「AGAジェネリックの選び方について悩んでいる」「AGAジェネリックの効果について不安を感じている」などAGAのジェネリック医薬品について疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
AGA治療薬には先発医薬品とジェネリック医薬品があります。国内で認可されているジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分で、効果が同等であると認められた薬です。副作用も同様にあります。
ジェネリック医薬品は開発費用が抑えられるため、一般的に先発医薬品よりも安い価格です。月々の治療費用が高く、治療の継続について悩んでいる人はジェネリック医薬品を選ぶと良いかもしれません。
本記事ではAGAのジェネリック医薬品について網羅的に解説いたしますので、ご参考ください。
目次
- ジェネリック医薬品とは?
- ジェネリックのAGA治療薬はある?
- 代表的なAGA治療薬のジェネリック医薬品を紹介
- AGA治療薬をジェネリック医薬品で貰うには
- AGA治療薬のジェネリックを服用する際のポイント
- まとめ
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同じ成分で同等の効果があると認めている医薬品です。先発医薬品の特許が切れた後に発売されます。
先発医薬品と比べると、ジェネリック医薬品には、医薬品の開発費用がかかりません。そのため、医薬品の価格も安くなり、ジェネリック医薬品を使うと、医療費の抑制につながるという利点があります。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同等の効果と安全性があるとされているものの、製造工程や添加剤の違いによって、副作用が生じる場合もあります。
AGA治療には保険が適用されないため、治療費用も高くなりやすいです。ジェネリック医薬品を選ぶと治療費用を抑えることができます。
ジェネリックのAGA治療薬はある?
AGA治療薬にもジェネリック医薬品があります。一般的に使われるAGA治療薬の先発品は「プロペシア」「ザガーロ」「ミノキシジル」です。3つの医薬品全てにジェネリック医薬品が発売されています。
「ザガーロ」の一般名(薬の成分の名前)はデュタステリドです。厚生労働省に認可されているデュタステリドにはAVとZAの2種類があり、「ザガーロ」のジェネリック医薬品を指すときは、語尾にZAがついています。
AGA治療薬として使われるデュタステリドZAは保険適用されませんが、前立腺肥大症の治療薬として使われるデュタステリドAVは保険適用されるという違いがあります。
代表的なAGA治療薬のジェネリック医薬品を紹介
代表的なAGA治療薬は以下の3つです。それぞれにジェネリック医薬品が認可されているため、先発医薬品でもジェネリック医薬品でも治療を受けられます。
- フィナステリド
- ミノキシジル
- デュタステリド
詳しく解説しますのでご参考ください。
AGA治療薬プロペシアのジェネリック医薬品「フィナステリド」
プロペシアのジェネリック医薬品はフィナステリドで、2023年4月時点で以下の9種類のジェネリック医薬品が厚生労働省で認可され、発売されています。
- フィナステリド「FCI」
- フィナステリド「RTO」
- フィナステリド「SN」
- フィナステリド「VTRS」
- フィナステリド「クラシエ」
- フィナステリド「サワイ」
- フィナステリド「トーワ」
- フィナステリド「TCK」
- フィナステリド「NIG」
フィナステリドは、5α還元酵素2型を選択的に抑え、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害します。その結果、AGAの進行を抑える効果が認められています。
フィナステリドに多く報告されている副作用は性欲減退などのリビドー減退です。服用した人の1~5%未満でリビドー減退の副作用が現れているため、妊娠を考えている人は医師と相談してください。
フィナステリドは、プロペシアと同様に医師の指示が必要な処方箋医薬品であるため、医師の処方箋がないと購入できません。
AGA治療薬ミノキシジルのジェネリック医薬品
ミノキシジル製剤は1999 年にOTC医薬品として開発され、先発品の会社のみから発売されてきました。商品名はリアップで、開発販売社は大正製薬株式会社です。
ミノキシジル製剤は、ジェネリック医薬品でも生物学的同等性試験を実施しなければいけません。長い間、ジェネリック医薬品の販売が難しく先発医薬品のみでしたが、ここ数年の間に生物学的同等性試験を実施する会社が増えました。その結果、数多くのミノキシジル製剤のジェネリック医薬品が市場に発売されています。
ミノキシジルのジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分であるミノキシジルを含有しています。壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防に効果がある塗り薬です。
ミノキシジルのジェネリック医薬品でも、副作用が発生する可能性があります。主な副作用としては、頭皮のかゆみ、赤み、脱毛、発疹などが報告されています。副作用が出たときは、使用を中止し、医師や薬剤師に相談することが必要です。
