妊活中はおりものの変化に注目!生理周期とそのときの特徴を理解して妊活を成功させよう

※本記事は薬剤師が執筆しております※

妊活中のおりものの変化について理解しておきたいと思っている方は多いのではないでしょうか?

生理周期に応じておりものは変化していきます。おりものの生理周期による変化を正しく理解して妊活を効果的に行いましょう。

この記事では、生理周期ごとのおりものの変化と妊娠の関係性を紹介します。ぜひ、最後まで読んでください。

目次

    女性のおりものとは?

    女性のおりものとは子宮や膣(ちつ)などから出る分泌物のことです。子宮や膣の古い細胞などの老廃物も入っています。生理周期や体調などで色や量は変化しますが、生理がある女性ならだれにでもあります。

    おりものの役割は自浄作用、受精をサポートすることです。普段のおりものの状態を知っておくと、生理周期や体調管理に役立ちます。

    妊活中の女性によくあるおりものの悩みとは?

    女性であれば、ふと感じるデリケートゾーンやおりものの心配や悩みは、親しい友人にも打ち明けにくいものです。そのため、そのままにしたり、自己流の対処で済ませたりしがちですが、おりもので悩んでいる女性は少なくないです。以下にSNSのおりものの悩みを挙げました。

    排卵日付近以外でも水っぽいおりもの期間が長いのでかぶれる。

    生理痛で起き上がれないとかではないから、そういうつらさを抱える友人たちを前には(自分の悩みは軽そうで)言えない(抜粋)

    https://twitter.com/yuyuyu_888/status/1563390266312372224

    ピンクのおりもの?(血にしては薄い)が出てるんだけども、排卵期出血というのがあるみたいだからそれっぽいけど?(抜粋)

    https://twitter.com/MR_tdlletsgo/status/1554768164030140416

    ここのところ、かゆみや違和感が出てきて悩みのひとつ。おりものシートもずっとつけてるとかぶれるかも(抜粋)

    https://twitter.com/kiki_kapua/status/1593073240020484096

    通常のおりものの状態とは?

    おりものの比較をする機会は少ないですが、通常のおりものの状態は以下のようです。

    • 色:半透明から白透明~乳白色(下着付くと黄色っぽい)、生理と生理の中間には茶褐色からピンク色のこともある(排卵出血)
    • 形態:さらさら~卵の白身のように粘り気がある
    • 臭い:少し酸っぱい
    • 量:少々下着につく~おりものシートで大丈夫

    おりものの状態はホルモンの影響を受け、生理周期に合わせて変わります。

    生理周期ごとのおりものの特徴

    おりものが生理周期と密接に関係しているのは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌で変化するためです。おりものの様子を知ることで生理開始日や排卵日などの予測ができます。

    生理周期は4つに分けることができます。

    • 生理直後の【卵胞期】
    • 妊娠の好機【排卵期】
    • 落ち込みやすい【黄体期】
    • 生理中にあたる【月経期】

    以下で1つずつ詳しく解説します。

    生理直後の【卵胞期】

    卵胞は生理終了から排卵までの期間のことで、エストロゲンの分泌量が徐々に増え、子宮内膜を厚くしたり卵胞を発育させたりして妊娠の準備をしています。

    卵胞期はおりものの量が最も少ない時期です。卵胞期後半からは排卵に向けて量が増えていきます。

    妊娠の好機【排卵期】

    排卵期は排卵前後数日間のことで、排卵日の2〜3日前くらいからの性交渉で妊娠の可能性が高くなります。

    おりものは受精をサポートするはたらきがあるため、排卵に向けて分泌量が最大になります。この時期のおりものは透明でトロっとして、糸を引くように伸びますが、臭いは強くないです。排卵後、おりものの量は減少します。

    落ち込みやすい【黄体期】

    黄体期は排卵から生理開始までの時期のことで、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増え、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態になります。黄体ホルモンの影響で食欲が増す、肌にトラブルが起こるなどブルーになりやすい時期です。

