- AGA治療は何科にかかればいいの?
- AGA治療は専門クリニックでなく皮膚科でもできるの?
- AGA専門クリニックと皮膚科の違いは?
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。AGA治療はAGA専門クリニックだけでなく、皮膚科や内科でも受けることができます。
AGA治療は保険が効かない自由診療であるため、医療機関によって選択できる治療法にも違いがあり、治療費用も異なります。皮膚科での治療内容とAGA専門クリニックの治療内容を知り、自分に合った医療機関を選ぶことが大切です。
本記事ではAGAクリニックと皮膚科の治療内容などの違いについて紹介し、皮膚科でAGA治療を行うメリットとデメリットを解説しますのでご参考にされてください。
目次
- AGA治療は皮膚科でもできる?
- AGAを皮膚科で治療するメリット
- AGAを皮膚科で治療するデメリット
- AGAクリニックと皮膚科の違い
- AGAクリニックを受診する際のポイント
- AGA治療を受ける際に注意したいこと
- まとめ
AGA治療は皮膚科でもできる?
AGAを治療する専門の診療科は皮膚科です。適切な診断と治療を助ける目的で、日本皮膚科学会から男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版が出されています。
AGA治療は皮膚科だけでなく、内科や外科でも受けることができますが、AGA治療に保険は適用されず自費診療です。
AGAを皮膚科で治療する4つのメリット
AGA治療を皮膚科でするメリットを4つご紹介します。
- 通いやすい
- ガイドラインに沿った治療を受けることができる
- AGAではない病気の治療もできる
- 治療費用が安く済む
それぞれ詳しく説明していきますので、ご参考ください。
①病院数が多くて誰でも通いやすい
AGA専門クリニックの多くは都市部にあり、地方に住んでいる方が新幹線などの公共交通機関を利用して受診するのは大変です。皮膚科だと、自宅から通いやすい範囲で病院を探すことができるでしょう。AGA治療は続ける必要があるため、病院を選ぶときに通院しやすいかどうかが大切です。
AGAを治療中であることを周りに知られたくないという方は、皮膚科だと気軽に受診しやすいのではないでしょうか。皮膚科だけでなく、内科でもAGA治療薬を処方している医療機関があるため、かかりつけの医療機関がある方はAGA治療薬の処方ができるか相談してみてください。
②ガイドラインに沿った治療を受けられる
皮膚科ではガイドラインに沿った治療を受けることができます。注入療法などの国内で承認されていない先進的な治療よりも、ガイドラインに沿って治療効果の裏付けが豊富な治療方法を選択することが多いでしょう。
AGA飲み薬も厚生労働省で承認されている薬が処方されるため、万が一副作用が起きた時でも医薬品副作用被害救済制度の対象となります。
③AGAではない病気の治療もできる
AGAと思って受診しても薄毛の原因がAGAでない場合も考えられます。皮膚科であれば、原因となる病気の治療を受けることができるでしょう。例えば、薄毛の原因が円形脱毛症と診断されたときには、保険適用で診察と投薬治療が可能です。
④治療費用は比較的安く済む
皮膚科での治療費用が比較的安く済む理由は、通常皮膚科で受けられる治療方法が限られているからです。皮膚科でAGA治療を受ける時も保険は適用されないため、治療費は全額自己負担となります。
一般的な皮膚科では、自毛植毛などの手術による治療まで対応していません。皮膚科で行われる治療はAGAの飲み薬による治療がほとんどであるため、高額な治療費用はかからないでしょう。
AGAを皮膚科で治療する4つのデメリット
AGAを皮膚科で治療するメリットがある一方で以下のようなデメリットもあります。
- AGAの治療実績は少ない
- 完全個室でない可能性もある
- 治療方法に限界がある
- 無料カウンセリングがない
ここでは、AGAを皮膚科で治療するデメリットを4つご紹介します。
①AGAの治療実績は少ない
皮膚科で診療するのはAGAだけではありません。湿疹や帯状疱疹など多くの皮膚疾患を診療し、治療を行います。AGA専門クリニックの医師よりもAGAを診療する患者数や頻度は減るため、AGAの治療実績が少ない可能性もあるでしょう。
②完全個室でない可能性もある
AGAは生活の質(QOL=Quality Of Life)に関係する悩みです。そのため、AGA治療だけでなくメンタルケアなどが必要な場合もあります。
一般的な皮膚科では、AGAを専門に診療しているわけではないため、専用個室などはなく、プライバシーに配慮した完全個室の診察室になっていない可能性もあります。
③治療方法に限界がある
皮膚科を行う医療機関によりますが、一般的に皮膚科で行う治療では、AGA治療薬による治療がほとんどで自毛植毛などの外科的手術を行っているところは少ないでしょう。そのため、症状が進行しても治療方法に限界があるでしょう。
④受診前に無料カウンセリングがない
病院を受診する前に無料のカウンセリングが実施されている皮膚科は少ないでしょう。通常、皮膚科を受診するときは希望の時間帯に予約をいれ、受診し問診を記入した後に診察を受けます。
診察を受ける前にAGA治療に関する悩みや治療方法について相談したいと考えている方もいるのではないでしょうか。自分に合う薄毛対策がわからないなどの悩みを気軽に相談したい時は、AGAクリニックの無料カウンセリングを利用してみることをおすすめします。
AGAクリニックと皮膚科の違い
AGAクリニックと皮膚科の違いは、専門性の高さと検査項目や治療方法が豊富であるかどうかです。それぞれ詳しく解説していきますので、ご参考ください。
