最近気になりだしたハゲはAGAが原因？つむじやおでこのM字が気になるあなたへ

ハゲとは何か

「ハゲ」は、完全に髪の毛が無くなっているときに使われます。完全に髪の毛が無くなっていない進行中の状態でも「ハゲ」と表すこともあります。

ハゲは、動詞「剥ぐ（はぐ）」の名詞形です。浮世物語という日本の古典文学に登場する句

には、「さのみにはげをしかり給ふな　はげをしからぬ本歌の侍（はべ）るぞかし」とあり、江戸時代からハゲという言葉が使われていたことが分かります。

ハゲの原因としてあげられることは？

男性がハゲになる原因の多くはAGAですが、AGA以外にも様々な原因があります。ここでは、ハゲの原因としてあげられる以下の3つについてご紹介します。

1. ストレス
2. 男性ホルモン
3. AGA

それぞれ詳しく解説しますので続きをお読みください。

ハゲの原因①ストレス

ハゲの原因のひとつはストレスです。過度なストレスを受け続けると、体からストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。強いストレスを受けると、髪の毛のコルチゾール濃度が高くなるという報告もあり、ストレスは髪の毛の成長を阻害する原因のひとつです。

ストレスによって自律神経が乱れると、血行が悪くなり、髪の毛へ十分な栄養が供給できずに抜け毛が増えます。また、自律神経の乱れによって、皮脂が多く分泌されるため、頭皮や髪に悪影響を与えます。

ストレスがハゲを引き起こすメカニズムは、完全に解明されているわけではありません。自律神経の乱れやホルモンバランスの変化、自己免疫疾患など、様々な要因が複合的に作用してハゲを引き起こすと考えられています。

ストレスがかからない状態は難しいため、ストレスを受けても趣味や運動をするなどして上手にストレスを発散することが大切です。

ハゲの原因②男性ホルモンの影響

男性ホルモンの影響でもハゲになります。ハゲに関係する男性ホルモンはテストステロンとジヒドロテストステロンのふたつです。

テストステロンは、体の成長や骨の形成、筋肉の発達など男性の体内で重要な役割を担っているホルモンです。 テストステロンが5α還元酵素によってジヒドロテストステロン（DHT）へ変換されます。DHTが髪の毛の成長期を短くすることで、抜け毛や薄毛が進みハゲを引き起こします。

女性でも、男性ホルモンの影響が大きくなることで薄毛になる場合がありますが、男性の方が女性よりも男性ホルモンの分泌量が多いため、ハゲになる確率が高くなります。

ハゲの原因③遺伝によるAGA

ハゲの原因の多くは遺伝によるAGAです。

AGAを発症すると、ヘアサイクルの成長期が短くなり、薄毛が進行し、ハゲになります。日本人の場合、20代後半から発症し、ゆっくりと症状が進行して、40代以降にハゲになることが多いようです。

5α還元酵素の活性度は遺伝しやすいと考えられています。5α還元酵素の活性度が高いと、DHTが作られやすく、AGAを発症しやすいでしょう。

また、男性ホルモンレセプター遺伝子の多型や常染色体にAGAに関連する遺伝子の存在が報告されています。

ハゲの原因としての割合が高いのはAGA

ハゲの原因として多いのはAGAです。日本人男性の3人に1人は、AGAがハゲの原因であると報告されています。

AGAは遺伝的な要因が大きく、家族に発症例があると自分自身も発症しやすいでしょう。また、生活習慣やストレス、環境の変化なども影響を与える可能性があります。

ハゲの原因の多くは遺伝ですが、遺伝だけがAGAを発症する原因ではありません。

AGAとは何か

AGAとは、androgenetic alopeciaの略称で、男性型脱毛症のことをいいます。AGAは男性ホルモンの影響によって思春期以降にはじまり、徐々に進行する脱毛症です。

AGAの症状は、髪の毛が徐々に細くなり、次第に薄くなっていくことが特徴です。前頭部や頭頂部から始まり、徐々に拡大していきます。

AGAは飲み薬や塗り薬が開発されているため、適切な治療を受けることで、進行を抑えることが可能です。AGAの治療法としては、投薬治療だけでなく、外科的な手術治療などがあります。

よくあるハゲの種類について

ハゲといっても、様々な種類があります。ここでは、よくあるハゲの種類について3つご紹介します。

1. M字ハゲ
2. O字ハゲ
3. U字ハゲ

ハゲている部分の形状から上記のように分類されることもありますので、それぞれ詳しく解説していきます。

おでこのハゲ（M字ハゲ）とは

M字ハゲと呼ばれるおでこのハゲは、前頭部から生え際の薄毛が進んでM字のような形になるハゲを指します。M字ハゲは、AGAの特徴的なパターンのひとつです。

明確な目安はありませんが、生え際が指2本分以上後退しているときは、M字ハゲの可能性があります。M字ハゲが気になる場合は、早めの対策や治療が大切です。

まずは、髪の毛に悪い食生活や生活習慣を改善しましょう。AGAと診断されたときは、塗り薬や飲み薬などの薬物療法、さらにはハゲている部分が狭いため自毛移植などの手術が行われることもあります。

つむじハゲ（O字ハゲ）とは

つむじハゲとは、頭頂部のつむじ周辺の境界が明らかになる現象のことです。男性に多く見られ、女性でもまれに起こります。頭皮が見える部分がO字型のように広がるため、O字ハゲとも呼ばれます。

