妊活中におすすめのよもぎ蒸しとは?効果やおすすめの時期、気をつけるべきことを解説!
妊活と栄養
2023.01.14

妊活中におすすめのよもぎ蒸しとは?効果やおすすめの時期、気をつけるべきことを解説!

※本記事は薬剤師が執筆しております※

温活はカラダを温める活動のことで、よもぎ蒸しも温活のひとつです。温活で冷えをとると妊娠しやすい体質になると考えられているため、妊活中はカラダを冷やさない対策が大切です。

よもぎ蒸しは妊活をはじめとした、さまざまな美容や健康への効果が期待され、妊活中の温活として人気があります。

本記事では、よもぎ蒸しの効果、おすすめな時期、注意点を解説します。よもぎ蒸しに興味がある方はぜひ最後まで本記事を読んで参考にしてください。

目次

  1. よもぎ蒸しとは?
  2. 妊活中は温活したほうがいい?
  3. 妊活中のよもぎ蒸しの効果は?
  4. 妊活におすすめのタイミングは?
  5. 他にもできる!温活の種類を紹介
  6. まとめ

よもぎ蒸しとは?

よもぎ蒸しとは、蒸したよもぎから出た蒸気でカラダを温める美容健康法です。裸で椅子に座り、蒸気を逃さないマントを着用して、よもぎから出た蒸気を下半身にあてる温浴方法になります。

よもぎ蒸しは約600年もの歴史がある韓国の伝統的な民間療法です。もともとは産後ケアとして、大きくなった子宮を元の大きさに戻すのを助けるために行われていたようです。

今でも産後ケア以外にも、以下の美容や健康への効果が期待されています。

〜よもぎ蒸しで期待される効果〜

リラックス 、デトックス 、生理不順 、婦人病 、不眠 、ダイエット 、冷え性 、不安 、肌荒れ、など

よもぎの良い香りが広がる中、カラダはポカポカと温まり、ココロもすっきりできるとして女性に人気があります。

参考)日本よもぎ蒸し協会.よもぎ蒸しとは

日本薬学会.よもぎ

妊活中は温活したほうがいい?

昔からカラダの冷えは万病の元とも呼ばれています。冷えは妊活にも悪影響を与えることから、妊活中は温活が大切です。

カラダの冷えが起こると、血流や代謝が悪くなります。血流が悪くなると、子宮や卵巣などの生殖器を含むカラダの各臓器に栄養が十分に届かなくなり、機能が低下する可能性があります。

女性ホルモンをつくる卵巣機能が低下すると、ホルモンバランスが崩れて生理不順になることもあります。生理不順になると排卵がスムーズに行われなくなる場合があるため、妊活中は注意が必要です。

他にも、カラダが冷えると免疫力が低下し、風邪を引きやすくなるため、体調不良で性行為のタイミングを逃してしまう可能性もあります。

体質改善や日々の健康のためにも、妊活中は温活がおすすめです。

参考)厚生労働省研究班.女性の健康推進室

男性は体を温めすぎないようにする

男性の場合は、下半身を温めると精子の状態に影響が出る可能性があります。

男性不妊の原因の約8割は、精子をつくる機能に問題があると考えられています。精子は精巣で作られますが、熱に弱い臓器です。

そのため、ひざ上でのコンピューターの使用、サウナや長時間の入浴など、精巣を高温環境に長時間さらすことは精液の状態に影響がでる可能性があり、できるだけ控えることがすすめられます。

妊活中の男性は下半身を中心に温めるよもぎ蒸しには注意が必要です。

参考:日本生殖医学会.生殖医療Q&A

妊活中のよもぎ蒸しの効果は?

