AGA の治療を始めた人の中には、「効果が出てない気がする」「どのくらいで効果が出るのか知りたい」と悩んでる方が多いと思います。
AGAの治療は、ヘアサイクルの乱れを正常化するところからスタートします。そのため、AGAの治療の効果が出てくるまでには時間がかかると言われています。
この記事では、AGAの治療の効果やどのくらいの期間がかかるのか、また治療効果がない場合の対策やAGAが改善するためにどのようなことをやったらいいのか等を詳しく説明していきます。
目次
- AGAの治療の効果が出始めるまでにかかる期間は
- AGAの治療効果がないケースを解説
- AGAの効果を実感しやすい人の特徴は
- 治療の効果が出ないときはどうすればいい?
- 今日からできる!AGA改善のためにできること
- まとめ
AGA治療の効果が出始めるまでにかかる期間は
AGA治療の効果が出始めるまではおおよそ3〜6ヶ月かかると言われています。長い期間、根気よく続けることが重要です。
どうしてそんなに長い期間を必要とするのか、理由を説明していきます。
理由はヘアサイクルに関係する
ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜けるまでの周期のことをいい、髪の毛は時間をかけて成長し自然と抜けていくを繰り返しています。通常は、2〜6年の周期をかけて髪の毛は生え変わっていきますが、 AGAを発症しているとヘアサイクルは短くなってしまい周期が約半年から1年にまで短縮されてしまいます。
AGAの治療では、まず短縮されたヘアサイクルを正常にするところから始まりますので、治療の効果が出てくるまでに少なくとも3〜6ヶ月の長い期間が必要になってきます。
1、2ヶ月続けて「効果が出ない」と判断するのは早すぎるのです。
効果が出てからも治療は継続する
頑張って治療を続けて、効果が出たからと言って使用を中断してしまうと、また AGAの症状が進行していきます。AGAは進行性のため、自分の判断だけで治療を中断しないようにしましょう。また、治療を再開しても効果が出るまでに数ヶ月かかってしまいます。
一定の治療効果が見られた場合は、薬の量を減らして治療を続けていくことはあります。減量することができるか医師に相談してみましょう。
AGAの治療効果がないケースを解説
AGA の治療を続けているけれども効果が出ない場合は、以下の条件に当てはまる可能性があります。自分の事を振り返ってみて確認していきましょう。
初期脱毛で一時的に抜けている
AGAの治療を始めた頃に、髪の毛がいつもより多く抜けることがあります。これは初期脱毛で心配することはありません。
治療を始めると、ヘアサイクルが正常になってきて、新しい髪の毛が育ち始めて、元々生えていた髪の毛が押し出され脱毛していきます。治療開始10日後〜1ヶ月後ぐらいに起こり、そこから3ヶ月間続くと言われています。
初期脱毛は一時的なもので、薄毛から正常な状態に変化している期間だと前向きに捉えましょう。
薬が合っていない
AGAの治療薬は、症状がどのぐらい進んでいるかによって適切な薬が変わってきます。そのため、AGAの進行が早い場合は最初に処方された治療薬が合わなくなることがあります。「薬を続けているけど効果がなくなった気がする」と感じる場合は、治療法を変更できるかどうか医師に相談してみましょう。
治療を1年以内に中断してしまった
AGAの治療は、早くて3ヶ月で効果が出る方もいれば、1年以上続けてやっと効果が出てくる方もいます。そのため、効果がないからと言って1年以内に中断してしまっては薬の効果もなくなりますし、今まで薬で抑えられていた症状が進んでしまいます。
また、治療薬によっては勃起不全や性欲減退などの副作用があります。
実は副作用が原因で、中断している方も少なくありません。 もし副作用が気になる場合は、医師に相談して自分に合った治療薬に変更してもらうようにしましょう。
AGAの進行が進んでいる
AGAは初期に治療を始めるほど効果が高くなります。そのため、ある程度進行が進んできた状態で治療を始めると、治療効果が出るのが遅くなってしまいます。また、長期間発毛をしなくなった頭皮からは、再び回復するのは難しいとも言われています。AGAだと気づいたら早めに治療を開始することが大切です。
海外サイトで購入した
AGAの悩みを打ち明けるのが恥ずかしい、費用を安く抑えたいと思い、海外サイトで購入する方もいます。しかし、海外サイトの商品は本当にAGAの治療薬かどうかを判断することはとても難しいです
むしろ、偽造薬である可能性もあり、AGA の効果がないどころか、日本では承認されていない予想外の成分が含まれていることもあり、健康被害を引き起こす可能性もあります。
治療薬は、病院を受診して医師に処方してもらいましょう。
AGAが原因ではない
男性の脱毛症はAGAだけではありません。脂漏性脱毛症や円形脱毛症、神経性脱毛症などもあり、それぞれの脱毛症に応じて治療方法は変わってきます。そのため、そもそもAGAではない場合は、AGAの治療薬を使っても効果は出ません。
また、偏った食生活や睡眠不足を繰り返していると脱毛が生じることがあります。普段の生活習慣を見直すことも重要です。
AGAの効果を実感しやすい人の特徴は?
