「AGAはひとつじゃないの?」「AGAには分類があるの?」などAGAの分類や見分け方について疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
AGAには進行度によって分類があり、欧米ではノーウッド・ハミルトン分類、日本では高島分類などが使用されています。薄毛の形からM型、O型、U型などと分類されることもあります。
本記事では、AGAの見分け方やそれぞれのタイプの原因や対策まで徹底的に解説しますのでご参考ください。
目次
- AGAとハゲの違い・見分け方
- AGAはひとつじゃない?1型や2型とは?
- ハゲの種類とAGAのタイプの見分け方とは?
- それぞれのタイプの原因について
- AGAそれぞれのタイプの対策について
- AGAとそれ以外の脱毛症の違い・見分け方とは?
- 見分け方が分からなければAGAクリニックへ!
- 友人がAGAだと気づいた場合、伝える?そっとする?
- まとめ
AGAとハゲの違い・見分け方
ハゲとは髪の毛が全て抜けて頭皮が見えている状態をいいます。
ハゲになる原因のひとつにAGA(男性型脱毛症)があります。AGAは男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れることによって起こる進行性の病気です。AGAを発症すると薄毛が進行し、最終的にハゲになる可能性があります。
AGA以外にも脂漏(しろう)性脱毛症などが原因でハゲになる場合もあります。
AGAはひとつじゃない?1型や2型とは?
ひとくちにAGAと言ってもAGAには進行度によって種類があります。
欧米ではノーウッド・ハミルトン分類が使われており、1型から7型に分類されます。数字が大きくなるほど重症です。日本人の場合、頭頂部がO型に脱毛していくことが多いため、
ノーウッド・ハミルトン分類につむじの脱毛があるかないかを加えた高島分類が一般的に使用されています。
ハゲの種類とAGAのタイプの見分け方とは?
生え際や頭頂部の形状から M型、O型、U型などと分類されることもあります。
M型:前頭部の生え際が後退する
O型:頭頂部から脱毛する
U型:M字を放置すると頭頂部とつながりU字となる
それぞれのタイプについて詳しく解説していきますので、ご参考ください。
AGAによるM字型ハゲの見分け方
M字型は前頭部の生え際が徐々に後退します。M字型ハゲかどうかは生え際をチェックしてみてください。以前より生え際が目立つ、生え際の髪の毛が後頭部の髪の毛と比べて細いなどの症状があるときはAGAの可能性もあります。
前頭部の薄毛や抜け毛によって生え際が後退するのはAGAの特徴のひとつです。明確な目安はありませんが、生え際が指2本分以上後退しているときは注意してください。
AGAによるO字型(つむじ型)ハゲの見分け方
O字型は頭頂部(つむじ)から脱毛がはじまり徐々に拡がります。頭頂部は自分で確認しにくい場所であるため、友人や家族に見てもらうとよいでしょう。または、スマホのカメラで撮影して確認することもできます。
前頭部と同様に頭頂部の薄毛もAGAの特徴であるため、O字型ハゲの原因はAGAの可能性が高いでしょう。
AGAのU字型ハゲの見分け方
U字型は頭の上部がはげて頭の中央から後頭部にかけてU字型に広がっている状態を指します。U字型はM字型を放置すると頭頂部とつながりU字が完成します。
U字型も、AGAの特徴的なパターンのひとつです。M字とO字が合わさってできるため、広い範囲がハゲやすいでしょう。
それぞれのタイプの原因について
それぞれのタイプの主な原因はAGAです。AGA以外の原因も合わせて解説しますのでご参考ください。
M字型の主な原因はAGA
M字型の原因はAGAであることがほとんどで、AGAの原因は主に遺伝です。AGA以外では、けん引性脱毛症もM字型のハゲを起こしやすいでしょう。けん引性脱毛症とはポニーテールなどの頭皮に負担をかける髪型を続けることによって起こります。
AGAは遺伝的要因やホルモンバランスの変化などが関係しています。男性ホルモンの一つであるテストステロンが、5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されると髪の毛の成長を阻害します。
O字型(つむじ型)の主な原因はAGA
O字型の主な原因もAGAです。男性ホルモンの一つであるテストステロンが、5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されると髪の毛の成長を阻害します。つむじ部分には多くのDHT受容体が存在しており、DHTが悪影響を及ぼすため薄くなります。
また、ストレスが原因で頭皮の血行不良が起こると、髪の毛に必要な栄養素や酸素が不足し、髪の毛の成長に悪影響を与えることもあります。その他にも、睡眠不足や栄養バランスの乱れ、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌なども、つむじハゲの原因として挙げられます。
