「抜け毛が増えてきた気がするけど、AGAなのかどうかわからない」
「抜け毛が気になるけど、普通の抜け毛なのかAGAなのか、どちらなのか知りたい」
「AGAの抜け毛の特徴を知りたい」
上記のような悩みを持っている人もいるのではないでしょうか?AGAの抜け毛は生え際や頭頂部に起こるのが特徴です。抜け毛の形状からM型、O型、U型などと分類されることもあります。
自分自身の髪の毛の状態やAGAの特徴を正しく理解し、適切な治療方法やヘアケア方法を知ることで、髪の毛の健康を維持し、薄毛や抜け毛を改善することができるでしょう。
本記事ではAGAの抜け毛の特徴や原因について解説しますのでご参考ください。
目次
- AGAと普通の抜け毛の特徴や違いとは
- 抜け毛が気になってもAGAとはかぎらない?
- 発毛のサイクルについて
- AGAが考えられる抜け毛の種類ごとの特徴
- そもそもAGAの抜け毛が起こる原因は?
- 特徴的な抜け毛はAGAの証!病院で診てもらおう
- まとめ
AGAと普通の抜け毛の特徴や違いとは
AGAと普通の抜け毛には特徴や違いがあります。一般的に、抜け毛に悩む場合は、原因を正確に把握することが大切です。普通の抜け毛は、ヘアケアや生活習慣の見直しで抜け毛の改善が期待できますが、AGAの場合は専門医の治療が必要になります。
ここではAGAと普通の抜け毛の特徴や違いについて解説します。
普通の薄毛・抜け毛の特徴
普通の人でも1日に約50本前後の髪の毛が自然に抜け落ちます。頭皮の状態や季節の変わり目などに一時的に抜け毛が増えることもあります。
普通の抜け毛の特徴は、全体的に均等に抜ける場合が多く、髪の毛の太さ自体に大きな変化はないことが一般的です。また、普通の抜け毛の原因は頭皮環境の悪化やストレスなどであることが多く、生活習慣の改善などによって抜け毛を減らす自己対処法があります。
AGAかもしれない薄毛・抜け毛の特徴
AGAの抜け毛の特徴は主に頭頂部やつむじ部分から脱毛が進行します。男性ホルモンの影響でヘアサイクルの成長期が短くなるため、髪が細くなります。進行性の病気で、症状が徐々に広がっていくのが特徴です。AGAは自己対処法と合わせて、専門的な薬物療法や植毛などの治療が必要となることが多いでしょう。
抜け毛が気になってもAGAとはかぎらない?
普通の抜け毛の場合や、AGA以外の病気によって抜け毛になる場合もあるため、抜け毛が気になっても原因がAGAとは限りません。
ストレスや栄養不良、ホルモンバランスの乱れなど、様々な要因によって抜け毛が増えます。また、AGA以外の病気でも抜け毛が増えることがあり、円形脱毛症や薬の副作用によっても抜け毛が増えることが報告されています。
抜け毛が気になる場合には、専門医に相談して原因を知ることが大切です。
発毛のサイクルについて
私たちの頭髪は常に発毛サイクルを繰り返しています。健康な髪の毛を守るためには、発毛サイクルが正常に進むようにすることが大切です。
髪の毛は、毛包(もうほう)と呼ばれる部分の根元にある毛母細胞でつくられます。毛母細胞が毛細血管から栄養や酸素を取り込み髪が伸びていきます。髪の毛が育つ過程を「成長期」と呼び、通常約2年〜6年です。
成長期が終わり、毛球の退化する時期である「退行期」を経て、毛髪はしばらくの間成長が止まった状態が続きます。この期間を「休止期」と呼びます。休止期は3~4カ月程度が一般的です。
休止期が終わると、毛髪は抜け落ちて新しい毛髪が再び成長し始めます。「成長期」→「退行期」→「休止期」の周期を発毛サイクルと呼び、健康な髪の毛は一定のサイクルで生え変わっています。
発毛サイクルが乱れる原因はAGAの影響など様々です。
AGAが考えられる抜け毛の種類ごとの特徴
AGAが疑われる抜け毛は特徴的です。抜け毛の形状から以下の3つの種類に分けられます。
- M字型
- O字型
- U字型
それぞれの種類ごとの特徴を解説していきます。
