前髪から進行するAGAの特徴について知りたい方は多いのではないでしょうか?
前髪から進行するAGAはM字型、U字型AGAに分類されます。前髪AGA対策としては、生活習慣の改善、ヘアケアを正しく行うことのほか、AGA治療を受けることが挙げられます。
この記事では、前髪から進行するAGAの特徴について解説します。ぜひ、最後まで読んでください。
目次
- これってAGA?薄毛の分類について
- 前髪が気になる場合はM字型・U字型のAGAに分類
- 前髪のAGAに当てはまる例を紹介
- 前髪の薄毛・ハゲは必ずしもAGAとは限らない?
- 前髪のAGAの原因とは
- 前髪のAGAを改善する対策方法とは
- まとめ
これってAGA?薄毛の分類について
AGAが疑われる症状にはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、AGAが疑われる3つの型の分類について紹介します。
- M字型
- O字型
- U字型
以下で、1つずつ詳しく説明します。
M字型
額の剃り込み部分が少しずつ後退し、頭を上から見たときにM字に見える薄毛がM字型です。髪の毛を脱毛に導くのは、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンです。DHTを作る5α還元酵素が前頭部に多いので、M字になりやすいと言われています。
O字型、U字型に比べて進行が遅いですが、鏡で見やすい部分なので、自分でしっかり進行を見てみることが大切です。M字型の薄毛のはっきりした定義はありませんが、目安は「指2本分以上後退している場合」です。
目を大きく開いて眉を上げた時、一番上にできるシワと生え際までの距離が指2本分以上である場合は、M字型薄毛になっている可能性があります。また、薄毛を気にするようになる前の写真と見比べて後退していれば、AGAの疑いがあります。
O字型
額からではなく頭頂部が薄毛になり、上から見たときにO字に見えるのがO字型です。鏡では見えないので自分ではなかなか気が付きにくく、人に指摘されて気付くことも多いです。
頭頂部は血管数が少なく、血流も悪くなりやすい部分です。その結果、髪に栄養が届かず、髪の毛が少しずつ細くなってしまいます。頭皮環境を良くするために、洗髪には特に気を使い常に清潔に保つようにしましょう。
U字型
額全体が後退したために、U字に見えるのがU字型です。U字型に加えてO字型を併発することも多く、深刻度も高くなるので、長期間に渡る対策が必要になってきます。U字型は簡単に言うと、「M字型+O字型」で、額から頭頂部まで広範囲にわたって薄毛が進行している状態です。U字型の原因は、大抵の場合AGAです。
すべての薄毛の型に効果的なものとしては、睡眠が挙げられます。就寝後3時間は成長ホルモン分泌が活発なので、この時間に深い睡眠を確保すると毛髪の成長が期待できます。
メラトニンは、覚醒から睡眠へと切り替え、自然な眠りを誘うので「睡眠ホルモン」と呼ばれています。メラトニンは起床後、14~16時間後に分泌量が増えるので、朝決まった時刻に起きて太陽の光を浴びて良いリズムを作ることが大切です。 生活習慣を改善するとAGAの改善にもつながるので、毎日意識して過ごすようにしましょう。
前髪が気になる場合はM字型・U字型のAGAに分類
前髪が薄くなったりハゲてくるときはM字型かU字型のAGAに分類されます。
一般的に薄毛は年齢が高くなるほど起きやすい疾患です。しかし、20代という若い年代でもM字型薄毛になる可能性は十分あります。AGAが原因のM字型の薄毛の場合、放置してしまうと頭頂部の薄毛やハゲとつながってU字型の薄毛・ハゲになることもあります。
というのも、AGAは生え際・頭頂部の髪の毛が薄くなるという特徴があります。AGAは進行の仕方がさまざまで、生え際のみが薄くなる、頭頂部のみが薄くなる、生え際、頭頂の両方とも薄くなる方がいます。
額の生え際がM字型の薄毛を疑う場合は、自己判断をしないで、できる限り早めに専門医に相談してみましょう。
前髪のAGAに当てはまる例を紹介
前髪のAGAに当てはまる例にはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、前髪のAGAに当てはまる例を3つ紹介します。
- 「おでこの生え際が気になりだした」
- 「前髪が目に見えて薄くなってきた」
