糖尿病になると勃起が起こらなくなる?糖尿病とEDの関係性を解説

※本記事は薬剤師が執筆しております※

糖尿病になると勃起が起こらなくなるかどうかについて知りたい方は多いのではないでしょうか?

糖尿病になると、動脈硬化、神経障害、海綿体機能不全が起こるので、勃起不全が起こりやすいと言われています。

この記事では、糖尿病とEDの関係性を解説について紹介します。ぜひ、最後まで読んでください。

目次

    糖尿病とはどんな病気・症状か

    糖尿病とは、血糖値が高い状態が継続する病気です。ご飯などの炭水化物を食べると消化・吸収され、ブドウ糖となり血液中に入りますが、血液中のブドウ糖量はインスリンの働きでコントロールされます。

    しかし、何らかの理由でインスリンの分泌や働きに障害が起こると、糖尿病を発症します。高血糖が続き全身の血管が痛めつけられて起きるのが、さまざまな合併症です。

    糖尿病になると勃起不全(ED)になるのは本当?

    糖尿病になると勃起不全(ED)になるのは事実です。勃起には自律神経と陰茎平滑筋の働きが重要です。糖尿病になると高血糖の状態が続くので、自律神経や血管に障害が起こり、勃起機能が低下します。また、性的欲求や感度も弱くなってきます。

    糖尿病の症状と勃起不全の原因の相関関係とは

    正常に勃起するためには、脳、神経、海綿体、血流などすべてがスムーズに機能する必要があります。

    ここで紹介するのは、糖尿病の症状と勃起不全の原因の相関関係3つです。

    • 糖尿病と勃起不全の相関①動脈硬化
    • 糖尿病と勃起不全の相関②神経の障害
    • 糖尿病と勃起不全の相関③海綿体機能不全

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    糖尿病と勃起不全の相関①動脈硬化

    動脈硬化は、糖尿病の典型的な症状の1つです。とくに陰茎の動脈硬化が起こると、勃起機能は大幅に低下します。

    また陰茎海綿体にある毛細血管は細く、動脈硬化で血流が低下しやすいです。EDの症状が現れるということは、糖尿病などの病気、加齢、ストレス、喫煙などで動脈硬化が進行しているサインでもあります。

    糖尿病と勃起不全の相関②神経の障害

    糖尿病では、性的刺激を感じても、それが脳から陰茎に伝わる神経回路に障害が生じやすくなります。そのため、性的刺激があっても陰茎に勃起の命令が伝わりません。そのため勃起不全が起こります。

    糖尿病と勃起不全の相関③海綿体機能不全

    海綿体機能不全になるのは、海綿体の血管に動脈硬化が起こるため、平滑筋が傷み、弛緩が起こりにくくなるためです。

    通常時、陰茎海綿体の血管や平滑筋は収縮した状態です。勃起は海綿体に多量の血液が流れ込んで生じますが、血管が弛緩しないため、流れ込めず、勃起不全となります。

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    糖尿病性ED(勃起不全)の特徴

    糖尿病性ED(勃起不全)の特徴とはどんなものでしょうか?

    ここでは、糖尿病性ED(勃起不全)の特徴3つを紹介します。

    • 混合性の勃起不全に多い
    • 勃起不全が起こる確率が高い
    • 高齢で、他にも持病がある

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    混合性の勃起不全が多い

    混合性の勃起不全とは、器質性ED(体)・心因性ED(心)・薬剤性ED(薬)の3つの原因がさまざまに組み合わさって起こる勃起不全です。糖尿病性EDの場合、器質性ED(血管や神経などの体のトラブル)+心因性ED(症状によるストレス)の組み合わせが多く見られます。また、糖尿病性EDは、体と心の原因の他に、加齢により起こる傾向にあるとも言われています。

    さらに、混合性勃起不全は勃起しなかったという経験が、次のストレスやプレッシャーとなるといった負の循環に陥るケースも珍しくありません。

    勃起不全が起こる確率が高い

    糖尿病患者の勃起不全の発症率は、糖尿病でない人のの2〜3倍とも言われています。

    糖尿病を適切に管理することは、神経の損傷や動脈硬化などで発症する ED の予防と治療に役立ちます。この糖尿病EDで悩んでいる方は、糖尿病の治療を含め、担当医師へ相談しましょう。

    高齢で、他にも持病がある

    糖尿病性EDは若い男性にはあまり見られない病気であり、そのため他の持病も確認できることがよくあります。一緒に併発している疾患で高率なのが、高血圧、脂質異常症、骨粗鬆症、歯周病などと言われています。いずれも生活習慣病です。

    糖尿病も他の生活習慣病も疾病管理を行うことで普通の生活が送れます。規則正しい生活をし、時間通りに薬を服用しましょう。

    糖尿病性EDの改善方法

    どうすれば、糖尿病性EDを改善できるでしょうか?

    ここでは糖尿病性EDの改善方法を3つ紹介します。

    • 生活習慣の是正
    • ED治療薬に頼る
    • 医師(特に泌尿器科クリニック)に相談

    以下で、1つずつ詳しく説明します。

    生活習慣の是正

    まずは生活習慣の見直しをしましょう。特に、糖質摂取が多い食生活になっていないかどうか、場合によっては食習慣を根本から見直す必要もあります。

    禁煙や節酒も大切です。喫煙されている方は禁煙を、飲酒量も過量にならないように、適量に留めておくようにしましょう。

    ED治療薬に頼る

    正しい知識のもと、ED治療薬を試してみるのもおすすめです。

    ED治療薬は血管拡張作用で勃起をサポートします。糖尿病性EDに対してもED治療薬は有効と言われていますが、以下のような場合には効きにくいと言われており、すべての糖尿病性EDに悩む人に効果があるわけではありません。

    • 神経障害が進行している
    • 血管障害が進行している
    • 血糖コントロールができていない

    医師(特に泌尿器科クリニック)に相談

    自分なりの改善方法でうまくいかない場合は医師(特に泌尿器科クリニック)に相談することをおすすめします。特に治療薬が必要な場合は必ず医師に相談しましょう。

    ED治療薬はネット通販でも購入できますが、偽物が多く発見されている上に、ED治療薬には服用できない人や服用の際の注意点があるので、安易にネット通販を利用するのは控えましょう。

    まとめ

    糖尿病とEDの関係性について紹介してきました。

    糖尿病になると、動脈硬化、神経障害、海綿体機能不全が起こるので、勃起不全が起こりやすいと言われています。

    糖尿病はさまざまな合併症を招く、生活習慣病です。まず、糖尿病にならないように、糖尿病になってしまった場合は、医師の指示を守って、十分な血糖コントロールを行うようにしましょう。

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