不妊に悩む夫婦の割合は?実際に不妊治療や検査を受けている割合や原因別の割合も紹介
男性妊活基礎知識
2023.03.26

不妊に悩む夫婦の割合は?実際に不妊治療や検査を受けている割合や原因別の割合も紹介

※本記事は薬剤師が執筆しております※

「早く子どもが欲しいけれども、妊活がうまくいかない。自分と同じように不妊かもしれないと悩むカップルはどのくらいいるのだろう」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

厚生労働省の調べによると、日本で不妊を心配したことがあるカップルは3組に1組と言われ、実際に5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けています。生殖補助医療等の不妊治療によって誕生する子どもも2019年では14.3人に1人と増加傾向です。

本記事では、不妊で悩む夫婦の割合や実際に不妊治療を受けている夫婦の割合についてもご紹介しますのでご参考ください。

目次

  1. 不妊とはどういう状況か
  2. 日本で不妊に悩む夫婦の割合は?
  3. 不妊検査や不妊治療を受けている夫婦の割合は?
  4. 不妊の原因の割合は?
  5. 不妊の原因が女性にある場合
  6. 不妊の原因が男性にある場合
  7. 不妊症の疑いがある場合はすぐに病院へ
  8. 現状を正しく認識し、妊活を成功させよう!
  9. まとめ

不妊とはどういう状況か

不妊とは妊娠を希望する健康なカップルが避妊をしないで性交渉しているにもかかわらず、一定期間妊娠しないことをいいます。一定期間について、日本産科婦人科学会では、1年が一般的であると定義しています。

妊娠が成立するまでには多くの条件が必要です。不妊には、多くの因子が重複している場合や、検査をしてもどこにも明らかな不妊の原因が見つからない原因不明のものもあります。

女性に生理がなかったり、過去に子宮内膜症などにかかったことがあったり、男性の精子数が少なかったりすると妊娠しにくい可能性が高まるでしょう。また、男女ともに年齢を重ねると妊娠しにくくなるため、すぐに治療するケースもあります。

日本で不妊に悩む夫婦の割合は?

日本では、不妊を心配したことがある夫婦は約35.0%で、夫婦全体の約2.9組に1組の割合です。晩婚化に伴い、妊娠を考える年齢が上昇しているため、不妊に悩む夫婦も増えています。

不妊かもしれないと考えるだけで大きな不安を持つ夫婦も多いでしょう。身近には不妊で悩む人は少ないかもしれませんが、多くの夫婦が不妊に悩んでいます。

不妊検査や治療には高額な費用がかかるイメージがあるかもしれません。子どもを持ちたいという夫婦が安心して有効で安全な不妊治療を受けられるようにするために、2022年4月から不妊検査や不妊治療の一部が保険適用されています。

不妊検査や不妊治療を受けている夫婦の割合は?

実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は18.2%、夫婦全体の約5.5組に1組の割合で、この割合も増えています。生殖技術の向上により不妊原因がある場合や、高齢でも不妊治療を受けることで妊娠できる可能性が出てきたためです。

2019年に日本では60,598人が生殖補助医療により誕生しており、これは全出生児の7.0%で、約14.3人に1人の割合になります。

不妊の原因の割合は?

不妊の原因は、多くの因子が重複している場合や検査をしても不妊の原因が見つからない場合もあります。不妊の原因は、女性だけにあるわけではありません。

世界保健機関(WHO)の調査によると、不妊症のうち、男性のみに原因があるケースが24%、女性のみ41%、男女両方に原因がある場合が24%、 原因不明11%で、男女ともに不妊の原因があるとされています。

約半数は男性に原因がある可能性もあるため、不妊検査は男性も女性も一緒に受けるとよいでしょう。

不妊の原因が女性にある場合

不妊の原因が女性にある場合、主な原因として分かっているものは以下のとおりです。

  • 排卵障害
  • 卵管異常
  • 子宮因子
  • 頸管因子

それぞれの原因を詳しく解説していきますのでご参考ください。

排卵障害

通常、卵巣から月に1回排卵がありますが、排卵にトラブルが起こっていると妊娠が成立しません。正常に排卵が起こっている場合、基礎体温を測ると高温相と低温相の2相に分かれます。2相に分かれていない時は排卵されていない可能性が考えられます。

基礎体温を測定し、高温相と低温相に分かれていない場合、月経があっても排卵が起きていない可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。

女性の不妊原因の約30%がホルモン異常を含む排卵障害です。

卵管異常

卵管の詰まりなどで、卵管に異常があると、精子と卵子が出会うことができません。不妊の検査では卵管に詰まりがないかを調べる検査を行います。もし、卵管が詰まっている場合は、詰まりを取り除く手術を行う可能性もあります。

クラミジア感染症などによっても卵管異常が起こり、女性の不妊原因の約30%が卵管異常です。

子宮因子

過去に子宮筋腫で手術を受けている方や子宮の形に異常がある方は不妊の原因となるかもしれません。子宮内膜症などを治療せずに放置しておくと、子宮内で癒着を起こすこともあります。子宮に異常があると、受精卵が着床しにくくなります。

頸管因子

子宮頸管から分泌される粘液に異常があると精子の子宮への進入が妨げられ、不妊の原因となる可能性があります。子宮頸管は排卵が近くなると精子が通りやすいように粘液が変化しますが、子宮頸管から分泌される粘液が少ないと、精子が子宮内に入り込みにくくなります。

