「最近、髪が薄くなってきたような気がする。もしかしてAGA?」
「父親がAGAだけれども、遺伝する?」
「AGA対策はいつから始めた方がいい?」
AGAは「男性型脱毛症」とも言われ、実際に多くの男性が悩みを抱えています。
男性は、年齢とともに髪の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなってきて、AGAの症状が気になってくる人が出てきます。実際に40代の男性のうち約3人に1人、50代の男性になると約2人に1人の割合で、AGAを発症していることが明らかになっています。
このように、以前は「加齢とともに出てくる症状」「仕方ないもの」と半ばあきらめてい
たAGAですが、最近では脱毛のメカニズムが分かってきて、予防法や治療方法が明らかになってきました。
今回は、AGAの発症メカニズムから、AGAになりやすいタイプ、予防方法や必要な栄養素について、詳しく説明していきます。
目次
- AGA予防のためにまずは発症メカニズムを知る
- AGAになりやすい人の特徴や傾向
- ハゲたくない人必見!AGA予防方法とは?
- ハゲ·AGA予防におすすめの栄養素まとめ
- まとめ
AGA予防のためにまずは発症メカニズムを知る
AGAの予防方法を知る前に、どのようにしてAGAが発症していくのかを知ることも重要です。まずはAGAの発症メカニズムについて確認していきましょう。
AGAは、男性ホルモンの1種のジヒドロテストステロンが関係しています。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンに5α-リダクターゼが作用して、変換されたものです。顔つき、身体つきなど、男性らしい体を作るのに必要なホルモンになります。
しかし、ジヒドロテストステロンが頭皮に作用すると、発毛サイクルを短縮してしまうことが明らかになっています。
髪の毛は、成長期、退行期、休止期の3つの段階があり、成長期にゆっくりと2〜6年かけながら、太くて長い髪へと成長していきます。ところが、AGAを発症してしまうと成長期が
急激に短縮されてしまい、十分に毛髪が成長できなくなります。すると、頭皮から細くて短い毛ばかりが生えてくるようになってしまいます。
このように、発毛サイクルの短縮を繰り返していくことで、次第に髪の毛が薄くなったり、髪型が思うように決まらなくなってきたりしてきます。
一度、AGAになってしまうと自然に治ることは難しく、徐々に進行していきますので、必要に応じて適切な治療薬を使いながら治療を進めていくことになります。そのため、早期に治療を始めていくことで改善する確率は上がります。
AGAになりやすい人の特徴や傾向
AGAになりやすいタイプを知っておくことも、AGA対策には重要なことです。
実際には、20代の頃からAGAに悩む人がいれば、50代から症状が出る方もいて、個人差があるのが事実です。
研究によると、このAGAの原因物質のジヒドロテストステロンは、遺伝の影響を受けることが明らかになっています。父、祖父などの家族内にAGAを発症している場合は、自分もAGAになる可能性が高いことを理解しておきましょう。
また、AGAは生活習慣にも密接に関わっています。睡眠不足、過度な喫煙や飲酒、脂肪分が多い食生活、過度なストレス、間違った洗髪方法等が、頭皮の環境を悪化させる原因になってしまい、抜け毛が増えてしまうので注意が必要です。
ハゲたくない人必見!AGA予防方法とは?
AGAは、加齢とともに増加傾向で多くの人が発症していますが、できることならなりたくないものです。ここでは、AGAの予防方法についてそれぞれ確認していきましょう。
食生活と睡眠を見直し生活習慣の改善
AGAの予防には、まず心身ともに健康な状態を保つことが重要です。バランスの良い食生活を継続することで、頭皮の環境や、髪の成長に必要なホルモンを維持することができます。また、睡眠不足が続いてしまうと自律神経やホルモンバランスが乱れてしまいますので、睡眠時間を見直してみて、毎日7〜8時間は確保するように心がけましょう。
ストレスを溜め込んでいる環境にいないと確認
仕事や家庭のことなど、やることが多くなってくると、気持ちが落ち着かず、体を休める暇もないまま日常を過ごしてしまいます。そのため、いつの間にかストレスが溜まっている状態になっていることがあるので注意が必要です。
それでは、ストレスが溜まってしまうとどうなるのでしょうか。ストレスの影響で自立神経やホルモンバランスが乱れてしまい、体調を崩してしまいます。
また、ストレスを感じているときは、コルチゾールが分泌されて皮脂が多くなってきます。皮脂が多い状態が続くと、頭皮がごわついて、脂っぽくなってきてしまいます。このように頭皮の環境が乱れてしまうと抜け毛が増える原因になってしまいます。
自分がストレスの多い環境にいないか、もう一度振り返ってみましょう。
また、日頃から、運動や趣味などでストレス発散をするように心がけていきましょう。
サプリメントを活用し効果的に栄養摂取
日頃から、健康のために食生活に気を付けていても、必要な栄養素を全て食事で補っていくのは難しいときがあります。
そういう時は、サプリメントを上手く利用して、不足している栄養素を効率よく補っていきましょう。最近では、様々な種類のサプリメントが市販されているので、自分の体調に合わせて補っていくことが可能です。AGA対策に必要な栄養素は、後ほど詳しく説明していきます。
