妊活を成功させるために、知っておくべき排卵日の周期や「タイミング法」について
男性妊活基礎知識
2022.11.12

妊活を成功させるために、知っておくべき排卵日の周期や「タイミング法」について

妊活を始めて、最初に取り組む方法と言えば「タイミング法」ですが、「タイミング法ってそもそもどんなものだろう」と考えている方はいるのではないでしょうか。

まず、タイミング法を成功させるには排卵日を知っておく必要があります。卵子は約1カ月に1回、たった1個しか排卵されないので、排卵日を逃してしまうと妊娠することはできません。

ここでは、月経や排卵のこと、排卵日を自分で予測する方法、タイミング法を成功させるにはどうしたらいいのかを男女別に詳しく説明していきます。

⽬次

  1. 女性の「排卵」や「排卵日」とは
  2. 「月経」とは?月経と排卵の関係は?
  3. 排卵日の周期を知るためには?
  4. 排卵日前後に気をつけたいことは?
  5. 排卵日前後に男性ができることは?
  6. 基礎体温から排卵日を予測するタイミング法
  7. タイミング法やってみた人たちの感想
  8. 妊活初期ならまずは排卵検査薬を使うこともおすすめ
  9. まとめ

女性の「排卵」や「排卵日」とは

まず、排卵がどのような仕組みで起きているのか詳しく説明していきます。

脳下垂体からは卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され、卵巣を刺激して卵胞が発育するように促します。卵巣の中で成熟した卵胞からはエストロゲンが分泌されるようになります。エストロゲンを脳下垂体が十分に受け取ると、次に脳下垂体から黄体形成ホルモン(LH)を多く分泌し、卵巣に排卵するように指示を出します。黄体形成ホルモン(LH)を受け取った卵巣は、卵胞の膜が破裂して卵子を排出し、卵子は卵管に取り込まれて精子が来るのを待ちます。

この、卵巣から成熟した卵子が飛び出すことを「排卵」といい、卵子が飛び出した日を「排卵日」と言います。

排卵は、月経が始まり次の月経が始まるまでの間に1回行われ、1回の排卵でたった1個の卵子を排出します。

「月経」とは?月経と排卵の関係は?

子宮内では、毎月妊娠するための準備が行われています。

卵巣の中で成熟した卵胞は、エストロゲンを分泌します。エストロゲンは、子宮内膜を着床しやすいように厚くする働きがあります。その後、脳下垂体が十分にエストロゲンを感知すると、黄体形成ホルモン(LH)を分泌して、卵巣に排卵するよう指示を出します。

排卵された卵子は精子と出会い、精子が受精卵の中に入り込むと受精が成立します。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら4〜6日かけて子宮にたどり着き、子宮内膜に潜り込み着床すれば妊娠は成立です。

しかし、精子と出会わなければ、着床しやすいように厚くなった子宮内膜はいらなくなってしまいます。不要になった子宮内膜は剥がれ落ちて、体の外に排出されていきます。

この、子宮内膜が外に排出されることを「月経」と言います。

月経は思春期頃から始まり、45〜50歳頃に卵巣内の卵子の数が残り少なくなり、エストロゲン、プロゲステロンの分泌が減少していき終了します。

1年以上月経が来なくなると閉経と診断され、自然妊娠できる能力は失われます。

このように、月経と排卵は連動していて密接に関係しているのです。

排卵日の周期を知るためには?

排卵日の周期を知るためには、まず基礎体温を測定してみましょう。

基礎体温とは、活動していない時、生命を維持するために必要な最低限の体温のことです。正確に測定するには睡眠中に測定するのが適切ですが、睡眠中の体温は自分で測定することは不可能なので起きてすぐに測定します。

正確に測定するには、毎日決まった時間帯に舌の下に体温計を差し込んで計測します。

基礎体温専用の体温計は「婦人体温計」という名称で市販されています。0.00°c単位まで分かる体温計を使いましょう。

起きてすぐに測定を行うので、寝ぼけてついつい忘れてしまうこともあるでしょう。そういう時は、忘れたことで自分を責めずに、気楽にコツコツと続けていくことが大切です。1ヵ月続けていくと、何となく自分の基礎体温のパターンが分かってくると思います。

