「妊活中は、腹巻を使ったほうがいいって本当?」
「冷え性だけど、腹巻をすれば体を温めることができるの?」
「温活ってよく聞くけど、具体的に何をするの?」
腹巻には、お腹周りを温める効果があります。全身の体温を上げることにつながるため、妊活中は腹巻を使うことがおすすめです。腹巻を使って、冷え性を改善していきましょう。
冷え性だと、血行や血流が悪くなり、子宮や卵巣も冷えやすくなります。冷えによって、卵巣機能が低下し、排卵障害などの症状も出る可能性があり、妊娠が遠ざかってしまいます。
この記事では、腹巻の効果や選び方、温活について紹介していきます。
また、女性だけではなく男性も温活する必要があるのか、についても説明しています。
正しい温活をして、妊活に役立てていきましょう。
⽬次
- 妊活で大切な温活とは?
- 冷え性が妊活に良くない理由
- 男性も温活した方がいい?
- 妊活中の腹巻は効果的?
- 妊活にぴったりの腹巻の選び方
- 他にも試したい温活方法
- まとめ
妊活で大切な温活とは?
温活とは、体を温めて基礎体温を上げ、体調を整えることです。女性は冷え性の人も多いと思いますが、冷え性は様々な体の不調の原因となります。
温活には、腹巻などをして外から体を温める方法と食事・入浴・運動などを見直し、中から体を温める方法があります。
温活が、妊娠力を上げるかどうかの科学的な根拠はありません。しかし、温活をして体温が上がれば、抱えている不調が改善する可能性があります。妊娠しやすい体作りには、体調を整えて、健康を保つことが必要です。そのため、妊活中に温活をすることは、とても良いことでしょう。
温活には様々な方法があります。いろいろな方法を組み合わせて、冷え性を改善していきましょう。
冷え性が妊活に良くない理由
女性は男性に比べて、脂肪が多く、筋肉量が少ないため、冷え性になりやすいと言われています。筋肉にはポンプのような役目があり、体のすみずみまで血液を巡らせることができますが、女性はそのポンプの力も弱いので、手足が冷えやすくなります。
「冷えは万病のもと」とよく言われますよ。冷え性になると血行が悪くなり、体に必要な栄養や酸素などが、充分に行き渡らなくなります。免疫力が低下したり、子宮環境にも悪影響があるなど、冷え性になると、妊活にも様々な悪影響を及ぼします。
血行や代謝が悪くなる
冷え性だと血行が悪くなるため、代謝も悪くなります。代謝が悪いと、太りやすい体になりやすいです。肥満型の人は、妊娠率が低下すると報告されています。
血液は、体に栄養素や酸素を運ぶ役割があるため、血行が悪くなると、体のすみずみまで栄養が届きにくくなってしまいます。
免疫力が低くなる
妊娠しやすい体になるためには、体の健康を保つことが必要です。体温が下がると免疫力も低くなります。体内でウイルスが繁殖しやすい環境となり、風邪を引きやすい体質にもなります。妊娠するためにも、体の健康を維持することはとても大切です。
体温を1度上げるだけで、免疫は高まりますので、意識していきましょう。
子宮環境にも悪影響
体温が下がると血流も悪くなります。充分な血流がまわらず、子宮や卵巣も冷えやすくなり、働きも低下してしまうと言われています。具体的には、卵が発育・成熟しにくくなる可能性があります。卵巣機能が低下してしまうと、排卵障害などの症状が出たり、ホルモンバランスにも影響がでる可能性があります。子宮の環境が悪くなることで、なかなか受精しなかったり、受精しても着床しなかったりなど、妊娠を遠ざけてしまいます。
男性も温活した方がいい?
実は、精巣の精子をつくる造精機能は、熱にとても弱いことが分かっています。精巣の働きが最も活発になるのは、32℃から34℃と言われています。精子が作られる精巣(睾丸)を温めすぎたり圧迫してしまうと、妊娠率を下げてしまうので、気を付けましょう。
男性が定期的にサウナを利用する実験で、精子数の減少や精子運動率の低下が見られることが分かりました。サウナを利用する習慣のある人は、妊活中は控えましょう。
他にも意外な生活習慣が、精子を温めたり精巣を圧迫したりしています。
・膝の上にノートパソコンを置いて作業をする
精巣を温めてしまいます。やむを得ず膝の上で作業をしたい場合は、膝の上に雑誌を1冊置くだけでも、温めるのを防ぐことができます。
・バイクや自転車に長時間乗る
サドルが股間を圧迫し、血流が悪くなります。移動手段として使用するのは良いですが、長時間乗るのは避けましょう。
・長時間お風呂に入る
サウナと同じで、精巣を温めてしまいます。どうしてもお風呂に浸かりたい場合は、ぬるま湯にしましょう。
以上のような生活習慣は、妊活中は避けるように心がけましょう。
妊活中の腹巻は効果的?