AGA治療薬ザガーロのジェネリック医薬品「デュタステリド」
ザガーロのジェネリック医薬品はデュタステリドで、2023年4月時点で以下の12種類のジェネリック医薬品が厚生労働省で認可され、発売されています。
- デュタステリド「イワキ」
- デュタステリド「トーワ」
- デュタステリド「AFP」
- デュタステリド「BMD」
- デュタステリド「MYL」
- デュタステリド「SN」
- デュタステリド「YD」
- デュタステリド「サワイ」
- デュタステリド「NS」
- デュタステリド「FCI」
- デュタステリド「F」
- デュタステリド「明治」
デュタステリドは、テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5-α還元酵素の1型および2型両方を阻害する医薬品です。デュタステリドも処方箋医薬品であるため、医師の処方箋がないと購入できません。
デュタステリドの副作用で1%以上報告されているのは、リビドー減退、勃起不全、射精障害などの性機能不全です。
AGA治療薬をジェネリック医薬品で貰うには
AGA治療薬をジェネリック医薬品でもらうためには、医療機関でジェネリック医薬品を希望することを伝えてください。
医師がジェネリック医薬品を使うことに否定的であると、ジェネリック医薬品をもらえないかもしれません。また、医療機関でAGA治療薬をもらう場合、医療機関にジェネリック医薬品の在庫がないともらえない可能性もあります。
処方箋が発行され、調剤薬局でジェネリック医薬品をもらうときも、ジェネリック品を希望する旨を伝えると、ジェネリック医薬品で渡されます。しかし、処方箋のジェネリック医薬品への変更不可という欄に医師のチェックがついているときは、ジェネリック医薬品に変えることができません。
クリニックでの処方がおすすめ!
AGA治療に使われるフィナステリドとデュタステリドは処方箋医薬品であるため、クリニックなどの医療機関を受診し医師の診断を受けないともらうことができません。
AGA治療薬は肝臓の機能が悪いと服用できない可能性もあります。医療機関を受診し、医師と相談しながらAGA治療薬のジェネリック医薬品をもらいましょう。
ジェネリック医薬品は先発医薬品であるプロペシアと同じ成分ですが、添加物などは違います。そのため、プロペシアでは何も副作用はなかったけれども、ジェネリック医薬品に変えるとかゆみなどの副作用を起こす人もいます。ジェネリック医薬品へ変えて、副作用が出る場合は医師と相談し、先発医薬品へ戻すこともできます。
オンライン診療でもジェネリック医薬品の処方は可能?
AGA治療におけるオンライン診療は、一般的になっており、初診からでもオンライン診療が受けられます。オンライン診療でもジェネリック医薬品の処方は可能です。
オンライン診療では、診察後医師の処方箋が郵送される場合と、処方箋は発行されずに、クリニックから直接薬が届く場合があります。
処方箋が郵送されたときは、調剤薬局へ処方箋を持参し、ジェネリック医薬品を希望して調剤してもらってください。クリニックから直接郵送されるときは、クリニックへジェネリック医薬品を希望することを伝えなければいけません。
オンライン診療は、インターネットを介して医師と患者が遠隔地からコミュニケーションを取り合うことができる診察方法です。オンライン診療には、以下のようなメリットやデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
遠隔地に住んでいる場合でも、専門医の診察を受けることができる | 症状によっては、正確な診断や治療が困難となる場合があり、誤解や漏れが生じる可能性がある |
交通費や待ち時間の負担がなく、時間とコストの節約ができる | 診療費や処方薬の郵送費用など、オンライン診療によっては通常よりも高額となることがある |
オンライン診療は便利な反面、デメリットもあるため注意が必要です。オンライン診療でもジェネリック医薬品の処方はできます。
AGA治療薬のジェネリックを服用する際のポイント
ジェネリックのAGA治療薬を服用するときは、医師の診断を受けて、国内で認可されているジェネリック医薬品を使うことが大切です。AGA治療薬のジェネリックは、先発医薬品と同じ有効成分を含むため、同等の効果が期待できますが、個人差があるため、医師や薬剤師と相談してから服用しましょう。
AGA治療薬を海外から輸入すると、偽造品などのリスクもあり、思いもよらない副作用が起こるかもしれません。偽造品を使用すると、健康に大きなリスクをもたらす可能性がありますので、国内で認可されているジェネリック医薬品を服用してください。
まとめ
AGA治療薬にはジェネリック医薬品が販売されており、国内で認可されているジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分で、効果が同等であると認められた薬です。
ジェネリック医薬品も、先発医薬品と同じような副作用が報告されています。有効成分は同じですが、添加物などは異なるため、ジェネリック医薬品のみにかゆみなどの副作用が出る人もいます。
ジェネリック医薬品を選ぶメリットは、AGA治療にかかる費用を安く抑えられることです。医師や薬剤師と相談しながら、自分に合ったジェネリック医薬品を選んでください。