プレ妊活とは何か?メリットや男女別、夫婦・カップルでできることを紹介

※本記事は薬剤師が執筆しております※

プレ妊活とは何か、何ができるのか知りたいと考えている方は多いのではないでしょうか?

プレ妊活は、本格的な妊活を始める前に行うことでリスク回避にもつながるので、パートナーと取組むことがおすすめです。

この記事では、プレ妊活について解説します。ぜひ、最後まで読んでください。

目次

    プレ妊活(プレコンセプションケア)とは?

    プレ妊活とは「いつか子どもを持ちたい」と考えているカップルが行う妊活の準備のことです。 妊活は子どもを授かるために夫婦で話し合ったり準備したりする活動のことですが、プレ妊活は結婚前から始めることができます。結婚を考え始めたらすぐにプレ妊活を始めることをおすすめします。

    普通の妊活とはどこが違う?

    プレ妊活は将来の妊娠・出産について考え、日々の生活・健康と向き合うことです。したがって、パートナーがいないシングルの方でも始められます。

    医療の発展で、妊婦の出産死亡リスクは激減しましたが、出生児の異常(先天性異常、低出生体重)の発生リスクは変わっていません。また、不妊で悩むカップルは増えています。その原因の1つには、喫煙、肥満などの生活習慣にもあると考えられています。「若い時から生活習慣を意識して健康でいる」という認識を持つことが大切です。

    プレ妊活で女性ができることは?

    ひとりでも若くてもできれば始めたいプレ妊活で、女性ができることは何でしょうか?

    ここでは、プレ妊活で女性ができることを3つ紹介します。

    • 女性ができること①かかりつけの婦人科を検討する
    • 女性ができること②運動習慣をつける
    • 女性ができること③健康的な食生活を意識し始める

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    女性ができること①かかりつけの婦人科を検討する

    まず、信頼できるかかりつけの婦人科を検討しましょう。かかりつけの婦人科が決まったら、何の症状がなくても、年に1回くらい、定期的に子宮や卵巣の状態をチェックしましょう。できれば、子宮頸がん検診も受検することをおすすめします。

    卵巣は「沈黙の臓器」と呼ばれるなど、症状が出にくい疾患もあります。早期発見、早期治療を行うためにも定期的に受診するようにしましょう。

    女性ができること②運動習慣をつける

    全身の血流を良くするために、運動習慣をつけましょう。全身の血の巡りが良くなると、卵巣や子宮の血流も良くなります。

    血液には酸素や多くの栄養分が含まれており、妊娠中、胎児への栄養は主に血液によって運ばれます。質のよい卵子が排卵するためには卵巣を良い状態にしておくこと、胎児に栄養分が行き渡るようにしておくためには子宮を良い状態にしておくことが大切です。

    運動の種類はどんなものでも良く、心地よくからだを動かせることが一番です。

    女性ができること③健康的な食生活を意識し始める

    胎児を十分に成長のためさせるために、妊娠中はタンパク質を始めビタミン、ミネラルなど多くの栄養素をバランス良く摂取することが大切です。そのため、妊娠前からしっかり栄養を摂取して、からだを栄養で満たした状態にしておくことが望ましいです。

    食生活は習慣なので、日頃から食事に気を配ることが大切になります。健康的な食生活のために必要なことは以下の通りです。

    • 1日3回、決まった時刻に食事を摂る
    • 栄養バランスが整った食事を摂取する

    毎日決まった時刻に食事を摂ると、生活リズムを整えられるので肥満予防につながります。

    1日3回食事を摂ることで生活リズムが整い、仕事や学業に集中でき、消化吸収もスムーズになり、便秘改善や健康の維持にもつながります。

    プレ妊活で男性ができることは?

    始めたいプレ妊活で、男性にできることは何でしょうか?

    ここでは、プレ妊活で男性ができることを3つ紹介します。

    • 男性ができること①お酒・たばこを減らす
    • 男性ができること②残業習慣が身に付いている場合は改善
    • 男性ができること③肥満は解消する

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    男性ができること①お酒・たばこを減らす

    妊娠中の飲酒は胎児に悪影響があり、、たばこは精子の質を低下させるため妊活中は男性もどちらもやめた方がよいでしょう。パートナーの女性が禁酒している前で過度な飲酒をしてしまうと、女性のストレスにもつながります。

    たばこはがん、心疾患、脳疾患などさまざまな疾病のリスクを上げます。妊活、プレ妊活でなくとも禁煙が望ましいです。たばこを吸っている方はこの機会に自分の喫煙習慣を見直して、本数を減らす、できれば禁煙することを検討することをおすすめします。

    お酒についてもこの機会に自分の飲酒量を見直して、大量に飲んでしまう方は量を減らすことを検討してみましょう。

    男性ができること②残業習慣が身に付いている場合は改善

    妊活中はタイミング法などのために早めに帰宅しなければならないこともありますので、残業習慣が身に付いている場合は改善しましょう。

    残業習慣の改善のためには、まず自分の仕事のしかたを見直しましょう。付き合いで残業をしていないか、勤務時間中に集中して仕事をしているか、効率的に業務を行うことを常に考えているかなど、具体的にはリストアップして点検することをおすすめします。

    女性パートナーの体調不良という不測の事態も妊活中は起こります。今のうちから勤務時間内に仕事を終えられるように、また、終えられなかった場合にどうするかなどについても考えを巡らせておきましょう。

    男性ができること③肥満は解消する

    女性の肥満と同様に、男性の肥満も妊娠に影響すると言われています。特に、BMI30以上だと精液検査の所見異常のリスクが高まると言われています。

    肥満の主な原因は、過食と運動不足です。しかし、無理に食べる量を減らして、激しい運動をしても、我慢した反動から長続きしない可能性があります。ダイエットをするには、食事、運動、睡眠など生活全般を見直す必要があります。

    肥満解消の具体的な方法に不安のある方は、職場などで行われる定期職員健康診断や人間ドックの栄養相談や健康相談を受けることをおすすめします。その人の健康状態、食事の好みなどにあったアドバイスをもらえます。それらをヒントにして自分で減量作戦を考えてみましょう。

    HOMMEZは
    ED治療薬が最安級

    夫婦・カップルで行うプレ妊活!できることとは?