発毛治療ができるかできないか
注入療法や自毛植毛などの発毛効果のある治療まで受けたいと考えている方は、皮膚科ではなく、AGA専門クリニックの受診を検討した方がよいでしょう。
AGAクリニックでは国内で承認されていない注入療法や自毛植毛などの発毛治療を行っていますが、一般的に皮膚科では国内で承認されているAGA飲み薬による進行予防が中心です。
ミノキシジル塗り薬によってある程度発毛を促すことはできても、限界があります。ミノキシジル塗り薬だけの発毛効果では不十分もしくはミノキシジル塗り薬での発毛効果がない場合、次のステップの発毛治療ができるかできないかがAGAクリニックと皮膚科の違いの1つです。
AGA専門かどうか
皮膚科ではAGA治療を専門にしている医師が在籍していない可能性もありますが、AGAクリニックの場合、AGA治療の実績豊富な医師が在籍しています。AGAの症状や進行スピードは人によって違い、効果も異なるため、AGA専門の医師に治療をしてもらいたい方はAGA専門クリニックがおすすめです。
AGAの進行を抑えるため、AGA飲み薬による治療だけでいいと考えられる方は皮膚科の受診が良いかもしれません。
AGAクリニックを受診する際のポイント
AGA治療を皮膚科ではなく、AGA専門クリニックで受診する時のポイントについて解説します。AGAクリニックによって治療方法が違うため、皮膚科より治療方法が豊富という理由だけでAGAクリニックを選んではいけません。AGAクリニックの選び方も大切です。
治療方法の選択肢
全てのAGAクリニックが注入療法や自毛植毛などの治療方法を行えるわけではありません。飲み薬のAGA治療薬だけでなく、自毛植毛などの発毛治療まで考えている方は希望する治療方法の選択肢があるAGAクリニックを選んでください。治療方法の選択肢が多いと、症状の進行度にあった治療を受けることができるでしょう。
また、飲み薬のAGA治療薬が国内で承認されている薬を処方しているのかも確認が必要です。国内で認可されていない薬によって健康被害が起こっても、公的制度の救済対象になりません。独自で配合したAGA飲み薬を処方しているクリニックもありますが、既に国内で認可されている薬があるため、承認されている薬を服用することをおすすめします。
治療実績や評判
治療実績が豊富なクリニックだと、治療を中止しやすいタイミングでアフターフォローが入ったり、新しい治療提案がされたりして治療を継続しやすい環境が整っている可能性が高いです。
評判だけでいいクリニックか判断することはできませんが、実際に通った方の意見を知れるため、判断材料として確認しておくと良いでしょう。
利便性
AGA治療は完治する病気でないため治療を継続しなければいけません。途中で治療を中止すると、再び症状が進行する可能性が高いです。勤務先や自宅の近くのクリニックなど、長期的に通いやすいクリニックを選びましょう。
有名なクリニックで治療を受けたいからといって、自宅から遠いクリニックを選択すると、通院が大変になり途中で治療を中止してしまうケースもあるため注意しなければいけません。
オンライン診療をしているクリニックもあるため、対面ではなくオンラインがいいという方はオンライン診療を行っているクリニックを選ぶのもおすすめです。
AGA治療を受ける際に注意したいこと
AGA治療を受けるときには以下の3点に注意が必要です。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 自費診療であるため、費用がかかる
- 副作用の可能性がゼロではない
AGA治療を皮膚科で受けても、AGA専門クリニックで受けても注意しておかなければいけません。
効果が出るまでに時間がかかる
AGA治療を開始しても、すぐに効果が出るわけではなく、効果が出るまでに時間がかかります。ミノキシジル塗り薬やAGA飲み薬による治療の効果を実感するまでには、数カ月かかるため、焦らず経過を観察してください。
選択した治療方法によっては治療開始初期に脱毛が起こる可能性もあります。治療をしているのに抜け毛が増えるため、不安になりますが、通常のヘアサイクルで起こる脱毛ですので、自己判断で使用を中止しないようにしましょう。
6カ月経っても変化を感じられない場合は治療方法を再検討する必要があります。
費用がかかる
AGAの治療費には保険が適用されません。治療にかかった費用は全額自己負担です。
AGA治療は自由診療であるため、治療費も医療機関によって違います。AGAの症状によって治療にかかる費用も違いますが、早い段階で治療を開始すると治療費が安くなる可能性が高いため、早めに治療を開始することをおすすめします。
薬による治療が必要な時は月額数千円〜2万円が相場です。症状が進行し自毛植毛など治療方法を選択する場合には、数十万〜数百万円かかることもあります。
副作用の可能性があること
AGA治療では効果がある反面、副作用の可能性があるため、事前に副作用についても調べておくとよいでしょう。副作用は治療方法や使用する薬の種類によって異なります。
AGA治療によって副作用が発現する確率は数%前後であり、重大な副作用は少ないため、過度に怖がる必要はないでしょう。
まとめ
AGA治療は皮膚科でも受けることができ、皮膚科ではガイドラインに沿った治療が一般的です。AGAの治療実績はAGA専門クリニックと比べると皮膚科の方が少なくなりやすく、治療方法も限られています。
治療方法の選択肢が多く、国内で承認されている治療方法以外でも積極的に先進医療を受けたいと考えている方はAGA専門クリニックで治療を受けた方がいいでしょう。
医療機関はどの程度の治療効果を期待しているか、継続して通いやすいかどうかなどを考えて選びましょう。