    この時期、おりものの量は次第に減少、色は白く、ベタベタとして粘り気があり、臭いもきつくなってきます。

    生理中にあたる【月経期】

    妊娠が成立しなかった場合、不要になった子宮内膜ははがれ落ち、血液と共に排出されますが、これが月経です。

    おりものは経血と混ざり合うので、おりものそのものの状態を見ることはできません。量は黄体期と同様に少ないです。

    この特徴は妊娠…?おりものの特徴から妊娠の可否を判断

    おりものは妊娠でいつもの月経周期とは異なる変化をするため、妊娠の可能性を判断することができます。しかし、その状態や量は個人差が大きいため、教科書通りに変化するわけではありません。

    おりものの特徴から妊娠の可否を判断するポイントは3つです。

    • 妊娠すると量が多くなるのがひとつの特徴
    • 妊娠すると色が乳白色になる
    • 妊娠すると酸っぱいニオイが強くなる

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    妊娠すると量が多くなるのがひとつの特徴

    妊娠が成立すると、分泌され続けているエストロゲンの影響で、一般的におりものの量は増えます。ただし、個人差があるので、量が増えなくても妊娠の可能性はあります。

    石けんで外陰部を洗いすぎると、膣内で自浄作用を示す常在菌を殺してしまうおそれがあるので、洗いすぎに注意しましょう。下着が汚れて不快な場合は、市販のおりもの専用シートを使って、外陰部を清潔に保ちましょう。

    妊娠すると色が乳白色になる

    おりものの色は乳白色で、クリーム状になり、粘り気がなくなることが多いようです。しかし、おりものはもともと個人差が大きいうえ、妊娠したときの変化もさまざまなので、当てはまらないこともあります。

    妊娠すると酸っぱいニオイが強くなる

    酸っぱいニオイが強くなると言う人もいます。個人差があり、ほとんど変わらないと言う人もいるので、いつもと同じでも妊娠している可能性があると考えていた方が良いでしょう。

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    もしかしたら病気かも?おりものから分かる病気の疑い

    おりものは個人差が大きいので、人と違っても病気とは限りません。しかし、場合によっては病気などの疑いがあるので注意が必要なこともあります。

    注意が必要な状態は、以下の3つです。

    • 雑菌による細菌性膣炎
    • カンジダ膣炎
    • クラミジア感染症
    • トリコモナス膣炎

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    雑菌による細菌性膣炎

    大腸菌などの雑菌による細菌性膣炎のおりものは、濃い黄緑色で悪臭があります。量が多くならず、かゆみや痛みも軽度のため、気がつかないことも多いです。常在菌のバランスが崩れ、複数の雑菌が異常繁殖することで発症します。

    性的パートナーが多いと発症リスクが高くなります。速やかに産婦人科を受診しましょう。

    カンジダ膣炎

    白く、ポロポロしていて、かゆみがあるおりものの場合はカンジダ膣炎の疑いがあります。かゆみは時にズキズキするほど強く感じ、おりものは白く濁り、よくカッテージチーズなどと表されるような独特の性状を示します。

    常在菌が原因なので、女性性器の感染症の中では多いです。なるべく早めに、産婦人科を受診しましょう。

    クラミジア感染症

    水っぽくて量が多い場合はクラミジア感染症の疑いがあります。クラミジア感染症は女性で最も多い性感染症です。 ニオイが臭くなったり、量が増えたり、色が黄色になったりと症状が出る場合もありますが、特に症状が出ない場合もあります。

    放置すると、流産や不妊症につながります。速やかに産婦人科で治療を受けましょう。

    トリコモナス膣炎

    泡立ったクリーム色で強いかゆみと悪臭があるときは、トリコモナス膣炎の疑いがあります。トリコモナスは原虫で、性交渉で感染することがほとんどです。

    早期治療が必要な病気なので、速やかに婦人科を受診しましょう。

    おりもののチェック方法は?