    夫婦・カップルで行うプレ妊活では何ができるのでしょうか?

    ここでは、夫婦・カップルで行うプレ妊活3つについて紹介します。

    • ①夫婦・家族の持病を把握する
    • ②流行の病気などの感染症予防を行う
    • ③医者や友人など、周囲に相談できる人をつくる

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    ①夫婦・家族の持病を把握する

    男性も女性も自分と家族の持病を把握しましょう。

    赤ちゃんのために、自分たちと自分の家族に病歴がないか確認しましょう。病気によっては赤ちゃんの健全な発育を妨げるものもある可能性がありますので、確認が必要です。

    家族が高血圧や糖尿病などにかかっているのであれば、自分たちも検査が必要です。もし自分たちに高血圧や糖尿病などの持病がある場合は治療をしましょう。

    ②流行の病気などの感染症予防を行う

    流行の病気などの感染症予防を行いましょう。

    風疹は妊娠中にかかると、胎児が先天性風疹症候群(眼や心臓、耳などに障害)にかかるおそれがあります。特に妊娠初期に風疹にかかるとその可能性は高くなります。

    風疹予防のためにはワクチン接種が必要です。しかし、風疹予防に有効な風疹・麻疹の混合ワクチンは生ワクチンなので、妊娠中はワクチン接種を受けられません。

    妊婦が感染症に罹患しないためには、男性パートナーのワクチン接種も必要です。接種していない場合は2人で接種しましょう。接種したかどうかが分からない場合は、病院で抗体検査を受けましょう。接種が必要かどうかが分かります。

    ③医者や友人など、周囲に相談できる人をつくる

    妊娠や出産について周囲に相談できる人をつくりましょう。

    初めての妊娠、出産だと本やインターネットで調べた情報だけでは分かりにくいことも出てきます。そんなとき、医者や既に妊娠、出産を経験している友人などからのアドバイスはありがたいものです。

    どんなことが起きるか分からないので、そんな時のための「知恵袋」は多いほど良いです。

    プレ妊活のメリットとは?

    プレ妊活でのメリットとはどんなことでしょうか?

    ここでは、プレ妊活のメリットを4つ紹介します。

    • メリット①手遅れを防げる
    • メリット②妊活で失敗するリスクを減らせる
    • メリット③いい意味で気構えずに妊活に取り組める
    • メリット④パートナーとのコミュニケーションがとりやすくなる

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    メリット①手遅れを防げる

    赤ちゃんに起こりそうな先天性の病気などを予め把握しておくことができ、手遅れを防げます。

    「先天性の病気」とは生まれた時からある病気のことで、脳、心臓、消化管などからだのあらゆる部位で起こる可能性があり、重症度も様々です。

    先天性の病気が起こる原因は解明されていないものがほとんどです。生まれてくるまで分からず、手遅れになる例もあり、出生前に予想がつけば、検査などを十分に行い、最善の準備を整えることで治療ができる場合もあります。

    メリット②妊活で失敗するリスクを減らせる

    妊活に向けて事前準備しておくことで、失敗を減らせます。また、自分たちに合うこと合わないことが予め分かるので、無理のない妊活を始められます。情報を集めて取捨選択して妊活に取り組むことができるので、忙しい方でも効率的にすすめることができます。

    メリット③いい意味で気構えずに妊活に取り組める

    楽にプレ妊活から入ることで、本格的な妊活に対してハードルの高さを感じなくて済みます。

    肩の力が抜けている状態の方が良い結果が出ることもあるので、気軽にプレ妊活に取り組んでみましょう。

    メリット④パートナーとのコミュニケーションがとりやすくなる

    本格的な妊活の前に、お互い話しやすい空気感がつくれます。

    妊活中はパートナーとのコミュニケーションは必須です。早くから良いコミュニケーションが取れるようになっておきましょう。

    夫婦・カップルで協力してプレ妊活を始めよう!

    生殖機能は男女とも加齢で低下するので、「子どもを持ちたい」と思った時には既に妊娠適齢期を逃しているということも珍しくありません。

    妊娠のために健康を気遣うのは女性というイメージがありますが、男性も健康的な生活習慣を持った方が良いのは当然です。精子の質には男性の生活習慣も影響します。喫煙、多量の飲酒、肥満は男性不妊の原因です。女性同様に若いうちから健康を維持する必要があります。

    いつか子どもを持つ日のために、夫婦・カップルで協力してプレ妊活を始めましょう。

    まとめ

    この記事ではプレ妊活について解説してきました。

    プレ妊活は、本格的な妊活を始める前に行うことでリスク回避になります。

    また、プレ妊活は、将来の妊娠・出産について考え、日々の生活・健康と向き合うことです。したがって、パートナーがいないシングルの方でも始められます。パートナーがいるかたは、いつか子どもを持つ日のために、パートナーと協力してプレ妊活を始めましょう。

    HOMMEZは
    ED治療薬が最安級

    記事をシェアする

    まずはAGA治療のオンライン診療予約へ