M字型に抜け毛が進行するAGAの特徴
M字型AGAはアルファベットの「M」に似た形で進行していき、AGAの初期段階であることが多いでしょう。M字型に抜け毛が進行するのはAGAの特徴です。
M字型に抜け毛が進行する前に、生え際の髪の毛が細くなり、その範囲が徐々に広がります。生え際は、額の上部から髪の生えてくる部分のことをいい、生え際が後退してM字型に頭皮が見える部分が進んでいきます。
M字型に抜け毛が進行する原因は、主に遺伝的要因と男性ホルモンの影響です。前頭部における男性ホルモン感受性毛包では男性ホルモン影響により、軟かい髪の毛になりやすいことが報告されています。
髪の毛が後ろに引っ張られる髪型を長期間している時にも生え際が後退し、M字型に見えるときもあります。生え際の抜け毛がすべてAGAによるものではないため、M字型に抜け毛が進行するときは専門家の診断を受けることが大切です。
O字型に抜け毛が進行するAGAの特徴
O字型AGAはアルファベット「O」に似た形で進行していきます。AGAが原因のO字型の抜け毛の場合、頭頂部というよりも、つむじを中心に抜け毛が広がっていくのが特徴です。
AGA初期の段階では、髪の毛が細くなり、量が減ってきたように感じて、M字型やO字型などの脱毛パターンが現れます。AGAは男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)によって髪の毛の成長期が短くなり薄毛となる病気です。つむじ部分には多くのDHT受容体が存在しており、DHTが悪影響を及ぼすため薄くなりやすいでしょう。
U字型に抜け毛が進行するAGAの特徴
U字型AGAはアルファベット「U」に似た形をしている状態です。M字型とO字型が合わさってできることが多く、AGAが進行している可能性が高くなります。
頭皮が見える部分も広い範囲となるため、積極的な治療が必要な状態です。AGA以外にも生活習慣などによって頭皮環境が乱れている可能性も考えられますので、AGA治療と同時に生活習慣の見直しなどが必要かもしれません。
そもそもAGAの抜け毛が起こる原因は?
AGAの抜け毛が起こる主な原因は遺伝です。遺伝だけでなく、以下のような原因で抜け毛が進むこともあります。
- 遺伝
- ストレス
- 食生活
- 睡眠不足
- 飲酒や喫煙
- 運動不足
それぞれ詳しく解説しますのでご参考ください。
大きな原因は遺伝
AGAの大きな原因を占めるのが遺伝です。遺伝的な背景として、X染色体上に存在する男性ホルモン受容体遺伝子の多型や常染色体の一部にAGA関連遺伝子があることが報告されています。
AGAは男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることによって発症する病気です。遺伝によって受け継がれる遺伝子の影響で5α還元酵素の働きが強い人や、DHTが結びつく男性ホルモン受容体の感度が高い人がいます。
DHTが男性ホルモンレセプターと結合すると、発毛サイクルの成長期を短くするため髪の毛が十分に成長できずに薄毛や抜け毛が進みます。
AGAは遺伝子が大きく関与するため、親や祖父母など血のつながった親族にAGAの人がいるときは、AGAを発症する可能性が高いでしょう。AGAは男性に多く見られますが、女性にも起こる病気です。
ストレスも関わってくる
AGAによる抜け毛にもストレスが大きく関与します。ストレスは人によって感じ方や影響の出方が異なりますが、過度なストレスは抜け毛の原因のひとつです。
ストレスによって血行が悪くなると、髪の毛へ十分な栄養が供給できずに抜け毛が増えます。また、ストレスを感じると副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは発毛を阻害することが報告されている物質です。ホルモンのバランスの崩れなどさまざまな影響を与えます。
