バイアグラとは?【効果・持続時間・副作用・飲み方について】

※本記事は薬剤師が執筆しております※

「ED治療薬のバイアグラという名前を聞いたことがあるけれど、効果はあるの?」「どれくらい効果が続くの?」「どんな副作用があるの?」と疑問をお持ちではありませんか?

バイアグラは厚生労働省によって勃起不全に効能・効果があると認可されている医薬品の1つです。満足な性行為を行うために十分な勃起とその維持が出来ないとお悩みの方へ効果が期待できます。

バイアグラは処方箋医薬品ですので、医師の処方箋がないともらうことができません。個人輸入でバイアグラを手に入れた場合、偽物だったという報告もあるため注意が必要です。

この記事ではバイアグラについて網羅的に解説しますので、ご参考ください。

目次

    バイアグラとは?

    バイアグラとは勃起不全に効能と効果が認められている医薬品の名称です。バイアグラの有効成分はシルデナフィルクエン酸塩で、日本では1991年1月にバイアグラ錠25mgとバイアグラ錠50mgが厚生労働省に認可されました。

    その後2016年9月に生活の質改善につながる製剤として、水なしでも飲むことができるバイアグラODフィルム25mgとバイアグラODフィルム50mgが発売されています。

    バイアグラは保険を利用することができない自費診療で使用されている医薬品です。しかしながら、2022年4月から不妊治療中で特定の条件を満たす場合において保険適用が認められました。

    バイアグラは医薬品の中でも処方箋医薬品に分類されるため、医師の処方箋がないと薬局で購入することはできません。医師の診察を受け、満足な性行為を行うのに十分な勃起とその維持が出来ないと判断された患者さんにだけ使用することができます。

    バイアグラの歴史

    バイアグラの有効成分であるシルデナフィルクエン酸塩は英国ファイザー研究所で合成されたサイクリックGMP特異的PDE5に対する選択的阻害薬です。

    当初は心臓の病気を治療する薬として開発が進められていましたが、臨床試験において、その有効性は認められませんでした。しかしながら、健康な成人男性を対象とした初期の試験で、陰茎勃起の発現が報告されていました。

    1993年7月より勃起不全(ED)患者を対象とした臨床試験が開始され、有効性と安全性が認められています。日本では、1991年1月に「勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者)」の効能又は効果で承認されました。

    2021年9月、ファイザー株式会社からヴィアトリス製薬株式会社へ製造販売移管されています。

    バイアグラの効果や持続時間

    バイアグラは勃起に関係する陰茎海綿体のPDE5という酵素を減らすことによって勃起が強くなる勃起不全治療薬です。バイアグラの効果は性的刺激に対する自然な反応として発現し、性的刺激のない状態では効果は発現しません。精力増進剤や媚薬ではありませんのでご注意ください。

    バイアグラの効果の持続時間は個人差があり、併用している薬があると薬の影響も受けます。バイアグラには血管をひろげる作用があるため、血圧に影響を与えます。血圧変動をみた調査報告から考えると、効果がある時間は3〜6時間でしょう。

    バイアグラの正しい飲み方

    バイアグラ錠は1日1 回25mg〜50mgを性行為の約1時間前にコップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用しましょう。バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは服用後0.8〜0.9時間で血中濃度が1番高くなります。

    服用するタイミングにも注意が必要です。食事中や食後に薬を飲むと、空腹時に飲む時と比べ、効果発現時間が遅れることがあります。

    バイアグラは1日に1回しか服用できません。また、1回服用したあと次にバイアグラを服用する時は、24時間以上あけてください。

    バイアグラがおすすめな方

    バイアグラは以下のような方におすすめです。

    • 勃起不全に悩んでいる
    • 途中で中折れしてしまう
    • 不妊治療でタイミング法をしている

    20代や30代でも勃起不全や中折れに悩んでいる方はいらっしゃいます。メンタル面が原因で、神経や血管に異常がないことが多いため、バイアグラなどのED治療薬が効きやすいといわれています。バイアグラは自信を取り戻したい方に選ばれている薬です。

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    バイアグラの副作用や注意点

    バイアグラは1991年から国内で使われており、正しい用法用量を守っていれば安全性の高い薬です。とはいっても、医薬品には効果もあれば副作用もあるため、一定の副作用が起こる可能性もあります。またバイアグラは禁忌といって絶対に服用できない方もいます。

    ここではバイアグラの副作用と注意点について解説していきます。

    副作用について

    バイアグラには1%未満と発現頻度は低いですが胸痛・腹痛・関節痛などの副作用が報告されています。ここでは1%以上報告されている副作用についてご紹介します。

    • ほてりと潮紅(赤らみ):5.78%
    • 頭痛:3.87%

    ほてりや赤らみは血管が拡がることによって起こるため、時間と共に症状は落ち着くでしょう。頭痛も同じですが、ひどい時は頭痛薬を服用してください。

    重い副作用が生じた場合には治療の一部を救済してくれる医薬品副作用被害救済制度が利用できます。この制度を使えるのは国内で厚生労働省の承認を得ている医薬品だけです。

    服用できない方について

    以下の方はバイアグラを服用することができないため、ご注意ください。

    1. シルデナフィルに対してアレルギーを起こしたことがある方
    2. 狭心症の薬でニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等を服用している方
    3. 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
    4.  重い肝機能障害がある方
    5. 血圧が90/50mmHg以下または治療による管理がなされていない高血圧の方
    6. 6ヵ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こした方
    7. 網膜色素変性症の方
    8. 心臓の薬でアミオダロン塩酸塩(経口剤)を服用している方
    9. 肺高血圧の薬でリオシグアトを服用している方

    薬との併用について

    バイアグラは一緒に服用してはいけない薬と、併用すると薬の作用に影響を与えるため、注意の必要な薬があります。

    一緒に併用してはいけない薬(併用禁忌)