つむじハゲはAGA（男性型脱毛症）に多いハゲのパターンのひとつです。つむじ周りの髪の毛は、男性ホルモンの悪影響を受けやすい部分と考えられます。

頭頂部は自分で薄毛の状態が分かりにくいため、家族や友人にみてもらうか、スマホのカメラで確認しましょう。ハゲが進行していないか意識しないと分からないため、M字型以上に気づきにくいハゲです。

頭頂部全体のハゲ（U字ハゲ）とは

U字ハゲとは、頭頂部全体がハゲている状態です。M字とO字が合わさってU字となるため、ハゲる範囲が広くなります。

U字も、AGAの特徴的なパターンのひとつで、M字やO字と比べると症状が進行しているハゲです。U字ハゲは、一般的に30代後半から40代にかけて現れることが多くなります。

U字ハゲの原因は、AGAだけでなく、ストレス、生活習慣の乱れなど複数考えられます。ハゲている範囲が広いため、長期的に治療に取り組む必要性があります。

U字だけでなく、ハゲの進行を防ぐためには、正しい診断を受けて、原因に合わせた対策をすることが大切です。 

ハミルトン・ノーウッド分類について

ハミルトン・ノーウッド分類は、男性の薄毛やハゲの進み具合を評価するための分類方法です。前髪の後退や頭頂部の薄毛の広がり方などから、薄毛の状態を7段階に分類します。数字が大きくなるほどハゲている範囲が広くなります。

ハミルトン・ノーウッド分類は欧米人のAGAの進行パターンからつくられた分類方法です。日本人の脱毛パターンは頭頂部からハゲていくことが多いため、日本ではノーウッド・ハミルトン分類につむじの脱毛があるかないかを加えた高島分類が一般的に使用されています。

どちらの分類方法も薄毛の進行状態を評価するために使用され、治療方法の決定に役立ちます。

薄毛・ハゲ進行の対策方法について

薄毛・ハゲ進行の対策方法には色々な方法がありますが、ここでは以下の3つの方法をご紹介します。

1. 生活習慣の改善
2. 頭皮のケア
3. 薬による治療

それぞれ詳しく解説しますので続きをお読みください。

薄毛・ハゲ進行の対策①生活習慣の改善

薄毛やハゲの進行を抑えるためには、生活習慣の改善が大切です。栄養や睡眠をしっかりとると、体内のホルモンバランスが正常になるため、血流が良くなり、改善に向かう場合もあるでしょう。

髪の毛の99％はケラチンというタンパク質でできています。タンパク質をとり、タンパク質の吸収を助けるミネラルを一緒に摂るとより効果的です。

睡眠中に成長ホルモンが分泌され、髪の毛の成長に影響を与えるため、十分な睡眠を取ることが大切です。

薄毛・ハゲ進行の対策②頭皮のケア

薄毛やハゲの進行を予防するために、頭皮のケアにも注意が必要です。 頭皮の状態が悪いと、髪の毛が生えにくくなります。

汗や皮脂がたまると、頭皮の環境が悪化し、雑菌が繁殖する原因になるため、毎日シャンプーをして頭皮を清潔に保つことが大切です。シャンプーをするときは、洗い過ぎに気をつけ、シャンプーが残らないようにしっかりすすぎ洗いをしてください。

頭皮マッサージは、頭皮の血行を良くするため、頭皮のケアに有効です。指の腹を使ってやさしく揉むようにすると良いでしょう。

頭皮が乾燥すると、かゆみや炎症が起こるため、頭皮の保湿も大切です。ドライヤーを使うときは、高温の風を当てすぎないように気を付けてください。風量を抑えたり、冷風モードを使うと、頭皮のケアに有効です。

薄毛・ハゲ進行の対策③薬による治療

薄毛・ハゲ進行の対策方法として、薬による治療方法があります。薬による治療方法は、AGA治療薬の飲み薬や塗り薬が一般的です。

飲み薬はプロペシア（フィナステリド）とザガーロ（デュタステリド）、塗り薬はミノキシジルが使用されています。発毛効果やAGAの進行抑制に効果がある薬です。飲み薬（プロペシアとザガーロ）とミノキシジル塗り薬は、男性型ガイドライン2017年版で推奨されています。

効果が厚生労働省によって認められている薬であるため、安心して使うことができるでしょう。

AGAによるハゲ・薄毛治療はセルフではできない

薄毛の原因がAGAのときは、セルフケアだけで進行を抑えることはできません。薄毛に悩む人は、自分自身で対策を取りたいと思うかもしれませんが、専門医の診察を受けることが大切です。

AGAの進行を抑える飲み薬は医師の指示がないと処方されない薬です。皮膚科やAGA専門クリニックなどの医療機関を受診し、医師の診断を受け、適切な治療を選択しましょう。治療と一緒に、生活習慣の改善などを行うと効果的です。

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まとめ

男性がハゲになる原因の多くはAGAですが、AGA以外にも様々な原因があります。ハゲの原因がAGAであるか診断するためには、医療機関を受診し、医師の診断を受けることが大切です。

AGAは治療をしないと症状が進む病気ですので、ハゲの原因がAGAであるときは、早めに治療を始めることが大切です。

つむじやおでこの薄毛やハゲが気になり出した人は、実績豊富な専門クリニックの受診を検討してください。