- 「前髪の分け目がハゲてきた」
以下で、1つずつ詳しく説明します。
「おでこの生え際が気になりだした」
おでこの生え際が気になりだしたときは、男性型脱毛症(AGA)の初期症状である可能性があります。主に成人男性に発症する薄毛を、男性脱毛症「Androgenetic Alopecia」、略してAGAと呼んでいます。
おでこの生え際でも剃り込み部分の後退はM字型、前頭部の後退はU字型の特徴です。
AGAの特徴は、放置すると薄毛が進行することです。進行度合いには個人差がありますが、深刻化すると一部を除いて、すべての毛髪が抜け落ちる可能性もあります。抜け毛の量やヘアスタイルが気になった場合は、早めの対策をおすすめします。
「前髪が目に見えて薄くなってきた」方
前髪が目に見えて薄くなってきた場合は、長期間変えていない髪型や男性特有のAGAのU字型が原因に考えられます。
長期間変えていない髪型で髪の毛が薄くなるのは珍しくありません。男性では、オールバックにしていると髪を固めるために整髪料を多く根本にまで付けるので、頭皮の毛穴が詰まり抜け毛が増えます。つまり、整髪料が原因で薄毛につながる可能性があります。
「前髪の分け目がハゲてきた」方
長期間髪型を変えないと、一定方向に負担をかけ続けるので、気づくと前髪が後退していたというのは良くある話です。
男性だとAGAである可能性もありますが、女性に多い物理的な原因による「牽引(けんいん)性脱毛症」である可能性もあります。
AGAは進行性なので、放置すると後で治療しても戻ることはありません。進行度合いには個人差がありますが、深刻化するとすべての毛髪が抜け落ちる可能性もあります。抜け毛の量や分け目が気になったら、早めの対策をおすすめします。
前髪の分け目ハゲは女性にも見られる
前髪の分け目がハゲてくることは男性に限らず女性にも見られてしまう薄毛です。牽引(けんいん)性脱毛症は、いつも同じヘアスタイルで髪を結んだり、飾ったりする習慣のある方に多く起こります。
髪を物理的に一定方向に引っ張るので、頭皮と毛乳頭に負担をかけ、抜け毛が増加します。髪を結ぶ以外にカチューシャやヘアバンド、また帽子やヘルメットなどを常時着用する方も注意することが必要です。
女性の薄毛、FAGA(Female Androgenetic Alopeciaの略語)である可能性もあります。FAGAの症状の現れ方には個人差がありますが、一般的には前髪の生え際から始まって、頭部全体の薄毛が進行することが多いです。FAGAは40代以降に多いと言われていますが、ホルモンバランス、遺伝、ストレスなどが関与しているので、20代でも発症する可能性はあります。
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前髪の薄毛・ハゲは必ずしもAGAとは限らない?
「男性の前髪の薄毛やハゲはAGA」と思ってしまいがちですが、必ずしもAGAであるという訳ではありません。
AGA治療の検討も大切ですが、同時にセルフケアも大切です。まず、食生活や睡眠などの生活習慣の見直しを行い、ストレスがかかる状態になっていないか確認しましょう。
セルフケアでおすすめできるのは以下のことです。
【薄毛・ハゲのセルフケア】
- 食生活を改善する
- 飲酒・喫煙を控える
- 頭皮のケアを行う
ただしセルフケアだけで薄毛・ハゲの完治は難しいです。セルフケアはあくまで薄毛・ハゲとの付き合い方の1つであると認識しましょう。
タンパク質、ビタミン類、ミネラル、イソフラボンなどの成分は、薄毛・ハゲの症状に間接的に関わることが期待されています。特にイソフラボンは、AGAの原因である5αリダクターゼの活発化を抑制すると期待されており、大豆製品などに多くに含まれています。睡眠中に頭皮が再生し、髪の毛が育ちますので、特に夕方から就寝前に摂取すると効果的です。
飲酒するとお酒の代謝のために、髪の毛を造る原料になるアミノ酸が消費されてしまいます。また、喫煙でニコチンが体内に入ると、血管が収縮して血行が悪くなり、頭皮環境の悪化を招きます。
頭皮ケアでは、優しく行い、余計な刺激を避けることを心がけましょう。特にシャンプーの習慣が薄毛の原因にはならないように、爪ではなく指の腹を使い強く洗い過ぎず、ダメージを与えることのないように注意しましょう。
前髪のAGAの原因とは
AGAはいろいろな原因が相まって発症しますが、特に遺伝的要因が強いと言われています。