U字型の主な原因はAGA
U字型の主な原因もAGAです。U字型は薄毛の範囲が広範囲であるため、AGA以外にも生活習慣などによって頭皮環境が乱れている可能性もあるでしょう。
頭皮環境を整えるためには、生活習慣の改善が大切です。
AGAそれぞれのタイプの対策について
どのタイプのAGA対策もAGAの治療がおすすめです。AGAは男性ホルモンの異常や遺伝が原因で起こるため、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。AGAの治療には、飲み薬や塗り薬、注入療法や植毛などの選択肢があります。
AGAの治療だけでなく、髪の毛に良い生活習慣を取り入れ、頭皮マッサージなどを行うことも大切です。髪の毛に良い習慣について、代表的な4つの対策をご紹介します。
- ストレスの発散
- 栄養バランスのいい食生活
- 十分な睡眠
- 正しいヘアケア
過剰なストレスは自律神経のバランスが悪くなるため、血行不良を引き起こし薄毛や抜け毛につながります。適度な運動を行いストレスを発散しましょう。
髪の毛の99%はタンパク質でできているため、タンパク質が不足すると丈夫な髪の毛が作られません。タンパク質の吸収を助けるミネラルと一緒にタンパク質をとりましょう。
睡眠不足も髪の毛の成長に悪影響を与えます。睡眠時間が不足するとホルモンバランスが乱れるため、1日6時間以上の睡眠時間を確保することが大切です。
正しいヘアケアもAGA対策に重要です。間違ったヘアケアによって髪の毛や頭皮に負担がかかり、薄毛を引き起こすことがあります。シャンプーの選択だけでなく、髪の乾かし方にも注意しましょう。
AGAとそれ以外の脱毛症の違い・見分け方とは?
AGA以外にも薄毛や抜け毛を引き起こす脱毛症があります。ここでは、以下の3つの脱毛症についてご紹介しますのでご参考ください。
- 円形脱毛症
- びまん性脱毛症
- 脂漏性脱毛症
円形脱毛症とは、頭皮の一部が、円形または楕円形の脱毛症状を示す脱毛症です。発症原因ははっきりしていませんが、遺伝的な要因やストレス、感染症などが関係している可能性があります。免疫力が本来攻撃すべき異物ではなく、自分自身の毛根を攻撃してしまうため、毛髪が抜け落ちます。小さな円形の脱毛部分が現れ、その後徐々に大きくなる場合もあるでしょう。
びまん性脱毛症とは、頭皮全体から均等に髪が抜け落ちていく脱毛症を指します。健康な人は1日に約50本前後の髪の毛が抜けますが、びまん性脱毛症の場合、抜ける本数が増え徐々に髪が薄くなります。男女を問わず、特定の年齢層に限らず発症することがあり、はっきりとした原因は分かっていません。
脂漏(しろう)性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎が原因で髪の毛が抜け落ちる疾患です。脂漏性皮膚炎は、皮脂が過剰に分泌されることで、皮膚表面に脂質がとどまり、炎症を起こす病気です。脂漏性脱毛症はこの炎症が原因で、抜け毛だけでなく、かゆみ、赤み、フケなどを伴います。
見分け方が分からなければAGAクリニックへ!
薄毛の原因はAGAだけではありません。M字・O字・U字などAGAに特徴的なハゲ方をしていても、円形脱毛症やびまん性脱毛症などの病気の可能性もあります。
見分け方は難しい場合もあるため、AGAかどうか分からない人はAGA専門クリニックを受診しましょう。AGAだと思っていたのに、脂漏性脱毛症など別の病気が隠れていることもあります。
医療機関を受診するときは、AGAを専門に治療しているクリニックの医師の診断を受けることをおすすめします。
友人がAGAだと気づいた場合、伝える?そっとする?
もし、友人がAGAかもしれないと気づいたときの対応は難しいものです。ここでは、友人がAGAだと気づいた場合の対応についてご紹介します。
まずは本人が気づいているかどうかを探ることが大切です。本人が気づいているときは、放置すると症状が進む可能性が高い病気であることを説明して医療機関の受診をさりげなく勧めて見てください。
本人が気づいていないときは、本人に気づいてもらうことが大切です。昔の写真と現在の写真を比較してみて本人に気づかせるようにしましょう。
まとめ
AGAは症状の進行度合いによって分類され、薄毛の特徴からM型、O型、U型などと分類されることもあります。
薄毛や抜け毛を引き起こす病気はAGAだけではありません。AGA以外の病気によってハゲるときもあるため、AGAの見分け方が分からない場合は医療機関を受診し医師の診断を受けてください。
AGA専門に扱っているクリニックだと治療実績も豊富であるため、AGAかもしれないと感じたときはAGA専門クリニックの受診がおすすめです。