※本記事は薬剤師が執筆しております※
妊活で「リセット」が続いて辛いと思っている方は多いのではないでしょうか?
妊活では、モチベーションを保ち、適度な息抜きをすることが大切です。妊活に集中しすぎるとストレスがたまり不妊につながりやすくなってしまいます。
この記事では妊活のリセットについて詳しく解説します。ぜひ、最後まで読んでください。
目次
- 『目次』
- そもそも妊活の「リセット」とは?
- リセットは兆候がある?
- リセットが辛いと思う原因は?
- リセット時の落ち込み解消方法は?
- リセットで悩んでいるパートナーにできることは?
- 妊活中に「リセット」した時の過ごし方
- まとめ
そもそも妊活の「リセット」とは?
妊活をしている人にとってリセットとは、生理が来ることで、妊娠していなかったということです。
妊活がやり直しになるので、残念に思うだけでは済まず、ストレスを感じる方、落ち込む方もいます。さらに生理が来ているときは、生理痛や頭痛などの身体的不調があるので、心身にともに辛さを感じてしまう時期です。
しかし、あまり落ち込みすぎるとホルモンバランスが乱れ、次の妊活にも影響を及ぼしてしまう可能性があります。リセットされても、なるべく早く立ち直って、次に妊活に進むことが大切です。そのために、リセットの上手な乗り越え方やその時期の過ごし方をあらかじめチェックしておきましょう。
リセットは兆候がある?
妊娠の兆候も、生理・リセットの兆候もほとんど同じです。
精子と卵子が受精して受精卵が誕生すると、受精卵は約1週間かけて卵管を通り子宮に到着し、子宮内膜に着床します。これで妊娠成立です。したがって、妊娠兆候は、次の生理予定日の約1週間前から現れます。
人によってさまざまですが、胸が張る、おりものの量が増える、身体がだるい、熱っぽいなどです。妊娠検査薬で判定できるのは、生理予定日約1週間後なので、生理が遅れた場合はは調べてみましょう。妊娠検査薬で陽性が出たら、早めに産婦人科を受診しましょう。
妊娠の兆候は、生理前と同じような症状であるため、妊娠したことに気づかない人も多いようです。
リセットが辛いと思う原因は?
リセットが辛いと思う原因は、「妊娠しなかった」という理由だけではなく、その他にも原因がある場合が多いです。それでは、どのような原因がリセットを辛くしているのでしょうか。
リセットが辛いと思う原因について、2つ紹介します。
- 妊活による焦りから
- 赤ちゃんができず自暴自棄
以下で、1つずつ詳しく説明します。
妊活による焦りから
リセットが辛いと思う原因の1番はなかなか妊娠しない焦りです。
最初の1,2回ならともかく、1年以上妊活をしている人にとってのリセットは期待からの落胆が大きいです。また、妊活は自分ではコントロールできない部分が多いので、妊娠できると思っていてもなかなか上手くいかないというパターンもあります。
妊活中は女性も男性もストレスを感じています。ストレスを感じる一番の原因は、男女とも「なかなか妊娠しない焦り」のようです。しかし、女性は「周囲の人の妊娠報告や子供の話を聞くこと」と周囲の人との比較、男性は「配偶者・交際相手の態度」とパートナーとの関係性に、よりストレスを感じるようです。
赤ちゃんができず自暴自棄
友人の妊娠報告による心のダメージ、旦那さんへの申し訳なさから精神的に追い込まれ、自暴自棄になってしまう方もいるようです。
友人の妊娠報告にひどく心が乱れ、心からおめでとうと言えず、そんな自分が嫌になるという悪循環に陥ってしまう人もいます。。また、不妊は男女どちらにも原因がある可能性があるので、自分に原因があるのでなければ、あまり自分を責めないようにしましょう。
妊活は自分たちが良いと考えることをして、頑張り過ぎないようにしましょう。
リセット時の落ち込み解消方法は?
リセット時には少し立ち止まって休憩しましょう。気分転換してリラックスした時間を過ごし、気持ちもリセットしてみましょう。少しはガッカリしても、めいっぱい落ち込んだりしないように、工夫して過ごすことがおすすめです
ここでは、リセット時の落ち込み解消方法を3つ紹介します。
- 妊活仲間を作る
- 自分にごほうびを用意する
- パートナーとしっかり話す
以下で、1つずつ詳しく説明します。
妊活仲間を作る
妊活の期間を支え合う妊活仲間を作りましょう。
一緒に頑張っていると思える仲間がいると、辛いことがあっても「辛いのは自分だけではない」という気持ちになれるでしょう。
妊活はストレスがたまりがちなので、そのような時は、どうしても楽な方へ逃げてしまいたくなるものです。仲間がいることで、歯止めがかかったり、励ましの言葉で元気が出たりと、仲間の存在には良いことが多いです。仲間とのコミュニケーションを通じて、より有益な情報が得られることもあるでしょう。
妊活仲間を得る方法は、職場、学生時代の友人のほか、妊活者専用SNSなどがあります。1つだけに絞らず、複数で探してみてはいかがでしょうか。
自分にごほうびを用意する
妊活をがんばった自分にごほうびをあげましょう。
おいしいものを食べると幸せな気持ちになります。自分の好物を食べるのも良いですし、普段控えているお酒やコーヒーを料理と一緒に楽しむのも良いでしょう。また、栄養バランスに気を配る毎日に疲れたなと思うのであれば、今日1日だけは食べたいものだけ食べるというのも良いでしょう。
奮発して、行きたかったお店で食事をする、欲しかった洋服を購入するのもおすすめです。自分を十分にいたわったら、次のステップに進みましょう。
パートナーとしっかり話す
パートナーに気持ちを打ち明けることで気持ちを切り替えましょう。
妊活はパートナーと2人で行うもののため、パートナーとしっかり話をしましょう。できれば、事前に2人でリセットが来たときにはどうしたらいいのかを考えておくことをおすすめします。
2人で一緒にゲームをして楽しんだり、映画鑑賞をしたりなど感情を分かち合うのも良いでしょう。一緒に同じことをしながら、いろいろな話をして、次のステージへ進む気持ちへ持っていきましょう。
リセットのときに、傷つくのはやはり女性側です。パートナーの男性はしっかり気持ちを受け止めてあげましょう。
リセットで悩んでいるパートナーにできることは?
