頭頂部の薄毛が気になり、薄毛の特徴や原因について詳しく知りたい方は多いのではないでしょうか?
頭頂部の薄毛は遺伝の影響もありますが、生活習慣の乱れが原因であることが多いので、生活習慣を改善すると頭頂部の薄毛も改善されることがあります。
この記事では、頭頂部の薄毛であるO字・U字型AGAの特徴と原因・対策を解説します。ぜひ、最後まで読んでみてください。
目次
- 頭頂部にあらわれるAGAの症状
- AGAが原因の薄毛・ハゲの種類について
- 頭頂部がO字型のAGAの特徴
- 頭頂部がU字型のAGAの特徴
- 頭頂部のAGAの進行速度はどれくらい?
- 頭頂部のAGA、考えられる原因は?
- 頭頂部のAGA改善のための対策・治療法とは
- まとめ
頭頂部にあらわれるAGAの症状
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で男性型脱毛症のことです。男性に特有の脱毛症で、額の生え際辺りや頭頂部を中心に、抜け毛が増え、頭皮が見えるくらい髪の毛が薄くなる症状です。
主に男性ホルモンの影響のためのヘアサイクルの乱れが原因とされ、日本の成人男性のうち約3人に1人がAGAに悩んでいると言われています。AGAは、額の生え際・頭頂部の毛が少しずつ薄くなり、薄毛の面積が大きくなっていく特徴があります。
AGAが原因の薄毛・ハゲの種類について
AGAには薄毛の進行パターンでいくつかのタイプに分けることができます。
ここで紹介するのは、3つの薄毛・ハゲの種類です。
- M字型の薄毛・ハゲ
- O字型の薄毛・ハゲ
- U字型の薄毛・ハゲ
以下で、1つずつ詳しく説明します。
M字型の薄毛・ハゲ
M字型の薄毛・ハゲとは、左右の生え際が後退しM字型に見える薄毛・ハゲのことです。M字型の薄毛・ハゲにハッキリとした基準はないですが、生え際のみが後退している場合はM字型の薄毛・ハゲと言えます。
生まれつきの生え際でM字に見えることもありますが、「以前より剃り込みが深くなった」と感じる場合、自己判断ではなく、専門医へ相談してみましょう。
O字型の薄毛・ハゲ
O字型の薄毛・ハゲは頭頂部がアルファベットのO型にはげることから名前が付けられています。つむじまわりから徐々に薄毛が進行するので、つむじはげと呼ばれることもあります。
元々、つむじのまわりは地肌が目立つので、O字型の薄毛・ハゲではなく思い込みだということもあります。思い込みかどうかを見分けるポイントは以下の通りです。
- つむじのまわりの頭皮が透けて見える
- つむじのまわりの頭皮が赤いか茶色っぽい
- つむじのまわりの髪の毛の流れる方向が不明
- 髪の毛にツヤやコシがなく、細い
U字型の薄毛・ハゲ
U字型の薄毛・ハゲは、M字型の薄毛・ハゲとO字型の薄毛・ハゲが同時に広がっていく薄毛・ハゲのタイプです。M字とO字よりも薄毛範囲が広く、どこから見ても薄毛・ハゲとわかってしまう型です。U字型薄毛・ハゲになると、サイドと後頭部にしか髪の毛が残らないので、薄毛・ハゲの印象はかなり強くなります。
特定部位の生え際と頭頂部だけが薄くなる理由には、U字ハゲの原因である5αリダクターゼ5という男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換させる働きを持つ酵素が分布する場所が関係しています。
5αリダクターゼの活性度を決めるのは遺伝です。血縁関係者の中に薄毛の人がいれば、U字型薄毛・ハゲが遺伝する可能性はとても高いです。
頭頂部がO字型のAGAの特徴
頭頂部がアルファベットのO型にはげるO字型のAGAを疑っていたら、思い込みだったということのないように特徴を知ることは大切です。
ここでは、頭頂部がO字型のAGAの特徴を3つ紹介します。
- 頭頂部O字型AGAの特徴①つむじのまわりが透けて頭皮が見える
- 頭頂部O字型AGAの特徴②つむじ付近の髪の毛の流れが分かりにくい