それでは、AGAの効果を実感しやすい人はどのようなことをしているのでしょうか。大きく分けて2つあります。それぞれ確認していきましょう。
初期段階から治療している
AGAは正常なヘアサイクルがどんどん短縮されて行きます。早いうちから治療を開始することで正常なヘアサイクルに早く戻すことができるようになります。
AGAが進行してからでは、進行の速さに治療が追いつかないこともあり、効果がなかなか実感できなくなります。
AGAは遺伝の影響が大きいので、家族に AGAの人がいたら要注意です。気づいた時点で早めに受診するようにしましょう。
AGA治療薬の併用をしている
AGAの治療薬には、発毛を助けるもの(ミノキシジル)と脱毛を防ぐもの(フィナステリド、デュタステリド)の2種類があります。そのため、薬をどちらか一方ではなく、併用することで高い効果が得られます。
ただ、治療薬の併用はその人の体質や持病、副作用などで出来る場合と出来ない場合があります。併用できるかどうかは、医師に確認しましょう。
治療の効果が出ない時はどうすればいい?
せっかくAGAの治療を続けていても、効果が出ない場合はどうしたらいいのでしょうか。方法としては、治療法を変更してみたり、クリニックを変えてみたりすることがおすすめです。詳しく確認していきましょう。
治療法を変更する
時間やお金をかけて頑張って治療しているのにも関わらず、効果が出ないと辛い治療になってしまいます。
AGAの治療方法は様々ありますので、治療方法や薬を変更できるか医師に相談してみましょう。
クリニックを変えてみる
効果が実感できない、治療方針や医師の説明に納得できない場合は、クリニックを変えてみるのもいいでしょう。
今の治療法で本当にいいのか疑問が残る場合はセカンドオピニオンを聞いてみるのも一つの方法です。自分で納得して治療を続けていくのも重要です。
今日からできる!AGA改善のためにできること
AGAを改善していくためには治療薬以外にも今日からできることはたくさんあります。今回は、生活習慣に関わる3つの方法を紹介していきます。
食生活を改善する
偏った食生活は栄養不足になり髪の成長を妨げてしまいます。タンパク質やビタミン類、亜鉛、イソフラボンを意識してバランスよく取るようにしましょう。
髪の成分はタンパク質のケラチンからできていますので、タンパク質が不足すると髪の成長が十分にできなくなります。
ビタミンは、特にビタミンA、ビタミンB 群、ビタミンC、ビタミン E の4つを意識して摂取しましょう。髪の細胞分裂を活発にして、成長を促し、頭皮の環境を整えてくれます。
イソフラボンは、AGAの原因物質ジヒドロテストステロンの発生を抑える効果があります。また、微量元素の亜鉛は、タンパク質の代謝を促すので、髪の発育を助けます。
飲酒・喫煙を控える
飲酒すると、体内でアセトアルデヒドが発生してAGAの原因物質である、ジヒドロテストステロンを増加させることが分かっています。
また、アセトアルデヒドを体内で無害にするためには、髪の毛を作るのに必要なアミノ酸などの栄養素が消費されてしまいます。過度な飲酒は避けて、嗜む程度に抑えましょう
喫煙は、ニコチンが血流に入り、血管が収縮してしまいます。そのため、髪の毛に栄養が行き届きにくくなり、髪の発育を阻害してしまいます。
飲酒、喫煙の習慣がある方は、控えるようにしましょう。
頭皮のケアを行う
頭皮のケアを行うことで、頭皮の環境を改善して発毛しやすくなります。
頭皮を優しく扱い、過剰な刺激を避けることが重要です。最近では、育毛シャンプーもありますので、頭皮ケアに取り入れてみるのも良いでしょう。 ヘッドスパなど、頭皮を優しくマッサージするケア方法もあり、血流改善、リラックス効果が期待できます。
まとめ
AGAはヘアサイクルの周期を改善するところから治療が始まりますので、少なくても3〜6ヶ月程度は根気よく継続していくことが重要です。とにかく早めに治療を開始すること、そしてAGA治療薬を併用することが治療効果を高くします。
続けてても治療効果がない場合は、薬が合っていない、AGAの治療が遅れた場合などが考えられますので、気になる場合は病院に相談してみて、自分にあった方法を探してみましょう。初期脱毛であれば、心配することはありません。
治療薬だけではなく、AGAを改善していくためには生活習慣を見直していくことも重要です。これをきっかけにAGAの治療について見直してみましょう。