妊活中は毎日セックスした方がいい?妊娠率が高まる方法について解説!
弾性妊活基礎知識
2022.12.27

妊活中は毎日セックスした方がいい?妊娠率が高まる方法について解説!

※本記事は薬剤師が執筆しております※

妊活のために毎日セックスした方がいいのか知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか?

セックスの頻度が高い方が妊娠しやすいです。月に1回の排卵日だけを狙うのは、妊娠成立にはあまり効率的ではないという研究結果もあります。

この記事では妊活の効果があるセックスのタイミングを紹介します。また妊娠率を上げる方法やタイミングEDについても解説します。ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. セックスのタイミングは毎日?空けた方がいい?
  2. 妊娠率を上げる方法を解説
  3. タイミングEDとは?
  4. タイミングEDを乗り越える方法を紹介
  5. まとめ

セックスのタイミングは毎日?空けた方がいい?

妊活中におすすめのセックスのタイミングを3つ紹介します。

  • セックスのタイミングは毎日
  • タイミング法について解説
  • タイミング法は排卵日3日前から

以下で、1つずつ詳しく説明します。

セックスのタイミングは毎日

理論的にはタイミング法では毎日性交渉をもってもらうのがベストです。可能であればその期間中に毎日または隔日で性交渉すると妊娠率は上がります。

妊娠しやすさは性交渉の時期だけではなく、性交渉の回数とも関係があります。元々、週に2〜3回性交渉があれば、寿命3日間の精子はいつも女性の体内にあるので、排卵がいつあっても妊娠できることになります。こういうカップルは妊娠する確率が高いと言われています。

反対に、元々、性交渉が少ないカップルは、それだけ妊娠の可能性は低いです。

自然に性欲があれば、排卵日に合わせるより、性交渉の回数を増やしたほうが良いでしょう。

タイミング法について解説

タイミング法とは、妊娠の可能性が最も高いと言われている排卵日を予測して、その日に性交渉を行う方法です。

しかし、個人差があるので、排卵日の予測は難しいです。通常、28日の月経周期の場合、月経開始日から14日目が排卵日と考えますが、月経周期が乱れがちな場合は予測しにくいですね。

排卵日を予測するには、基礎体温を測定したり、排卵日検査薬を使ったり、頸管頸管を診たりする方法があります。その他、専門医療機関などで、超音波で卵胞チェックをする方法があります。

タイミング法は排卵日3日前から

精子の寿命は約3日のため、排卵日の3日前からが適切なタイミングです。

卵子が受精能力を持っているのは排卵から約24時間ですが、タイミング法では、排卵日だけが妊娠の機会ではありません。排卵日の3日前からの性交渉により、卵子は卵管内にいる精子と出会える可能性が高くなります。

妊娠率を上げる方法を解説

男性も女性も年を取ると、妊娠率や流産率が高くなることが分かっています。そうなる前に、是非妊娠したい……。タイミング法の他の妊娠率を上げる方法があれば、それも知りたいですよね。

ここでは妊娠率を上げる方法を4つご紹介します。

具体的には

  • セックスの回数を増やす
  • 禁欲しすぎない
  • ストレスになる行為の強制はしない
  • 排卵誘発剤を使用する

以下で、1つずつ詳しく説明しますので、参考にしてください。

セックスの回数を増やす

セックスの回数を増やして、精子がいつも女性の卵管にあるようになっていれば、いつ排卵があっても妊娠することになります。

精子の寿命は3日間なので、2〜3日に1回性交渉を持てば、排卵がいつあっても妊娠できます。

性交渉はお互いが望む時に行うのが自然です。排卵日を目安に性交渉を行うことも大切ですが、あまりこだわらずに、「子どもが欲しいから、がんばってたくさんしよう!」のような感じでも良いのではないでしょうか。

禁欲しすぎない

禁欲すると精液の質はむしろ悪くなるので、禁欲期間は「勝負の日」までの1日か2日が望ましいです。

精子は質が良いほど、数が多く、良く動き、損傷がありません。つまり、精子の質が良いほど妊娠率はあがります。禁欲期間が長く、1週間以上だと、精液中に死滅精子などの質の低い精子が増えてきます。また、毎日射精すると精子の運動率が下がるので、禁欲期間は1〜2日が適切でしょう。