- 頭頂部O字型AGAの特徴③髪の毛が細く、薄い感じがする
以下で、1つずつ詳しく説明します。
頭頂部O字型AGAの特徴①つむじのまわりが透けて頭皮が見える
まずあげられる特徴として、つむじまわりが透けていて頭皮が見えてしまうことがあります。
もともとつむじまわりは地肌が見えやすい場所ですが、ハッキリと地肌が見えているような場合はO字型AGAを発症している可能性があります。また、手で触った時に髪の毛の感触がなく、皮膚の感触がある場合、O字型AGAを発症している可能性が高いです。
頭頂部O字型AGAの特徴②つむじ付近の髪の毛の流れが分かりにくい
つむじまわりの髪の毛の流れが分かりにくいことも、O字型AGAの特徴です。
通常、つむじまわりの髪の毛はある一定方向へ、渦を描くように生えています。つむじまわりの髪の毛が流れている方向が一定ではなく、渦が見られないような時は、O字型AGAを発症している可能性があります。
頭頂部O字型AGAの特徴③髪の毛が細く、薄い感じがする
髪の毛が細く、薄い感じがする点も、O字型AGAが思い込みかどうかを判別するポイントです。健康な髪の毛には適度なツヤがあり、触ると弾力があります。
ところが、O字型AGAを発症している場合は、髪の毛が細く、薄い感じがする傾向が見られます。また、つむじのまわりの髪の毛が、他の場所に比べて極端に少ない場合、O字型AGAを発症している可能性が高いと言えるでしょう。
頭頂部がU字型のAGAの特徴
頭頂部がアルファベットのU型にはげるU字型のAGAを疑っていたら、思い込みだったということのないように特徴を知ることは大切です。
ここでは、頭頂部がU字型のAGAの特徴を3つ紹介します。
- 頭頂部U字型AGAの特徴①自分で鏡を見る限りは生え際の進行が気になる
- 頭頂部U字型AGAの特徴②頭上から見たときに薄毛の部分がU字
- 頭頂部U字型AGAの特徴③薄毛やハゲの範囲も広く、最も深刻な型
以下で、1つずつ詳しく説明します。
頭頂部U字型AGAの特徴①自分で鏡を見る限りは生え際の進行が気になる
O字型は自分では気づきにくいですが、U字型は薄毛やハゲが進行していることが自分でも分かりやすいです。
U字型AGAに特に明確な基準はありません。一般には頭頂部の薄毛が広がって、後退してきた額と繋がった状態のことをU字型AGAと呼んでいます。
頭頂部U字型AGAの特徴②頭上から見たときに薄毛の部分がU字
自分でも分かりやすいものの、頭頂部の薄毛・ハゲには気づきにくいです。頭上から見たときにアルファベットのU字の形に見えるので、U字型AGAと名付けられました。
頭頂部U字型AGAの特徴③薄毛やハゲの範囲も広く、最も深刻な型
U字型AGA以外には、M字型AGA、O字型AGAがあげられますが、それらと比較しても薄毛・ハゲの範囲が広いため、深刻度は大きいです。
U字型AGAの可能性が疑われる場合、できるだけ速やかに対処することが大切です。U字型AGAは、かなり進行した薄毛・ハゲなので、セルフケアには限界があることを知っておきましょう。AGA治療以外は、薄毛・ハゲの進行を予防する方法です。
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頭頂部のAGAの進行速度はどれくらい?
頭頂部のAGAの進行速度は人それぞれで、1〜2年で大量に毛が抜ける人がいる一方、じわじわと少しずつ進行し気づいたときにはすっかりハゲてしまっていたという人もいます。
頭頂部のAGAは一度進み始めると、自然に治るという可能性はありません。例えば20代前半で頭頂部のAGAが始まり何も対処しなければ、40代頃に前頭部から頭頂部まですっかりハゲ上がってしまうこともあるので注意したいものです。
頭頂部のAGA、考えられる原因は?
頭頂部のAGAが発症する原因にはどのようなものが考えられるでしょうか?