頸管粘液に異常がある原因の1つには感染症があり、感染症が原因の場合には感染症の治療を優先することになるでしょう。

不妊の原因が男性にある場合

不妊の原因が男性にある場合、主な原因として分かっているものは以下のとおりです。

  • 造精機能障害(無精子症・乏精子症・精子無力症)
  • 精路通過障害
  • 機能不全
  • 副性器障害

それぞれの原因を詳しく解説していきますのでご参考ください。

造精機能障害

造精機能障害は男性不妊の原因の約80%を占めます。精子の数が少ない、動きが悪いなど、精子をつくる機能自体に問題があるのが造精機能障害です。精巣やホルモンの分泌異常が障害を引き起こすと考えられています。

精子の数が少ない、精子の動きが悪いなどの問題があると卵子の近くまで精子が到達できず、妊娠の可能性が低くなります。

精路通過障害

精路通過障害とは精巣で作られた精子がペニスの先端まで通る道の途中で詰まったり、精子を女性の膣内へ射精することができなかったりして不妊の原因となることをいいます。男性の不妊原因の約4%が精路通過障害です。

精子がペニスの先まで通ることができないと、女性の膣内へ精子が入ることができません。精巣上部がクラミジアなどの細菌に感染することによって炎症を起こし、精菅が詰まる可能性もあります。

機能不全

機能不全とは、勃起不全(ED)、膣内射精障害など性交渉で射精できない障害です。EDの場合、ED治療薬を服用すると徐々に改善する可能性があるため、医療機関を受診して診断を受けましょう。

男性の不妊原因の約13.5%が機能不全です。

副性器障害

副性器障害とは、精巣以外の精巣上体や前立腺、精嚢などの副性器が炎症を起こすことです。副性器が炎症を起こすと、精子の運動率や精子の形に影響を与える可能性があり、妊娠しにくくなるでしょう。

炎症を起こす原因の多くは感染症であるため、薬剤による治療を行うと炎症が改善されることがほとんどです。

不妊症の疑いがある場合はすぐに病院へ

不妊症の疑いがある場合はひとりで悩まず、病院へ行って専門医に相談することをおすすめします。

不妊の原因を特定し、適切な治療を受けると妊娠する可能性が高くなります。病院受診を迷っていると、年齢を重ねて妊娠しづらくなるため、不妊かもしれないと思った時はすぐに病院へいきましょう。

女性の場合は産婦人科へ

女性の場合、子宮頸がん検診などでかかりつけの産婦人科がある時は、かかりつけの産婦人科を受診し相談してください。産婦人科で一般的な不妊検査を受け、結果をもとに専門医に相談するとよいでしょう。産婦人科で、専門のクリニックを紹介してもらえることもあります。

男性の場合は泌尿器科へ

男性の場合は、泌尿器科で精液検査などの男性不妊に関わる一般的な検査を受けることができます。

2022年4月より男性不妊検査の保険適用範囲も拡充されました。医療機関によっては自費診療となるケースもあるため、受診予定の病院へ保険適用されるのか事前に確認することをおすすめします。

女性も男性も一般的な検査を受け、その結果をもとに生殖医療専門医がいる不妊治療専門施設などを受診するのがおすすめです。

現状を正しく認識し、妊活を成功させよう!

不妊に悩むときは、現状を正しく認識しなければいけません。不妊検査を受けてみないと不妊の原因も分からないため、不妊かもしれないと思ったら、病院を受診することをおすすめします。

不安に思ったことや、分からないことは医療スタッフに聞き、納得して検査や治療を受けていくことが大切です。不妊の正しい知識を身につけながら、専門医と相談し、妊活を成功させましょう。

まとめ

晩婚化が進み不妊かもしれないと不安に思った方や、不妊検査や不妊治療を受けている方の割合は多く、不妊で悩むことは珍しくありません。不妊治療によって誕生する子どもも増加しています。

不妊検査に抵抗がある方もいるでしょうが、妊娠可能な年齢は限られています。病院への受診をためらっていると、妊娠しやすい時期を逃してしまうかもしれません。不妊かもしれないと思ったら、すぐに病院を受診し、医師へ相談してください。

Service

サービス

HOMMEZ

コンディショニング
サプリ

成人男性に必要な「栄養」と「活力」の両面をサポートする独自配合のサプリです。

成人男性に必要な「栄養」×「活力」のW配合

健康維持に欠かせない
13種の「栄養」を配合

成人男性が不足しがちな栄養素をバランスよく配合しました。亜鉛12mg、ビタミンE26mg、鉄8 mgをはじめ、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB12、葉酸、セレン、カルニチン、ビタミンD、リコピン、カルシウム、マグネシウムを配合。厚生労働省の食事摂取基準で定められている推奨量、必要量をしっかり補え、身体のコンディションを整えます。

男性の「活力」を生み出す
5種の妊活サポート成分を配合

男性の妊活をサポートする、HOMMEZ独自の活力補助成分を配合しました。男性不妊を専門とする泌尿器科医が推奨する成分や中医学による漢方の考え方をもとに、国産すっぽん、マカエキス、高麗人参、コエンザイムQ10、牡蠣の5種を配合。各原料の生産背景にまでこだわり、厳選された品質の高い成分で男性妊活をサポートします。

愛媛宇和島産の最高級品
国産すっぽんへのこだわり

宇和島産のすっぽんは外国産とは大きな違いがあります。それは餌や飼育環境、そして飼育期間の違いです。HOMMEZが使用するのは、愛媛県宇和島市の「水幸苑」で育てられたすっぽんのみ。清流の伏流水を引き込んだ養殖池で、冬眠を含め3~5年もかけて育成します。独自の天然飼料にこだわった、健康で栄養価の高いすっぽんだけを使用しています。