「以前より生え際が薄くなってきた」
「前髪が後退している」
「生え際の髪の毛が細い」
このような症状はAGAと関係があるかもしれません。生え際が薄くなり、後退する症状はAGAの特徴のひとつであるため、症状が気になる人は医療機関を受診し、医師へ相談することをおすすめします。
生え際が薄くなるのはAGAだけが原因ではありません。本記事では、おでこや生え際の違和感を感じている人へAGAとの相関について解説しますので、ご参考ください。
目次
- そもそも生え際とは?
- 生え際の発毛サイクル
- おでこ・前髪の生え際の違和感について
- 「それってAGAかも?」生え際からの危険サイン
- もう「生え際ハゲた?」と言わせない。生え際対策について紹介
- 生え際AGAの間違った対策
- 生え際は回復できる?先人の声を紹介
- まとめ
そもそも生え際とは?
生え際とは、髪の毛が生えている部分と、生えていない部分の境目のことです。生え際は、額のラインに沿ってあります。生え際も正しいケアをすることで髪の毛の健康を維持し、美しい髪を育てることができます。
一般的に生え際の髪の毛は後頭部などの髪の毛と比べて薄くなりがちです。生え際の髪の毛も個人差があるため、人によって異なる場合があります。
生え際の発毛サイクル
生え際の発毛サイクルも通常の髪の毛と同じです。発毛サイクルは成長期・退行期・休止期の3つで成り立っています。正常な発毛サイクルでは、2〜6年とされる成長期を経て、髪の毛の根本が退化し、古い髪の毛が抜けます。
AGAでは発毛サイクルの成長期が数カ月〜1年と短縮し、髪の毛が十分に成長できません。その結果、髪の毛が細く短くなり薄毛になります。
おでこ・前髪の生え際の違和感について
おでこや前髪の生え際に違和感を感じたときは、薄毛が進行している可能性があります。生え際の薄毛の原因のひとつはAGAです。
AGAは前頭部や頭頂部の髪の毛が薄くなり、最終的に髪の毛がなくなるのが特徴で、おでこは薄毛になりやすい場所です。以前と比べて生え際が薄い・後退しているときやおでこに違和感があるときはAGAの可能性が高いかもしれません。
おでこの生え際の違和感はAGAだけでなく、牽引性脱毛症の可能性もあります。牽引性脱毛症とは、髪の毛が後に引っ張られるポニーテールなどの髪型を長い期間することによって発症する脱毛症です。
「それってAGAかも?」生え際からの危険サイン
生え際に以下のような違和感を感じたときはAGAかもしれません。AGAだけでなく、頭皮環境の悪化が薄毛へとつながっている可能性もあるため、注意が必要です。
- 生え際に産毛が増えている
- 生え際が指2本以上後退している
- おでこの頭皮が硬い
- 前髪にフケや痒みが目立つ
それぞれ詳しく解説しますのでご参考ください。AGAは進行性の病気であるため、症状が進んでいるときはAGAの可能性が高くなります。早めに医療機関を受診しましょう。
生え際に産毛が増えていたら注意
生え際に産毛が増えているときは注意が必要です。一般的に産毛とは細く柔らかい髪の毛のことを指します。産毛の割合が増えているのは、発毛サイクルの一時的な乱れや栄養不足などが原因です。
発毛サイクルの中で十分に成長できない髪の毛が増えている可能性があるため、症状が進んでいないか気をつけて観察してください。
指2本以上後退していたら注意
AGAは前頭部の頭髪が細く、柔らかくなり薄毛となりやすい病気です。「おでこが広くなった」と感じ、その広さが指2本分以上あるとAGAの疑いがあります。
以前の写真と現在のおでこの広さを比べてみると気づきやすいかもしれません。おでこが広くなっているかわかりにくいときは、眉毛から生え際まで指何本分あるか定期的にチェックをすると気づきやすくなります。
おでこの頭皮が硬くなっていたら注意
前髪の生え際の頭皮を指で動かしてみて、他の部分より動きにくいまたは硬いと感じたら要注意です。
頭皮が硬くなる主な原因は血行不良です。偏った食事によって栄養不足になると血液の流れが悪くなるため、頭皮が硬くなりやすいでしょう。シャンプーの使いすぎやドライヤーのしすぎで乾燥しても頭皮は硬くなります。
頭皮が硬くなると、髪の毛まで栄養が届きにくくなり薄毛になりやすいでしょう。