ここで紹介するAGA発症の原因の遺伝的要因は、2つです。
- 5αリダクターゼ
- 男性ホルモンレセプター
どちらか一方、もしくは両方が遺伝的要因としてある方は、AGA発症の可能性があります。
以下で、1つずつ詳しく説明します。
5αリダクターゼ
5αリダクターゼ活性が高い方は、DHTを過剰に生成する体質です。つまり、AGAを発症しやすい体質ということになります。
5αリダクターゼ活性が高い遺伝子は優性遺伝するので、両親のどちらか一方が5αリダクターゼ活性が高い遺伝子を持っている場合、5αリダクターゼ活性が高い遺伝子を引き継ぐ可能性が高くなります。
男性ホルモンレセプター
男性ホルモンレセプターの感受性は遺伝で引き継がれやすいという特徴があります。男性ホルモンレセプターの感受性が高い方はDHTを過剰に生成し、脱毛しやすくAGAを発症しやすいです。
男性ホルモンレセプターの感受性は隔世遺伝(かくせいいでん)すると言われています。隔世遺伝とは遺伝形質がその親の世代では発現せず、祖父母やそれ以前の世代から世代を飛ばして遺伝しているように見える遺伝現象のことです。
両親が薄毛でなくても、先祖に薄毛の人がいれば男性ホルモンレセプターの感受性が遺伝する可能性があります。特に母方の家系から遺伝すると言われています。
前髪のAGAを改善する対策方法とは
男性のAGAを改善する方法には、AGA治療(発毛剤や治療薬などの投与)もありますが、セルフケアで行えるものもあります。
前髪の薄毛・ハゲが気になる男性は、今すぐ予防&改善対策を行いましょう。ここで紹介する予防&改善対策は3つです。
- 前髪AGA対策①生活習慣の改善
- 前髪AGA対策②ヘアケアを正しく行う
- 前髪AGA対策③AGA治療をうける
以下で、1つずつ詳しく説明します。
前髪AGA対策①生活習慣の改善
前髪の薄毛・ハゲが気になる男性は、まずは生活習慣の改善を行いましょう。乱れた生活習慣による血流の悪化や栄養不足は、AGAによる薄毛やハゲを進行させる原因になります。
髪に良いと言われている「たんぱく質」「亜鉛」「ビタミン」が豊富に含まれた食材を積極的に取り入れ、栄養バランスの良い食事内容にしましょう。
また、良質な睡眠の確保、適度な運動不足やストレスの解消、過度な飲酒・喫煙にも気を付けましょう。育毛剤を付けたり、洗髪したりする時に、頭皮マッサージも行い、頭皮の血行促進を行いましょう。
前髪AGA対策②ヘアケアを正しく行う
前髪の薄毛・ハゲが気になる男性は、正しいヘアケアを行いましょう。なぜなら、ヘアケアを間違えて頭皮環境が悪化してしまうと、良い育毛剤を使っても十分な効果を得られないからです。
頭皮環境に合ったシャンプーを使い、指先でやさしく毎日髪を洗ってください。頭皮の再生も髪の毛の成長も夜、眠っている間に行われるので夜に洗髪するようにしましょう。
前髪AGA対策③AGA治療をうける
前髪の薄毛・ハゲが気になる男性は、AGA治療薬やクリニックでの診察を通して専門家の意見に従って正しいAGA治療を受けましょう。
AGA治療の種類は薬剤治療、植毛・増毛、光治療などです。AGA治療の中で最も良く知られているのは薬剤治療で、効果も最もあると言われています。
AGA治療を開始後、個人差はあっても約3~6ヵ月で「抜け毛が減った」「髪の毛が増えてきた」という効果を実感できるようになります。髪の量が安定してくるのは、治療開始後約1年です。
AGAは進行性の疾患なので、治療を中止するとふたたび抜け毛が増えます。毛髪状態の安定のために、治療開始から最低1年半は治療継続をおすすめしていますが、生え始めた毛髪を守ったり、脱毛を抑えておいたりするために、さらに治療継続が必要なことを心に留めましょう。
最近は通信販売で手軽にAGA治療薬を入手できますが、外国製の薬は日本人の体向きの処方ではない上、偽造品も多く、健康被害も多発しています。日本では未承認の薬のため、日本の医薬品健康被害救済制度の適用もありません。
まとめ
前髪から進行するAGAの特徴について解説してきました。
AGAは進行性の疾患なので、放置するとどんどん薄毛・ハゲが進み、気がつくと全部抜けていたというような状態になる可能性があります。
前髪のAGA対策としてはAGAを疑ったら、生活習慣の改善、正しいヘアケアなどと同時にAGA治療も検討してみましょう。早い段階でのAGA治療開始が髪の毛を守ります。