    • 硝酸剤及びNO供与剤
    • アミオダロン塩酸塩(経口剤)
    • リオシグアト

    一緒に併用する場合、注意しなければいけない薬(併用注意)

    • チトクロームP450 3A4阻害薬
    • チトクロームP450 3A4誘導薬
    • 降圧剤
    • α遮断薬
    • カルペリチド

    併用禁忌と併用注意は医師または薬剤師が必ず確認しますので、薬を服用している方は飲んでいる薬の名前を伝えてください。

    注意点について

    性行為時には心拍数、血圧、心筋酸素消費量が増加することが知られています。不安定狭心症や重度の心不全の方は動くこと自体が厳しく制限されているため、性行為は不適当と考えられます。

    バイアグラは発売された後に死亡例を含む心臓の病気などが報告されている薬であるため、医師がバイアグラ処方前に心臓の病気の有無を確認します。また、正しい飲み方を守って服用しなければいけません。

    もしバイアグラを服用して気分が悪くなった時は、重い副作用の初期症状かもしれません。十分に注意しましょう。

    バイアグラの入手方法【オンライン診療】

    バイアグラは公的医療保険を使うことができない自費診療で使用される医薬品です。病院やクリニックの受診費用や薬代は全額自己負担となり、費用も医療機関によって異なります。

    2022年4月より不妊症治療で使用する場合に限って保険適用の対象となりました。保険を使用する時には様々な条件があるため、不妊治療を行っている医療機関へご相談ください。

    バイアグラは医師の処方箋が必要な薬ですので、医師の処方箋なしに薬局で購入することはできません。

    オンライン診療での処方が可能であるため、医療機関へ直接受診するのに抵抗がある方はオンライン診療が可能なクリニックをご検討ください。

    バイアグラによくある【Q&A】

    バイアグラについて解説してきましたが、疑問点が出てきた方もいるのではないでしょうか?ここではバイアグラの服用を考えるときに、よくある質問に回答していきます。

    バイアグラODフィルムとは?

    バイアグラ錠とバイアグラODフィルムの成分は同じシルデナフィルです。バイアグラ錠を飲む時には水分が必要ですが、ODフィルムだと水がなくても飲むことができます。どこでも飲むことができるため、生活の質改善につながります。

    バイアグラの偽物が出回っている?

    バイアグラには偽物も出回っており、海外から輸入したED治療薬で痙攣、意識低下等の健康被害が発生しています。非正規ルートで購入するバイアグラが偽物だった場合は、思わぬ健康被害も予想されるため、ご注意ください。

    バイアグラは筋トレにも効果がある?

    バイアグラは肺への血流を増大するため、筋肉への血流も増大し、持久力や筋力アップにつながるのではないかと考えられています。ドーピング薬剤としてバイアグラの有効成分シルデナフィルが候補に上がったこともあります。

    しかしながら、使用する目的が異なり、副作用のリスクもあるため、筋トレ目的にシルデナフィルを服用することは避けてください。

    バイアグラは女性にも効果はある?

    厚生労働省が承認しているバイアグラは女性への使用は認められていません。バイアグラの血流増大作用によって女性にも効果がある可能性がありますが、承認されていない使い方であるため、女性の方は服用しないようにしましょう。

    バイアグラとアルコールは併用できる?

    バイアグラとアルコールは併用できます。しかしながら、過度の飲酒によって神経の伝達が正常に働きにくくなると、性的な刺激が陰茎に伝わりづらくなる可能性があります。アルコールの飲み過ぎには注意をしましょう。

    バイアグラとレビトラ、シアリスの違いは?

    バイアグラ、レビトラ、シリアスはいずれもPDE5の働きを抑制することによって勃起不全を改善する薬です。

    バルデナフィルは水に溶けやすい性質があるため、即効性の高さも特徴です。シリアスは3剤の中でも作用持続時間が1番長くなっています。

    効果が実感できない場合がある?

    バイアグラは精力増進作用や性的な興奮作用はなく、自然な性的刺激によって効果が発現する薬です。バイアグラによる効果が実感できない時は、性的な刺激が十分ではない可能性があります。

    心因性EDの場合には、バイアグラを服用してもすぐに絶好期に戻るわけではありません。リハビリと同じようにゆっくり改善するまで治療を続けることが大切です。

    使用期限や保存方法は?

    バイアグラの使用期限は製造後3年ですが、医療機関や薬局での在庫する期間も含まれるため、詳細な使用期限は薬をもらう医療機関に確認しましょう。保存方法は室温保存です。

    バイアグラにはジェネリックもある?

    バイアグラには厚生労働省から承認されたジェネリック医薬品もあります。ジェネリック医薬品とは国がバイアグラと同等の治療効果があると認めた医薬品です。開発費用がかからない分、バイアグラよりも値段が安く設定されています。

    承認されている医薬品であるため、正しく服用し、副作用が起こった時は医薬品副作用被害救済制度を使うことができます。

    バイアグラを安く購入したい方は医師や薬剤師に相談してジェネリック医薬品を選択しましょう。

    バイアグラを服用する前に医師に相談しよう

    バイアグラは医師の処方箋が必要な処方箋医薬品で勃起不全に効果が認められています。効果がある反面、死亡例につながる副作用も報告されているため、慎重に使用しなければいけません。また、海外からの輸入やネット販売されているバイアグラは偽物の可能性もあるため注意が必要です。

    バイアグラを服用する場合は治療実績のある医師に相談しましょう。

    バイアグラレビトラシリアス
    有効成分シルデナフィルバルデナフィルタダラフィル
    販売規格25mg・50mg5mg・10mg・20mg5mg・10mg・20mg
    食事の影響受ける受けない受けない

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