ストレスになる行為の強制はしない

ストレスは妊娠率を下げる可能性があるので、ストレスは溜めないようにしましょう。妊娠率を上げるために性交渉を義務化してしまうと、男性はストレスを感じEDになる可能性があります。

回数や時期に捕らわれて、「毎日性交渉をしなければいけない」、「月経があったら何日目に性交渉をしなければならない」と考えることは、男性側のプレッシャーになってしまいます。その結果、性交渉そのものがうまくいかなくなり、妊娠に至らなくなる可能性がありますから、気をつけましょう。

排卵誘発剤を使用する

妊娠率を上げることを目的に排卵誘発剤を使う場合もあります。

使用するのは、排卵がない、排卵が起こりにくいなどの排卵障害がある場合です。卵胞の発育・排卵を促すために、飲み薬や注射薬、または両者を併用して使用します。

副作用として起こるのは、多胎妊娠、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、内服薬によっては子宮頚管粘液の減少、子宮内膜の菲薄化(薄くなる)などです。副作用には十分注意して使用します。

タイミングEDとは?

タイミングEDとは、タイミング法が原因で起こるEDです。

女性の排卵は月1回なので、それに合わせて体調を整えるなどして、日頃から準備をしているので、その日に掛ける気持ちが大きくなります。

一方、男性は、最初は「タイミング法でがんばる!」とはりきっていても、すぐに妊娠に至るとは限りません。毎月続くと思うと、少し気が重くなり、やがてストレスに感じるようになる場合があります。

排卵日に掛ける気持ちが大きい女性と、ややプレッシャーの掛かってしまう男性。男性は、女性が考えているよりもナイーブです。そして、ストレスとプレッシャーのあまり、排卵日にEDになる「タイミングED」が起きてしまいます。

タイミングEDを乗り越える方法を紹介

タイミングEDを乗り越える方法を紹介します。パートナー2人で生活習慣を見直し、規則正しい生活を送ることでEDが解消する場合もあります。お互いのストレスにならないように様々な方法を試してみましょう。

紹介する方法は3つです。

  • 排卵日以外もセックスする
  • 内服治療
  • シリンジ法

以下で、詳しく1つずつ説明しますので、参考にしてください。

排卵日以外もセックスする

ストレスやプレッシャーを与えないために、排卵日に関係なくセックスするのも方法の1つです。

タイミング法だけの性交渉になると、義務のように感じてしまい、男性の本来の気持ちを萎えさせてしまいます。

性交渉がなければ妊娠しません。しかし、性交渉は子どもをつくるためだけのものではないはず。パートナーと仲良く、子どもを授かるためにも、タイミング法に拘り過ぎずに、性交渉をするように心掛けましょう。

内服治療

タイミングEDは心因性EDなので、治療として薬を用いることができます。

ED治療薬を服用することで「大丈夫」と安心し、プレッシャーから逃れられるのです。当然ながら、治療薬の効果もあります。

ED治療薬は即効性のあるもの、マイルドな効果が長持ちするものなど、いろいろあります。個人輸入や通販で購入すると偽造品や粗悪品で健康被害を起こす場合もあるので、必ず医療機関を受診し、ご自身に合ったものを医師に処方してもらいましょう。

シリンジ法

シリンジ法とは、マスターベーションで採取した精液をシリンジ(注射器)に入れ、それを女性の腟に入れて、体内に精液を注入する妊活の方法です。

自宅で簡単に行うことができ、泌尿器科医の監修のもと、シリンジ法キットも開発されました。キットは医療機器としても認可され、通販で購入できます。

認知度はまだ高くないですが、基礎的な知識や具体的な使い方を説明したWebページもあり、妊活の強い味方になっていくことでしょう。

まとめ

本記事では、妊活中は毎日セックスした方がいいかどうかについて解説しました。

妊活中に限らず、頻度が高い方が妊娠しやすいですし、排卵日の1日だけを狙うのは、心理的に負担があります。

性交渉は子どもをつくるためだけのものではありません。パートナーと仲良く、子どもを授かるためにも、タイミング法に拘り過ぎないで、性交渉をするように心掛けましょう。

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