妊娠を望むあまり、リセットがショックだという妊活中の方は少なくありません。リセット時の言葉がパートナーとの関係に影響するということもあるようです。
リセットで悩んでいるパートナーにできることを2つ紹介します。
- 前向きな言葉をかける
- プレッシャーを与えない
以下で、1つずつ詳しく説明します。
前向きな言葉をかける
パートナーには前向きな言葉をかけましょう。
「生理がきた」という報告は、「生理周期が整ってきて良かったね」「ホルモンバランスが良いということだね」という良い言葉をかけてあげましょう。生理が順調ということは健康だということです。妊娠という結果以外の妊活の効果がでているという見方もできます。妊娠までもう少しかもしれません。
生理が来たら、妊娠したらできないことを考えましょう。激しい運動ができなくなる、パートナーと自由にセックスできなくなるなど妊娠するとできなくなることはたくさんあります。逆に、妊娠していないからできることもあると、視点を切り替えましょう。
プレッシャーを与えない
パートナーにプレッシャーを与えないようにしましょう。
男性パートナーが気づかないうちに、女性パートナーが妊活にプレッシャーを感じている場合も多いです。悪意のない、何気ないひと言で傷つくこともあります。逆に、男性パートナーのひと言で気持ちが楽になる人もいます。妊活のプレッシャーはストレスの原因にもなり、ストレスは妊娠に悪い影響を与える原因の1つです。
妊娠のことばかり考えていると、どうしてもプレッシャーを大きく感じてしまいます。パートナーとの2人の生活を大切にし、ストレスを感じない、妊活をやめたいと思わないような考え方を持って生活しましょう。
妊活中に「リセット」した時の過ごし方
規則正しい生活をしたり、栄養バランスを考えて食事を作ったりと、頑張って妊活に励んだのに、リセットという結果が出てしまい残念な気持ちになる人が多いです。。あまり落ち込まずに、次のステップに進むには、リセットした時に十分、リフレッシュすることが大切です。
妊活中に「リセット」した時の過ごし方を2つ紹介します。
- 妊娠したらできないことを、あえてやる
- 不妊治療が振り出しに戻るわけではない
以下で、1つずつ説明します。
妊娠したらできないことを、あえてやる
妊娠したらできないことを、あえてしましょう。
妊娠するとできないことがたくさんあります。お酒を飲むこと、妊娠中は臭いが苦手になるのでオーデコロンや香水をつける、夜更かししてテレビを見る、女性なら妊婦検診時に体調のバロメーターになるので付けるのをためらうネイルをつけるなどをリセット時にして楽しんでみましょう。お酒は妊娠していないので、パートナーとも心から楽しめるでしょう。ただし、飲み過ぎには注意です。
また、妊活中にはできなかった趣味に没頭してみる、夫婦2人きりだからこそ行えることをやってみるのも良いでしょう。
リセットは少し残念に思いますが、気分は明るく、前向きになるでしょう。
不妊治療が振り出しに戻るわけではない
リセットしても不妊治療が振り出しに戻るわけではありません。また、これまでの努力が無駄になるわけでもありません。
タイミング法は1カ月を1回とした場合、6回程度の挑戦が推奨されており、6回目までに妊娠しない場合は、タイミング法ではない不妊治療にステップアップすることが勧められています。つまり、自然妊娠を目指す場合、6回まで猶予があります。
リセットのときこそ、パートナーと向き合うチャンスです。パートナーと向き合うことで、妊活の方向性や妊娠に対する考えを確認することができます。「いつまでタイミング法を行うのか」「いつ次のステップに進むのか」、不妊治療開始の時期などをパートナーと十分に話し合って、決めておきましょう。すぐには答えが出ないかもしれませんが、少しずつ考えていくようにしましょう。
まとめ
本記事では生理周期ごとのおりものの変化と妊娠の関係性を紹介してきました。
妊活とはいってもすぐに妊娠するとは限らないので、やる気を持ち続けるためにも、適度な息抜きが大切です。妊活に集中しすぎるとストレスにもつながり不妊の原因になるからです。
リセット時は妊活仲間とコミュニケーションを取ったり、妊娠したらできないことをあえてしたりなど、気持ちがネガティブにならない工夫をして過ごし、リフレッシュできたなと思えたら、次のステップに進みましょう。