※本記事は薬剤師が執筆しております※
パートナーがEDの時に女性ができることを知りたい方は多いのではないでしょうか?
男性の悩みに共感して一緒にがんばってくれると男性は安心感があるので、女性はEDの原因や治療法の選択肢として何があるのかを知っていた方が良いでしょう。
この記事では、パートナーがEDかも知れない時に女性ができること・知っておくべきことを紹介します。ぜひ、最後まで読んでください。
目次
- ED(勃起不全)とは?
- パートナーがEDかも?女性の心の声を紹介
- EDについて女性が知っておくべきこと
- パートナーのED、女性ができること
- まとめ
ED(勃起不全)とは?
ED(勃起不全)とは、Erectile Dysfunctionの略で、「満足できる性行為を行うのに十分な勃起が得られない、もしくは勃起を維持できない状態が持続するか再発すること」です。
つまり、勃起が起こらないだけではなく、硬さが十分でない、勃起が維持できないなど、性行為を行うための勃起が十分でない状態は、いずれもEDです。
加えて「たまに勃起しない」「勃起するかどうか不安」などご本人が勃起について悩む場合もED(勃起不全)であり、治療対象となります。
パートナーがEDかも?女性の心の声を紹介
パートナーがEDかもしれないという時、女性はどんなことを思うのでしょうか?
ここでは、パートナーがEDかもしれないという時の女性の心の声を立場を変えて2つ紹介します。
- 彼氏がEDの、女性の心の声
- 夫がEDの、女性の心の声
以下で、詳しく説明します。
彼氏がEDの、女性の心の声
彼氏がEDだと女性も辛いもの。彼氏がEDの、女性の心の声をSNSから挙げてみました。
彼氏EDなのも結構しんどいものだね…。ムードつくってこっちも挿入できないを繰り返してるからさすがに自信なくなってきた(抜粋)
https://twitter.com/chocowakusuri/status/1628929189020831749?s=20
彼氏と別れたい原因もこれ。EDなのわかるけど、こちとら聖人君子じゃないから許せん(抜粋)
https://twitter.com/min749698/status/1349316706737422337?s=20
夫がEDの、女性の心の声
夫がEDの女性は心の中でどんなことを考えているのでしょうか。夫がEDの、女性の心の声をSNSから挙げてみました。
夫、もしかしたらEDなんじゃない?性欲が薄いのもあるんだろうけど…つらい…(抜粋)
https://twitter.com/ika__surume/status/1629584056102060032?s=20
子どもの話してからの夫は妻だけEDとなりレス。子どもが全てではなかったのに、レスが一番つらいかも(抜粋)
https://twitter.com/EhXqphKBOPpkkHK/status/1510311883760291841?s=20
萎えられることって、本人も辛いだろうけどこっちもキツい。キツいよね、お互い(抜粋)
https://twitter.com/iejsNhWUGHHzoAu/status/1303324153848578053?s=20
EDについて女性が知っておくべきこと
EDはどんな男性でもなり得ることなので、女性も知識があった方が対応を誤らず、2人の関係を良いものに保てます。
ここでは、EDについて女性が知っておくべきことを3つ紹介します。
- EDの原因について
- EDの男性のよくある悩み
- EDの治療法について
以下で、1つずつ詳しく説明します。
EDの原因について
そもそもEDの原因は何にあるか、知っておくことで男性の悩みを理解しやすくなります。EDの原因は大きく分けると3つです。
- 心理的なストレスがある場合【心因性ED】
- 血管や神経に原因がある場合【器質性ED】
- 薬が原因となる場合【薬剤性ED】
心因性EDは、過去の性行為で失敗した経験、仕事や人間関係での過度のストレスで性的な興奮を感じにくい場合に起きます。また、幼少期の性的トラウマ、コンプレックス、パートナーに対する愛憎など自覚できない、深層心理に根付いているトラウマや欲求不満が原因になっていることもあります。
器質性EDは、血管や神経に要因があって発症するEDです。40代以降の中高年齢層に多く、加齢や加齢に伴って増加する糖尿病、高血圧などの生活習慣病で血管や神経の老化が進むことが原因です。さらに、加齢は男性ホルモンのテストステロンの分泌量の減少も導きます。テストステロン分泌量減少で性欲は衰え、精巣の委縮、男根の筋力低下が発生、EDを重症化させます。
薬剤性EDは、服用している薬が原因になっているEDです。抗うつ薬、睡眠薬、精神安定剤を服用している場合は特に注意が必要です。その他では高血圧、循環器系の疾患の薬も原因になり得ます。薬剤性EDの場合、服用の中止で改善することが多いですが、回復の仕方には個人差があり、また服用を止めても改善しない場合もあります。自己判断が難しいので、疑わしい場合は医師に相談しましょう。
EDの男性のよくある悩み
EDの男性のよくある悩みを紹介します。
<h4>単に自分が下手なだけだと思ってしまう</h4>
ED男性のよくある悩みとして、EDと気づかず自分が下手なだけだと思い込んでしまうこともあるようです。年齢が若いと経験が少なく、そのように考えがちですが、EDについても良く知らない可能性があり、ED患者の約20%がEDの定義を勘違いしているとも言われています。