女性の基礎体温は、プロゲステロンの影響で体温が高くなる「高温期」と、プロゲステロンの分泌量が少なくなることで体温が低くなる「低温期」に分けられます。

排卵は、月経初日から続く低温期の最終日に起きることが分かっています。基礎体温を付け始めた頃は低温期の最終日を予測することは難しく、高温期に入った後に排卵が起きていることに気づくことがほとんどです。

月経周期を数回繰り返すうちに、自分の基礎体温のパターンが見えてきて、排卵日を予測できるようになってきます。

最近では、携帯のアプリにデータを転送できる基礎体温計も発売されていて、手軽に記録を付けることができるようになりました。

基礎体温には個人差があり、不規則で排卵日の予測が難しい、高温期がはっきりとしない、高温期が長すぎる、もしくは短すぎる等は、別の疾患が隠れている場合があるので、産婦人科医に基礎体温データを見せて相談してみましょう。

排卵日前後に気をつけたいことは?

基礎体温をつけることで、排卵日が予測できるようになれば、妊活をスムーズに進めることができます。

しかし、排卵日前後はホルモンバランスが大きく変化するので、心身共に不調が現れやすい時期です。月経前症候群(PMS)と言われ、頭痛、腹痛、むくみ、胸の張り、倦怠感、眠気、不安、イライラ等症状は様々です。非常に個人差が大きく、症状が軽い人もいれば、日常生活が困難なほど症状が強く薬で治療する人もいます。基礎体温と共に体調を記録しておくと、自分の傾向が分かり対処しやすくなります。

ここでは、毎月やってくるこの辛い時期を上手く乗り越えて、妊娠する確率をもっと上げるためには、どのように生活していけばいいか紹介していきます。

体を温める

体を冷やすと、血流は悪くなり子宮、卵巣の機能が低下してしまいます。コルセット等の窮屈な肌着は避けて、腹巻やカイロなどを利用して腹部を温めるようにしましょう。温かい飲み物を飲んで、体の中から温めるのも効果的です。

体が温まり血流が良くなると、月経前症候群(PMS)の不調を和らげることもできます。

適度な運動をする

適度な運動は、体力の向上、筋肉の増進、血流、免疫力アップの効果があります。

また、気分転換やストレス解消にもなり、月経前症候群(PMS)の憂鬱な気分やイライラを和らげるのに効果的です。運動を習慣化するといいでしょう。

健康維持のための運動量は、息が弾む程度の運動を30分、週2回程度行うことが推奨されています。

バランスの良い食事をする

偏った食事は必要な栄養を十分に摂れないので、ホルモンバランスが崩れてしまい、妊娠する力が落ちてしまいます。排卵日前後は心身の不調が重なり、バランスの良い食事を準備するのは億劫になりがちです。 簡単な食事でも、炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを取り入れられるレシピはあるので調べておくと良いでしょう。

スムージー、サプリメント等も取り入れて手軽に栄養補給をするのもおすすめです。

排卵日前後に男性ができることは?

男性もパートナーの基礎体温や排卵日のことを一緒に勉強していきましょう。 妊活は2人で理解を深めて協力していくことが重要です。

ここでは、排卵日前後に妊娠率を上げるために男性ができることを説明していきます。

禁欲しない

精子量を増やすためには、禁欲をして、しばらく精巣内に精子を溜めていた方がいいと考える方もいますが、それは間違いです。

実は、禁欲をすると古い精子がどんどん溜まってしまうことになり、精子の質が低下してしまいます。精子は精巣の中で毎日作られるので、新しい精子を送り出せるようにあまり溜めずに射精することが、妊娠率を上げるためには有効です。

禁欲期間が短すぎると、精子の濃度が下がってしまいますので、3〜4日程度が適度な禁欲期間と言われています。5日以上は禁欲をせず、最低でも週1回は射精をして精子を新しいものに入れ替えていきましょう。