前髪にフケや痒みが目立つ場合も注意
前髪にフケやかゆみが多いときは、頭頂部の頭皮環境が悪化しているかもしれません。
フケが出る原因のひとつは頭皮の皮脂が多いことです。頭皮を清潔に保ち、頭皮に優しいシャンプーなどのヘアケア用品を選択することをおすすめします。シャンプーを使いすぎると頭皮環境を悪くするため、目安の量を使用し、シャンプーをしっかりと洗い落としてください。
頭皮環境が悪いと薄毛へつながるだけでなく、脂漏性皮膚炎などの病気へもつながります。
もう「生え際ハゲた?」と言わせない。生え際対策について紹介
ここでは「生え際ハゲた?」と言われる前にできる対策を3つご紹介します。
- 頭皮を清潔に
- AGA治療薬を検討
- 植毛
生え際に違和感を感じたときから対策をはじめ「生え際ハゲた?」と言わせないようにしましょう。
生え際のAGA対策①頭皮は清潔に保つ
髪の毛が生える土台となる頭皮を清潔に保つことは、薄毛予防の基本です。頭皮環境が悪いと、髪の毛が十分に成長できず、栄養も行き届きにくくなります。
毎日髪を洗うことで頭皮の汚れや過剰な皮脂を取り除き、頭皮を清潔に保ちます。ただし、洗い過ぎは、頭皮を乾燥させる原因となるため注意が必要です。シャンプーは自分に合ったものを選び、しっかり洗い落としてください。
生え際のAGA対策②治療薬を検討する
生え際はAGAによって薄毛になりやすい場所です。AGA専門クリニックなどを受診し、AGAと診断を受けたときはAGA治療薬を検討してみましょう。AGA治療薬には薄毛の進行抑制や発毛効果が認められています。
治療薬を使用しながら、頭皮環境を整えるとより生え際ハゲへの対策ができます。AGA治療薬は使用を中止すると症状が進行するため、続けることが大切です。
生え際のAGA対策③植毛
生え際のAGA対策として植毛は有効です。植毛には人工毛植毛と自毛植毛がありますが、ここではガイドラインでも推奨されている自毛植毛についてご紹介します。
自毛植毛はAGAを発症しにくい後頭部などから毛包を採取して生え際などに自分の髪の毛を移植する方法です。移植した髪の毛は通常の発毛サイクルに組み込まれるため、移植した部分の髪の毛は生え続けます。
費用が数十万円〜数百万円と高いのがデメリットですが、生え際だけの場合は移植する本数も比較的少ないため費用が抑えられます。
生え際AGAの間違った対策
生え際AGAに良いと思って対策をしても、中には間違っている方法もあるため注意が必要です。ここでは生え際AGAの間違った対策についてご紹介します。
育毛シャンプーに頼るのはNG
生え際のAGA対策として育毛シャンプーなどに頼るのは有効ではありません。シャンプーにこだわって頭皮環境を整えることは大切です。しかし、シャンプーだけでAGAの予防や治療はできません。
適切なシャンプーを使用し、頭皮へのダメージやストレスを減らすと頭皮環境をいい状態にできます。その結果、薄毛や抜け毛の予防につながりますが、シャンプーだけに頼るのはNGです。
AGA治療薬に頼り切るのもNG
AGA治療薬に頼り切らず、根本的な生活習慣の改善を同時に行うことが大切です。頭皮環境を良くするために、禁煙・ストレス解消・十分な睡眠・バランスの取れた食事など生活習慣を見直しましょう。
健康を保つことが正常なホルモン分泌を促すうえで重要です。AGA治療薬を継続しながら、髪の毛や頭皮に良い生活を送りましょう。
生え際は回復できる?先人の声を紹介
生え際のAGA対策の中には生え際を回復できる方法もあります。AGAは完治する病気ではないため、AGA治療薬による治療は継続が必要です。AGA治療薬は進行を抑える薬ですので、生え際を回復するのは難しいかもしれません。
一方、植毛は移植が成功すれば、髪の毛が生え続けるため、自毛植毛を行い薄毛の悩みから解放された人もいます。
まとめ
生え際が薄くなり、後退する症状はAGAの特徴のひとつです。AGA以外の原因もありますが、AGAの可能性が高いため医療機関を受診し、診断を受けることをおすすめします。
本記事でご紹介した生え際AGA対策には、病院を受診しなければ受けられない治療方法もあります。AGAは進行する病気ですので、生え際の後退が気になるときは、早めに実績のあるクリニックを受診しましょう。