妊活中のカフェイン摂取について、基本の知識や一日の目安を解説!

※本記事は管理栄養士が執筆しております※

妊活中にカフェインを摂取していいのか、どれくらいならOKか知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか?

カフェインが妊娠率を低くするという事実はありませんが、不安な方はカフェインレスやお茶をおすすめします。カフェインの過剰摂取は体に悪影響をおよぼします。

この記事では妊活中のカフェイン摂取について網羅的に解説します。ぜひ最後まで、ご覧ください。

目次

    カフェインの効用とは?

    仕事や勉強に集中したいときには、いつも片手にコーヒー入りのマグカップ…という具合に、普段何気なくとっているカフェインですが、いい面もあれば悪い面もあります。上手に摂取すれば、とても力強い味方になってくれます。しかし、妊活中は体がデリケートになっているため、正しい知識が必要です。

    カフェインについて、正しい知識を身につけましょう。

    ここではカフェインの効用2つについて紹介します。。

    • カフェインのいい効果
    • カフェインの悪い効果

    カフェインのいい効果

    カフェインによる良い効果には以下のようなものがあります。

    • 覚醒効果
    • 抗酸化作用
    • 脂肪燃焼効果
    • 消化機能促進

    カフェインは交感神経を優位にさせる効果があるので、脳を含め体全体を活動モードにします。

    また、カフェインを含む飲み物にはポリフェノールも含まれています。ポリフェノールには、活性酸素を除去する効果があります。過剰な活性酸素は老化の原因となるため、カフェインを摂ることで老化を防ぐことが期待されています。

    さらに、カフェインには脂肪分解酵素を活性化させる、脂肪燃焼促進効果があります。運動と組み合わせると効果的に減量できますが、最も効果の高い摂取時期は、運動する1時間前です。

    加えて、カフェインには胃酸分泌を促進する効果があるので、健康な人が食後に摂取するのであれば消化を促進する効果があります。一方で、そうでない場合は胃液で胃壁が荒れることがあるので、体調が悪い時や空腹時のカフェイン摂取は控えたほうが良いでしょう。

    良い効果だけみると、妊活中に摂取しても、特に問題はなさそうです。

    妊活中は健康に注意する必要があります。カフェインを摂取する場合は、摂取時刻、体調、摂取量に気をつけましょう。

    カフェインの悪い効果

    カフェインによる悪い効果には以下のようなものがあります。

    • 冷え体質
    • 鉄分吸収阻害

    カフェインは交感神経を活性化させるので、血管を収縮させます。摂取量が多い場合に発生するのは、手足の冷えや自律神経の乱れです。

    また、カフェインを含む飲み物に入っているタンニンやグルコン酸などのポリフェノールには鉄分の吸収を阻害する作用があります。したがって、食前食後1時間以内に摂取すると、食事の鉄分の吸収が阻害されてしまいます。カフェインを摂取する場合は、食前食後1時間以上経ってからにしましょう。

    男性の方には多くはありませんが、冷え性、鉄欠乏性貧血の方は特に注意が必要です。

    大量の摂取や摂取時刻を考えない摂取は、健康に影響するので控えましょう。

    妊活とカフェインの関係性に関する報告

    妊活とカフェインの関係性に関する報告は参考になるものはあるが、的を射ているものはありません。

    外国ではコーヒーを多く摂取することもあり、コーヒーと妊娠の関係を調査する研究は外国のものが多いです。日本にはカフェインを含む飲み物はコーヒーの他にも、緑茶、紅茶、ウーロン茶などがあります。

    コーヒーをはじめとするカフェインを含む飲み物は、もともと嗜好品です。嗜好品とは、栄養摂取が目的ではなく、その人の好みで味わうために摂取する食べ物・飲み物を指します。

    妊活中は健康な体でいることが大切です。しかし、普段と同じように嗜好品を楽しみたい方も多いでしょう。自分の体調に普段より気をつけて、その上で、摂取時刻、摂取量にも注意を払い、摂取するのであれば問題ありません。

    「妊活中だから摂取しない」というのではなく、妊活中は普段より注意を払って、嗜好品を楽しみましょう。

    妊活中におけるカフェインの摂りすぎはどこから?

    カフェインの摂り過ぎによる症状には個人差があります。

    カフェインを摂取し過ぎると、急性のカフェイン中毒を引き起こし、下記のような症状が現れる場合があります。

    • 心拍数の増加
    • 血圧の上昇
    • 不整脈
    • 不眠症
    • 胃痛
    • 精神的ストレス

    カフェイン摂取時にこれらの症状が現れたら、その時の摂取量はあなたにとって過量です。

    以下に、カフェイン含有量が多い、主な食品のカフェイン濃度について紹介します。

    【主な食品のカフェイン濃度】

    食品名カフェイン濃度
    コーヒー60mg/100mL
    インスタントコーヒー57mg/100mL
    紅茶30mg/100mL
    せん茶20mg/100mL
    ほうじ茶20mg/100mL
    ウーロン茶20mg/100mL
    玄米茶10mg/100mL