基礎体温から排卵日を予測する「タイミング法」

タイミング法は、排卵日の2〜3日前を狙って夫婦生活を行うことで、妊娠する確率を上げる方法です。排卵日を予測するためには基礎体温を日頃からつけていくことが重要です。

基礎体温をつけていると、体温が低い低温期と高い高温期に分かれていることに気づきます。低温期の最終日が排卵日と言われていて、排卵されるとプロゲステロンが多く分泌されて基礎体温があがり高温期に移行していきます。

排卵された卵子が生きているのは24時間程度で、射精された精子の寿命は一般的に3日間です。

基礎体温をつけることで、そろそろ排卵日が近づいてきたことを予測できます。月に1度のチャンスを逃さないように、基礎体温はできるだけ夫婦で共有しましょう。

タイミング法やってみた人たちの感想

 

ここでは、タイミング法がうまくいった人たち、うまくいかなかった人たちの声を紹介していきます。

うまくいった人たちの声

  • 2回目までは失敗して、「3回目ダメだったらもう病院に行こう」と夫婦で決めていたら、3回目で成功した。夫婦で「他にも方法がある」と前向きに考えて、リラックスできたのがよかったのかもしれません。
  • 基礎体温をつけて、自分の月経周期を把握できたのがよかったです。夫に理解してもらうのが大変だったけれども、少しずつ理解してくれて、半年で妊娠できました。
  • 2人目がなかなかできずにタイミング法をやってみて、無事妊娠できました。夫婦共に、2人目がほしい気持ちがあったので上手くいったと思っています。タイミング法はパートナーとの温度差があるとなかなか難しいかもしれません。

うまくいかなかった人たちの声

  • 排卵日が分かると、この日に成功させたい気持ちが強くなりすぎて、緊張してしまいました。夫婦生活が義務化されるようで辛くなりました。もっとリラックスして取り組めたらよかったかもしれません。
  • 4回ほどタイミング療法を行ったが妊娠できませんでした。月経が近くなる度に「もしかして今度こそはいけるかも」と期待してしまい、月経が来るとがっかりする…この繰り返しが辛かったです。振り返るとけっこう思い詰めていた気がします。
  • 元々生理が不規則で排卵日を予想するのが難しかったです。何回か試しても結果が出ず、自分のやり方が間違っているのかなと不安になりました。不安になったら早めに病院に相談してみればよかったかもしれません。

妊活初期ならまずは排卵検査薬を使うこともおすすめ

基礎体温には個人差があり、自分の判断だけで排卵日の予測が難しいことがあります。

その時に役に立つのが排卵検査薬です。排卵日が近づくと脳下垂体から黄体形成ホルモン(LH)が分泌され、排卵するように卵巣に働きかけます。

この仕組みを利用して、排卵検査薬は尿中に排泄される黄体形成ホルモン(LH)を観測し、排卵日の1日前をピンポイントで知らせてくれる検査薬です。

排卵検査薬を使うのは、次の月経予定日の17日前から行います。月経周期が不規則な方は、3回分の生理周期を記録しておいて、そのうち1番短い周期を参考にして月経予定日を決めましょう。

使い方は、検査薬の採尿部分に尿を2、3秒かけるだけです。検査結果は5分で分かるので、妊活初期の方にも手軽に使える検査薬です。

排卵検査薬は第一類医薬品になるので、薬剤師が常駐しているドラッグストアで購入しましょう。

まとめ

タイミング法は、排卵日の2、3日前に夫婦生活を行うことで妊娠成功率を上げる方法です。成功した人、失敗した人の意見はそれぞれありますが、タイミング法を成功させるには、まず自分の月経周期や基礎体温を知り、自分の月経について向き合うこと、普段から食事や運動を心がけ、パートナーと妊活の理解を深めていきましょう。

排卵は、基礎体温の低温期の最後に起こります。しかし、月経周期が不規則だと排卵日を自分で判断することが難しいのが現状です。このような時は、排卵検査薬を利用して排卵日を効率よく知り、妊活をするのも有効な手段だと知っておくといいでしょう。

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