<h4>どのように対策・改善したらいいか分からない</h4>
ED自体は辛いようですが、特に対策などは行わず、そのままにしている、もしくは諦めている人が大半だと言われています。
ED対策をしていない人は「そのうち治るだろう」「いずれ復活する」と自然治癒するだろうと軽く考える人もいるとも言われていますが、実際のところは、何をしていいか分からないという場合が多いようです。
<h4>うすうすEDだと気づいているがパートナーには言えない</h4>
ED男性のよくある悩みとして、そもそもEDであることをパートナーに打ち明けるのが恥ずかしいと感じている人が多いようです。
ED男性でED問題を相談できている人はごく少数で、約8割は誰にも相談できずに一人で抱え込んでいると言われています。性交の失敗があってもパートナーにも言えず、パートナーとは、疎遠になったり、気まずくなったりして、別れる場合もあるようです。
EDの治療法について
生活習慣はEDに影響するので、健康的な食生活、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒、精神的ストレスを避けるというような、健康に良いとされる生活習慣は、性機能にも良い影響を与えます。しかし、きちんと治したい場合には、やはり専門家の治療を受けた方が良いでしょう。
EDで医療機関を受診する場合は、泌尿器科、男性外来、メンズクリニックなどへ行きましょう。EDは成人男性なら、誰でもかかり得る病気なので、治療を受けることは恥ずかしいことではありません。一人で悩むよりも、かかりつけ医や専門外来へ行き、相談してみましょう。
パートナーのED、女性ができること
EDは本人が辛いばかりではなく、パートナーにとっても辛いものです。
ここでは、パートナーのED、女性ができることを4つ紹介します。
- EDの克服に一緒に頑張る姿勢を見せる
- 男性の生活習慣を見直しサポートする
- 男性にED治療を受けてもらう
- 場合によっては、男性の克服を見守る
以下で、1つずつ詳しく説明します。
EDの克服に一緒に頑張る姿勢を見せる
男性の悩みに共感して、妊活のためなどの目的に向かって一緒に頑張ってくれる姿勢をみせられると男性としては安心感があります。
性行為がうまくいかなかった時に、最もしてはいけないのは、相手を責めることです。これは男性に追い打ちをかけ、EDの悪化や、2人の関係にヒビを入れてしまう可能性があります。
うまくいかなかったときには責めずに、男性に安心感を与えるために愛情表現のスキンシップをとりましょう。このような対処はパートナーの女性にしかできないものです。「何があっても私は大丈夫」という気持ちが男性に伝われば、不躾に男性を傷つけることはないでしょう。
男性の生活習慣を見直しサポートする
具体的にパートナーの女性にできることとして、男性の生活習慣の見直しがあります。男性自身が気づいていない悪い習慣もあるので、協力しましょう。
EDは健康状態と関係があり、生活習慣病の前兆で、「EDになって約3年で心筋梗塞になる人が多い」とも言われています。陰茎の血管は体の中でも特に細いので、症状がいち早くでてしまうのです。血管の硬化が陰茎だけではなく、脳や心臓に及ぶと、大きな病気につながってしまいます。
男性の生活習慣を整えるために、パートナーの女性は健康な暮らしができるように行動を一緒に行いましょう。具体的には、
- 一緒に運動をする
- 規則正しい生活をする
- 栄養バランスの取れたな食事をとる
などです。生活習慣を整えることで健康状態もよくなり、ED改善に効果的です。
しかし、生活習慣を整えるのには時間がかかり、また「確実に治る」とはいうわけではないということは心に置いておきましょう。
男性にED治療を受けてもらう
直接的な解決方法としては男性にED治療を受けてもらうのが一番です。医師から処方してもらうED治療薬でたいていの心因性および器質性EDは改善されます。ED治療薬とは、勃起のサポートをする薬です。性的刺激を受けた時に、陰茎の血管を広げ血流量を増やすので勃起しやすくなるのです。
ED男性の中には「ED治療薬を持っているとそれだけで安心できて、EDが改善した」という人もいます。
場合によっては、男性の克服を見守る
男性が自発的に動ける人であるのなら、下手にプライドを傷つけるよりは、見守る姿勢で、パートナーを信じることが一番効果がある場合もあります。パートナーの女性は男性が迷ったときにさりげなく背中を押せるように、準備しておきましょう。
特に、男性は「ED治療薬」が効果的だと分かっていても、EDで病院を受診したり、薬を服用するのに抵抗を感じている場合もあります。もし男性が迷っている場合は、不安なことは医師に相談すれば良いことを教えてあげましょう。「一緒に受診しても良いよ」などの言葉も心強いかもしれません。
まとめ
パートナーがEDかも知れない時に女性ができること・知っておくべきことについて紹介してきました。
パートナーがEDの時には、女性はEDの克服に一緒に頑張る姿勢を見せ、まず男性の生活習慣の見直しをサポートしましょう。男性の性格によっては、口に出さずに見守る方が良い場合もあるので、方法は男性に合わせてパートナーの女性が最適なものを考えましょう。