ストレスは自律神経を乱し、頭皮や髪に悪影響を与えます。ストレスを多く受けると皮脂が多く分泌され、頭皮環境が悪化します。
抜け毛を防ぐにはストレスをためずに発散することが大切です。ストレスを軽減するために、リラックスする時間を意識してとりましょう。ストレスを感じたときには、自分の趣味の時間を作るなどのストレス解消法を取り入れてください。適度な運動をすることもストレス発散に効果的です。
不摂生な食事・睡眠習慣
AGAによって抜け毛が起こる原因として、不摂生な食事や睡眠不足も関わりがあります。
タンパク質は髪の毛の主成分であるケラチンの材料です。また、鉄分や亜鉛、ビタミンB群なども、髪の毛を作るために必要な栄養素であるため、食生活の乱れによって必要な栄養素が不足すると髪の毛が抜けやすくなります。
健康な髪を維持するためには、バランスの良い食生活が大切です。食事においても、タンパク質や鉄分、亜鉛、ビタミンB群などバランスよく摂取できるようにしましょう。健康的な食生活を続けることも、AGAの予防や改善につながります。自炊できず、コンビニや惣菜に頼りがちな人は、不足しやすい栄養素をサプリメントなどを利用して補うこともおすすめです。
睡眠不足になると髪の毛の成長に必要なホルモンの分泌が少なくなる可能性があります。髪の毛の成長には睡眠時間と睡眠の質が大切です。仕事が忙しく睡眠時間を確保する余裕がない人やスマホやパソコンの使いすぎで夜更かしする人は、睡眠習慣を見直しましょう。
睡眠不足や睡眠の質の低下は髪の毛の成長を妨げるため、早寝早起きを心がけてください。寝室を静かで暗い場所にすることで、心地よい睡眠環境を整えることができます。
過度な飲酒・喫煙
過度な飲酒や喫煙によって、血管が収縮して血流が悪くなるため、抜け毛が起こりやすくなります。血行が悪くなると、頭皮に必要な栄養素や酸素が運ばれず、髪の毛が健康に成長しません。その結果、抜け毛や薄毛につながります。
喫煙によって体内に入る有害物質が、髪の毛を生成する細胞や毛包の細胞に影響を与え、抜け毛が進行する可能性が高くなります。喫煙をしている人は喫煙本数を減らすことからはじめて、禁煙に挑戦しましょう。禁煙補助薬などを利用すると、禁煙が成功しやすいかもしれません。
過度な飲酒や喫煙は、AGAの進行を促す可能性があります。抜け毛を予防するために適度な飲酒と禁煙を実践してください。
運動不足
運動不足も抜け毛の原因のひとつです。運動によってストレスを解消することにもつながりますので、ちょっと汗をかく程度の適度な運動を行いましょう。仕事で忙しいと運動をする時間を確保しにくいため、エレベーターを利用せずに階段を利用するなど日常生活で負荷のかかる状況をつくってみてください。
運動は就寝前に行うと興奮状態になるため、運動をする時間帯には注意が必要です。
特徴的な抜け毛はAGAの証!病院で診てもらおう
M字型・O字型・U字型に髪の毛が抜けるのはAGAの特徴です。生え際や頭頂部の抜け毛が増えているときは、医療機関を受診しAGAの検査を受け、診断をしてもらいましょう。
AGAは進行性の病気であるため、症状が進行すると自力で治すことはできません。また、抜け毛の原因がAGAでなく他の脱毛症である可能性もあります。間違った対処をしないためにも病院を受診し医師へ相談することをおすすめします。
まとめ
AGAの抜け毛の特徴は生え際や頭頂部に起こることです。髪の毛が抜けた生え際や頭頂部の形からM型、O型、U型などと分類されることもあります。
生え際や頭頂部などAGAに特徴的な部分の抜け毛が増えているときは、一度医療機関の受診を検討してください。抜け毛の原因がAGAではない可能性もありますが、AGAと診断されたときは治療をしないと症状が進みます。
デリケートな問題であるため、受診をためらう人もいるかもしれません。無料相談やオンライン診療を行っているクリニックもありますので、専門のクリニックへ相談することをおすすめします。