    おりものをチェックすることで、生理周期や病気の有無が分かる可能性があります。ここではおりもののチェック方法を解説します。

    おりものをチェックする時に着目するのは、次の4つです。

    • ①量の変化に着目する
    • ②色の変化に着目する
    • ③形状の変化に着目する
    • ④ニオイの変化に着目する

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    ①量の変化に着目する

    おりものには個人差があるため、「普通はこのくらい」という規定がありません。一般的にはおりものシートを使用して下着を汚すことがないのであれば、正常の範囲内でしょう。おりものシートでは数時間しかもたず、生理用ナプキンが必要という場合は要注意です。

    量が排卵期以外に多い、または常に量が多いのであれば、婦人科でを受診しましょう。

    ②色の変化に着目する

    通常、おりものの色は無色透明~クリーム色です。白くポロポロした状態、黄緑色のおりものの場合は性感染症などの可能性があります。色以外に、泡立ちのある場合も病気が疑われます。

    また、血が混じって茶褐色になった場合も、病気による不正出血の可能性があるため注意が必要です。早めに産婦人科を受診しましょう。

    ③形状の変化に着目する

    おりものの形状が酒粕やカッテージチーズのようになったり、泡状だったり、大量で水っぽかったりする場合は注意が必要です。

    陰部のかゆみや痛みなどを伴う場合は、より病気の可能性が高いです。なるべく早く産婦人科を受診しましょう。

    ④ニオイの変化に着目する

    正常なおりものはほとんど無臭です。おりものは酸性のため、少し酸っぱい臭いがすることがあります。しかし、悪臭がしなければ問題はありません。

    イカのように生臭かったり、腐敗臭のような強い悪臭を感じたりする場合は、速やかに産婦人科を受診しましょう。

    妊活中のおりものに関して男性にできること

    直接的にできることは無いものの、それでも共に妊活するパートナーのためにできることはあります。

    男性にできることとして紹介するのは、次の3つです。

    • 男性にできること①正しい知識のもと女性の大変さを理解する
    • 男性にできること②辛そうなときはパートナーの負担を減らしてあげる
    • 男性にできること③パートナーの様子の変化に気づいてあげる

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    男性にできること①正しい知識のもと女性の大変さを理解する

    正しい知識を男性ももって、まずは女性の大変さを親身になって理解してあげましょう。

    生理中、自分でも気持ちの制御できないほどイライラすることがありますが、そのような時、多くの女性は体調が落ち着くまでそっとして欲しいと思っています。そのため、彼女から要求があるまで余計なことをしないで見守っていてくれると嬉しくなるのです。

    男性にできること②辛そうなときはパートナーの負担を減らしてあげる

    直接的にできることは無くても、他のことをして助けてあげることができます。手を差し伸べてあげて寄り添うことが大事です。

    例えば、掃除、洗濯、炊事などの家事が辛く感じることがありますが、そのような時、代わって家事をしたり、好きなものや必要なものを買ってきたりすることでパートナーの負担を減らすことができます。

    男性にできること③パートナーの様子の変化に気づいてあげる

    パートナーがいつもと様子が変だったり、無理しようとしていたら気遣ってあげましょう。過剰な心配はよくないですが、明らかに様子が変な時は病院に相談することをおすすめします。

    生理中、多くの女性が感情をコントロールできず、男性パートナーに心にもないことを言ってしまうというようなことで悩みますが、そのような時、生理への理解をきちんと示し受け止めてあげると生理中も仲の良いカップルでいられます。

    まとめ

    本記事では妊活中のおりものの変化について紹介してきました。

    生理周期に応じておりものは変化していきます。おりものの生理周期による変化を正しく理解して、妊活中の体調管理や妊活を効果的に行いましょう。

    妊活中のおりものに関して直接的に男性にできることできることはないものの、正しい知識を男性ももって、まずは女性の大変さを親身になって理解してあげましょう。

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