AGA予防薬の服用
AGAの原因やメカニズムが明らかになってきて、様々なAGA治療薬が開発されました。
しかし、AGAは進行性なので、発症してからしばらく経って治療を始めるのでは、思うように治療が進まないこともあります。
少しでもAGAの兆候が見えてきたら、できるだけ早くAGA予防薬を使うようにしましょう。病院やクリニックに相談して、適切な薬を処方してもらいしましょう。
ハゲ·AGA予防におすすめの栄養素まとめ
誰もが、AGAになるのは避けたいものです。でも、実際にどのように予防していけばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ハゲ・AGA予防のために積極的に摂ってほしい栄養素についてまとめました。
AGAにおすすめの栄養素を①ミネラル
ミネラルとは、無機質とも言われ、筋肉や骨格、髪の形成や、体の機能を維持したり調節したりするために必要な成分です。必須ミネラルには、鉄、銅、マグネシウム、カリウム、カルシウム、ナトリウムなど全部で16種類あります。
必須ミネラルの中で、育毛効果があり、薄毛予防になるのが亜鉛です。亜鉛には、髪の毛の主な成分であるケラチンを作る働きや、AGAの原因物質の1つであるα‐リダクターゼを阻害してAGA予防効果があることが明らかになっています。
亜鉛を多く含む食品には、牡蠣、レバー、卵、牛の赤身肉などがありますので、積極的に取り入れてみましょう。
AGA予防におすすめ栄養素②ビタミン類
ビタミンは、タンパク質、脂質、糖質の代謝を高めて、体内で効率よくエネルギーを作り出すのに欠かせない栄養素です。健康な髪を保つためには、頭皮の乾燥を予防してくれるビタミンA、毛母細胞の細胞分裂を活性化させて、新陳代謝を良くしてくれるビタミンB、毛細血管の生成を助け、頭皮の血流改善効果があるビタミンC、頭皮の酸化を防ぎ頭皮の環境を良好に維持するビタミンEを積極的に摂取しましょう。マルチビタミンなどのビタミン類がまとめて摂取できるサプリメントを利用するのもおすすめです。
AGA予防におすすめ栄養素③たんぱく質
髪の主な成分はケラチンで、ケラチンは弾力性がある物質です。そして髪や爪、皮膚に欠かせない物質で、18種類のアミノ酸から構成されているたんぱく質です。
たんぱく質は髪の他にも、筋肉、内臓、ホルモンなどにも必要な物質ですので、まずは生命維持に必要な部分からたんぱく質が消費されて、髪や皮膚にたんぱく質が行き渡るのはその後です。そのため、健康な髪を維持するためには、日頃から十分な量のたんぱく質の摂取が必要になってきます。一般的に男性は1日65gのたんぱく質を摂取することが推奨されています。
AGA予防におすすめ栄養素④コラーゲン
コラーゲンは皮膚の弾力に必要な栄養素です、肌にいいイメージがありますが、AGA対策にも役立つ栄養素です。コラーゲンはたんぱく質の1種なので、体内ではアミノ酸にまで分解されて吸収されていきます。そのため、コラーゲンを摂ることは髪の成長に欠かせないたんぱく質を補給することになります。
また、コラーゲンを摂取することで、髪の弾力がアップしたとの研究報告もされています。
AGA予防におすすめ栄養素⑤シスチン
髪の主成分のケラチンは、シスチンというアミノ酸から多く構成されています。シスチンには地肌を整えたり、解毒作用もあるので、積極的に摂り入れるようにしましょう。
シスチンは、肉、魚、卵、牛乳、小麦粉に多く含まれているので、手軽に摂り入れることがことが可能です。
体内でも生成されるので、極端に不足するものではありませんが、アルコール、タバコで分解されてしまうので、喫煙、飲酒をしている人は注意が必要です。
AGA予防におすすめ栄養素⑥イソフラボン
イソフラボンは、AGA発症のきっかけになる5‐αリダクターゼの働きを抑制することが明らかになっています。イソフラボンは、豆乳、納豆、豆腐などの大豆製品に多く含まれています。また、大豆には、イソフラボンの他にもタンパク質やビタミンも多く含まれているので、AGA対策に非常に良い食品です。
AGA予防はいつ・どのタイミングでやるべき?
AGAは発症するタイミングには非常に個人差があり、一度発症すると徐々に進行していく特徴があります。
それでも、発症するタイミングは40代、50代などのイメージを持っている方も多いと思いますが、AGA発症は男性ホルモンが大きく関わっているので、思春期以降は発症しても不思議ではありません。
ちなみに、20代の男性でも10人に1人は、AGAを発症していることが明らかになっています。
抜け毛が気になるようになってきた、額の生え際が気になってきた、髪型が決まらなくなってきた、などの症状が出てきたら、AGAの始まりのサインかもしれません。
できるだけ早めに、AGA予防対策を始めておくことが大切です。
不規則な食生活や睡眠不足などの生活習慣の乱れが、発症のきっかけになることもありますので、生活習慣についても見直していきましょう。
まとめ
AGAは多くの男性が発症するもので、年齢とともに悩む方が多くなります。
遺伝や生活習慣の影響で、発症するタイミングには個人差が大きいですが、一度発症してしまうと徐々に進行していきますので、対策が早ければ早いほど、治療効果が上がります。できるだけ早く予防策を取るようにしましょう。
生活習慣の改善、ストレス発散、AGAに効果がある栄養素の摂取、AGA治療薬の使用等、対策法は様々あります。自分の状況に応じて、AGA対策をぜひやってみましょう。