ここでは、頭頂部のAGAの原因に考えられるものを3つ紹介します。
- 生活習慣の乱れが目立つ
- ヘアケアや頭皮ケアが疎か、あるいは過剰
- 親戚内で薄毛・ハゲの人がいる
以下で、1つずつ詳しく説明します。
生活習慣の乱れが目立つ
睡眠不足や喫煙、冷たいものの食べすぎ飲みすぎなどの体の冷やしすぎという良くない生活習慣やストレスが頭頂部のAGAの原因になることもあります。
頭頂部はもともと血管数が少なく、血流が悪くなりやすいので、血管収縮作用のある喫煙や冷え、睡眠不足などの影響を受けやすいのです。ストレスも興奮や緊張を起こす交感神経を優位にし、血管を収縮させるので、同じように頭頂部の血行を悪くします。
睡眠不足や喫煙、ストレスはAGAを起こす直接的な原因と証明されていませんが、血行不良の原因なので、理論的には頭皮や毛髪へ栄養を届ける血液が滞り、発毛や育毛には良くないということが言えます。
ヘアケアや頭皮ケアが疎か、あるいは過剰
髪の毛や頭皮のケアをあまりしていなかったり、逆に過剰にやりすぎたためにダメージが蓄積され、薄毛・ハゲとしてあらわれることもあります。
髪の毛にはヘアサイクルと呼ばれる、髪が生えてから抜け落ちるまでの周期があります。ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3期から成っていますが、適切でないヘアケアが導くのはヘアサイクルの乱れです。毛髪が十分に成長しないうちに抜けてしまい、そのために薄毛・ハゲになってしまう可能性もあります。
親戚内で薄毛・ハゲの人がいる
AGAは遺伝による影響が大きい症状なので、特に母方の家系の親戚で薄毛・ハゲの人がいるならば要注意です。
特に母親からの遺伝子(女性から遺伝されるX染色体)の影響が大きい
AGAは母方の家系から遺伝することが多いです。
そもそも、人間には性別を決める染色体があり、男性はXY、女性はXXと表現されます。男性は母親からX、父親からYを引き継ぐことで生まれますが、脱毛に関する遺伝情報をXの染色体が持っているので、AGAは母方の家系から遺伝していることになります。
母方の家系に薄毛・ハゲ体質の親戚が多い場合、頭頂部ハゲになりやすい体質が遺伝している可能性が高いとも言えるでしょう。
頭頂部のAGA改善のための対策・治療法とは
頭頂部の薄毛・ハゲの要因となっているAGA改善のための対策・治療法にはどのようなものがあるでしょうか?
ここでは、頭頂部のAGA改善のための対策・治療法を3つ紹介します。
- 生活習慣の改善
- 頭の血流の改善
- AGA治療による改善
以下で、1つずつ詳しく説明します。
生活習慣の改善
頭頂部のAGAの対策には生活習慣の改善が大切です。
生活習慣の改善として挙げられるのは、以下の3つです。
- 適度な運動
- 十分な睡眠
- 栄養バランスの良い食事を摂る
適度な運動は全身の血液循環を良くします。1駅分歩く、エレベーターやエスカレーターは使わず階段を使うなど工夫して、多く歩くのもよいでしょう。
頭皮環境の改善ためには、十分な睡眠を取ることが大切です。髪の毛は睡眠中に成長するからです。就寝して1〜2時間後に成長ホルモン分泌がピークを迎え、毛母細胞の分裂が活発になります。このため夜10時には就寝し、6~8時間は睡眠時間を確保するように努めましょう。
頭皮環境改善のために、栄養バランスの良い食事を摂ることも大切です。血液が頭皮へ栄養を運びますが、栄養が十分でないと髪の毛の成長に悪影響だからです。
頭の血流の改善
頭皮環境を改善し、頭頂部のAGA改善を改善するためには、頭の血流の改善を促すことも重要です。
頭の血流の改善を促すために挙げられる方法は、以下の2つです。
- 頭皮マッサージをする
- 育毛剤を使用する
頭皮へ送られる血流を促進する方法には頭皮マッサージがあります。指の腹で頭皮を動かすようにマッサージするのがコツです。育毛剤を使用すると、頭皮へと送られる血流を促進しやすくなります。育毛剤の含有成分に注意し、ビタミンBやカプサイシンなどを配合したものを使用するとよいでしょう。
AGA治療による改善
セルフケアで頭頂部のAGAの改善が見られない場合、AGAの治療を検討しましょう。AGAは進行型脱毛症なので、できるだけ早めに治療を開始する必要があります。
まだあまり進行していない場合、若い年代の方の場合、治療が早ければ早いほど、AGAの進行を遅らせることができ、年齢にふさわしい毛髪量になることが期待できます。
まとめ
頭頂部の薄毛であるO字・U字型AGAの特徴と原因・対策を解説してきました。
頭頂部の薄毛は遺伝の影響もありますが、生活習慣の乱れが原因であることが多いので、生活習慣を改善すると頭頂部の薄毛も改善されることがあります。
頭頂部の薄毛が気になる場合は、まずセルフケアを試し、思わしくない場合はなるべく早くAGA治療を受けましょう。