    出典元:厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A

    ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0  

    内閣府食品安全委員会  食品中のカフェイン https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/fact

    上記の表から、インスタントコーヒーも通常のコーヒーとほぼ同じカフェイン量を含んでいることが分かります。

    急性カフェイン中毒にはならないように注意しましょう。。なってしまった場合は、この表のカフェイン量を参考にして、何をどれくらい飲んだ時に急性カフェイン中毒になったのか自分で知っておきましょう。

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    妊活中の目安はコーヒーならば1∼2杯

    ストレスを和らげる効果もあるので、妊活中もコーヒーを全く飲んではいけないことはありません。しかし、寝る前は睡眠の質を下げるため、避けるようにしましょう。

    コーヒーのリラックス効果は、香りを嗅いだ際に脳から出るα波が多いことから科学的に証明されています。豆の種類や焙煎の仕方によっても出るα波の量は違うそうです。よりリラックスしたいのであれば、深煎りコーヒー豆を使った方が良いようです。

    カフェインの効果は個人差がありますが、数時間持続すると言われています。そのため、寝る前に摂取すると、眠れなくなったり、睡眠時間が短くなったり、眠りが浅くなったりします。

    昼寝の直前にカフェインを摂取して、質の高い目覚めで、すぐ仕事に集中できるような摂取方法もありますが、睡眠時間をしっかりとる夜の就寝前には注意が必要です。

    妊活中のカフェイン摂取は、夕食前までに、コーヒーなら1〜2杯を目安にしましょう。

    カフェインレスコーヒーでの置き換えも推奨

    心配であれば、カフェインレスコーヒーなどに置き換えることも検討してみてはいかがでしょうか。

    カフェインレスコーヒーとは、カフェインを90%以上取り除いたコーヒーのことです。カフェインフリー、ローカフェイン、デカフェもカフェインレスと同じ意味で使われています。 カフェインレスコーヒーが「カフェインを一切含まない」ということではないことに注意しましょう。

    最近では、厳選したコーヒー豆を深めに焙煎したカフェインレスコーヒーも販売されており、コーヒー好きをも納得する味と香りが楽しめます。

    また、似たものにノンカフェインコーヒーがあります。こちらは全くカフェインを含みません。タンポポコーヒー、玄米コーヒー、菊芋コーヒーなど代替コーヒーのことです。

    カフェインレスコーヒーは摂取する時刻を気にしなくてよいというメリットもあります。

    カフェインのメリットは受けられませんが、心配な方はカフェインレスコーヒーも試してみましょう。

    ほうじ茶や紅茶、ハーブティーもおすすめ

    コーヒーよりもカフェイン含有量は少なく、リラックス効果や様々な効果が期待できるお茶もおすすめです。

    お茶の中には妊娠に良いと言われているものもあります。妊活中におすすめのお茶は以下の5つです。

    • 麦茶
    • ルイボスティー
    • ハーブティー
    • たんぽぽ茶
    • 黒豆茶

    以下に1つずつ説明します。

    麦茶

    麦茶にはミネラルのカルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛などが豊富に含まれています。またノンカフェインなのでカフェインが心配な方にはおすすめです。冷やして飲むイメージがありますが、温めてもおいしいです。

    ルイボスティー

    ポリフェノール、鉄分、カルシウム、亜鉛などが豊富に含まれています。特に亜鉛は女性ホルモンや男性の精子の質を高める効果があると言われています。妊活にピッタリなのでパートナーと飲んでみてくださいね。

    ハーブティー

    ハーブティの効果は使うハーブによってさまざまです。男性に良いハーブもありますので、お店でアドバイザーに相談してみるのも良いでしょう。妊活の方向けのブレンドハーブティーもあるのでそういったものもおすすめです。

    たんぽぽ茶

    精子の運動率が良くなる効果があると言われています。さらに毛細血管拡張作用があり、子宮に血液が回りやすくなる効果もあります。ホットたんぽぽ茶は、冷えやむくみも改善するので、しばらく継続して飲んでみてはいかがでしょうか。

    黒豆茶

    見た目は黒いですが、クセがなく飲みやすいです。黒豆には滋養強壮や脂肪吸収抑制などの効果があるので、健康的に過ごしたい妊活中にはピッタリです。また、女性ホルモンアップの効果もあるので、女性の方にもおすすめです。

    いろいろ揃えておいて、状況に合わせて飲むのも良いですね。

    まとめ

    摂取時刻、過量にならないことに気をつければ、妊活中も普段と同じようにカフェイン摂取しても問題ありません。心配な方はカフェインレスコーヒーや他のお茶などを摂取しても良いでしょう。

    妊活中はいろいろな心配事が起こるものです。パートナーとのティータイムを工夫することで新しいコミュニケーションが生まれ、上手に乗り越えて行けるかもしれません。妊活で新しい世界が広がるのも楽しいものです。

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