36.5℃以上に体温があると、妊娠しやすい体と言われています。妊娠しやすい体に近づくためには、体温を上げることが必要です。
基礎体温を上げ、冷えにくい体を作るためには、お腹周りを温めることが有効です。お腹周りには、太い血管が集まっているため、全身の体温を上げる効果があります。女性は手足が冷たい方が多いですが、腹巻で手足の冷たさを解消することもできます。
冬はもちろんのこと、夏も室内はエアコンで冷えているので注意が必要です。手軽な腹巻であれば、1年中気軽に使うことができます。今は、妊活のための腹巻もたくさんあります。妊活をしている女性にとっては、腹巻で温活のために重要なアイテムの1つです。
妊活にぴったりの腹巻の選び方
ここでは、妊活にぴったりの腹巻の選び方を紹介します。腹巻と言っても、様々な素材、サイズ感、使用するシチュエーションがあります。自分にあった腹巻を選ぶことで、より高い効果が期待できるでしょう。
また、1枚の腹巻を使い続けるのではなく、季節によって使う腹巻の種類を変えたり、外出用と寝るとき用で分けたり、用途によって使い分けることもできます。
自分に合った腹巻の選び方について確認していきましょう。
1 素材で選ぶ
腹巻にも、シルク、コットン、ウール、ポリエステルなどの化学繊維など様々な素材があります。素材によって、機能、着用感などが変わるため、それぞれの特徴を知って、自分に合った素材を選びましょう。
シルク
シルクの腹巻の特徴は、吸湿性・保温性に優れているところです。汗をかいてもべたつきにくく快適です。通気性もあるので、夏場の使用にも適しています。
また、シルクは繊維の間に空気をたくさん含むので、冬は暖かく、季節を問わず快適に着用できます。ただし、質が良いので、価格が高くなってしまうものが多いことが欠点です。
コットン
コットンの腹巻の特徴は、肌触りが良いことです。丈夫でお手入れが簡単なため、日常使いしやすいです。着用感もソフトなため、締め付けが苦手な方にもおすすめです。
ただし、縮みやすくシワになりやすい性質もあるため、気になる方はコットンにシルクやポリエステルなどが混紡されているタイプを選ぶようにしましょう。
ウール
ウールの腹巻の特徴は、ふんわりとした肌触りで保温性に優れているところです。静電気も起きにくいので、ホコリなどもつきにくく、清潔に使うことができます。秋や冬に使うのがおすすめです。
ただし、毛玉ができやすく縮みやすいという性質があるので、ウールの腹巻きを使う際には、洗濯など手入れに気をつけながら使うようにしましょう。
ポリエステルなどの化学繊維
化学繊維の腹巻の特徴は、薄手で吸湿性に優れているところです。また、合成繊維のため天然素材に比べて手入れが簡単で種類が豊富になっています。また、ポリエステルは速乾性が高いので、乾燥にも時間がかかりません。ただし、肌が敏感な人は、合わない場合もあるため、コットンなどの混紡素材を使うと良いでしょう。
2 自分に合ったサイズを選ぶ
腹巻選びは、サイズがとても重要です。サイズが小さいと体を締め付けてしまい、逆に血流を悪くしてしまう可能性があります。反対に、大きすぎると体を十分に温めることができず、腹巻の効果を十分に発揮することができません。フリーサイズの腹巻もありますが、サイズが選べる腹巻の方が良いでしょう。サイズ展開がある場合は、試着をして、サイズ感をきちんと確認してから購入してください。試着できない場合は、伸縮性のある素材を選ぶと良いでしょう。
3 使いたいシチュエーションで選ぶ
腹巻は、どんなときに使いたいのかを考えて選ぶと良いでしょう。
寒さが厳しい冬なのか、エアコンで冷える夏なのかによって選ぶ素材が変わります。
外出用では洋服にひびかない薄手の素材、寝るとき用では厚手の素材や寝返りをしたときに丸まらないズボン一体型など、用途によって使い分けると良いですね。
腹巻は、ダイエット、腰痛対策、妊活用など様々な目的に合わせたものがあります。妊活では、締め付けすぎず、優しく保護するような腹巻が良いでしょう。
他にも試したい温活方法
腹巻以外にも、温活方法はたくさんあります。体の中から温める方法と外から温める方法があるので、自分にあった方法を試してみましょう。また、妊活以外にも効果が期待できるので、冷え性の方も是非取り組んでみてください。しょう。
食生活を改善する
体を温める食べ物を意識して取りましょう。一番先に思いつく食べ物は、ショウガかもしれません。他にも、地中で育つ、にんじん、かぼちゃ、レンコン、じゃがいもなども体を温める作用があります。納豆、キムチなどの発酵食品も、代謝を良くする酵素が含まれているのでおすすめです。逆に、トマトやきゅうりは体を冷やしやすいので気をつけましょう。
また、調味料では塩や醤油が体を温める効果があります。化学調味料は体を冷やすと言われているため、避けるようにしましょう。
入浴方法を見直す
忙しくて、お風呂はシャワーだけという方もいると思います。入浴は、体の疲れを取り、血液が体を巡る効果があります。40~41度くらいが適温で、汗が少しにじみ出てくるまで浸かるのが理想です。およそ10分くらい浸かると良いですが、忙しい場合は数分でも浸かるようにしましょう。夏を含めた1年間、入浴することを習慣にしましょう。また、水圧による全身へのマッサージ効果や、ストレス解消効果なども期待できます。睡眠の質も上がるのでおすすめです。
適度な運動
体の筋肉量が多いと、体温が上がります。体を温めるには、筋トレなどをして筋肉量を増やすことが効果的です。特に下半身には大きな筋肉が集まっているため、スクワットなど下半身を鍛えると効率的に筋肉をつけることができます。
ただし、妊活中は過度な運動は避けるようにしましょう。負荷が大きい運動は、卵子や精子の老化につながる可能性があります。また、運動後に急に冷たい飲み物を飲んでしまうと体温が下がり逆効果になるので気をつけましょう。
まとめ
妊活には、体を温めて、基礎体温を上げることが重要です。冷え性の人は、血行や代謝が悪くなり、免疫力が下がったり、子宮環境にも悪影響があったりします。
体を温めるには、腹巻が大きな役目を果たします。しかし、妊活中の男性には逆効果になるので気をつけましょう。
素材やサイズ、使うシーンなど自分に合った腹巻を探してみましょう。
腹巻だけではなく、食生活や入浴方法などを見直し、様々な温活を行うことも大切です。
温活で、素敵な妊活ライフを送りましょう。