よもぎ蒸しはカラダを温める以外にも、リラックス効果があるため、妊活中に相性のよい温活です。

冷えやストレスは妊活の大敵です。カラダの冷えは、血流が悪くなり、子宮や卵巣などの臓器に悪影響を与える可能性があります。過度なストレスもホルモンバランスが崩れる原因のひとつです。そのため、冷えを改善してストレス解消にもなるよもぎ蒸しは妊活中の温活におすすめです。

ここでは妊活中のよもぎ蒸しの2つの効果を詳しく解説します。

  • 冷え改善
  • ストレス解消

冷え改善

よもぎ蒸しはカラダを温めつつ、よもぎの成分を粘膜から吸収させることで、血流を良くしてカラダの冷えを改善します。

カラダの冷えは妊活に悪影響を与えるだけではなく、さまざまなカラダの不調の原因です。

冷えは外気の寒さだけではなく、筋肉量が少ない女性で起こりやすいとされています。また、運動不足だと筋肉量が低下するため、運動不足の女性は特に注意が必要です。

よもぎ蒸しは蒸気を逃さないマントを着用することで、マントの内側はサウナ状態になり、しっかりとカラダが温まります。

カラダを温めることで、血流がスムーズになり、冷えが改善され、妊活に良い影響を与えると考えられています。

ストレス解消

よもぎ蒸しはリラックス効果だけではなく、汗をしっかりとかくため、妊活中のストレス解消にもおすすめです。

妊活中はストレスを溜め込まないことが大切です。ただ、妊活中は周囲からのプレッシャー、通院と仕事の両立、パートナーとのコミュニケーションのとり方などで悩み、ストレスをかかえる方も多いです。

卵巣から作られる女性ホルモンは実は脳から出るホルモンでコントロールされています。ただ、過度なストレスがあると、ホルモンバランスが崩れ、排卵がうまくいかず妊娠しにくくなる可能性があります。そのため、妊活中は自分にあったストレス解消方法を見つけることが大切です。

よもぎの匂いは癒しの効果があり、汗を気持ちよく流すことができます。よもぎ蒸し後はココロもカラダもスッキリとするため、妊活中のリフレッシュ法にぴったりです。

妊活におすすめのタイミングは?

妊活中のよもぎ蒸しは、生理後から排卵日までのタイミングをすすめる施設が多いです。

生理中はよもぎ蒸しができない場合や妊活中は高温期を避けた方が良いとする施術先もあります。

妊活中のよもぎ蒸しを受けるタイミングは施術先の考え方により変わるため、受けるタイミングは事前に施術先へ確認しましょう。

妊活中におすすめな時期と避けた方がよい時期を次に詳しく解説します。

  • 生理が終わってから排卵日までの期間
  • 高温期は避けたほうがいい

生理が終わってから排卵日までの期間

生理中のよもぎ蒸しは血流が良くなり、出血量が増えて貧血になる可能性があります。また、衛生面からも生理中はできない施術先が多いです。

また、排卵日までは、卵胞が育ち、子宮内膜が厚くなる時期にあたります。この時期によもぎ蒸しで血流を良くするとより効果的と考えられているようです。

高温期は避けたほうがよい?

高温期は避けた方がよいとする施設が多いです。

高温期とは、排卵後から生理前の受精や着床が行われる時期にあたります。排卵後は基礎体温をあげる黄体ホルモンがつくられるため、基礎体温があがり高温期と呼ばれます。

高温期のよもぎ蒸しは受精や着床に影響が出ると判断する施設もあるため、避けた方が良い時期は施術先に確認しましょう。

参考URL:楽座や.妊活中の方へ

他にもできる!温活の種類を紹介

よもぎ蒸し以外にも、普段の生活の中に簡単に取り入れられる温活の種類は豊富です。

よもぎ蒸しは妊活をはじめとした、女性にうれしいさまざまな効果が期待できます。ただ、生理中など施術ができない時期や仕事が忙しくて通えない方もいます。

温活は続けることが大切です。よもぎ蒸しに通うのが難しい方は自分のライフスタイルにあう温活からはじめてみましょう。

ここでは自宅でも簡単にできる温活方法を5つ紹介します。

  • カラダを温める飲み物
  • 代謝を良くなる食べ物
  • 運動
  • 入浴
  • 下半身を中心に温める

カラダを温める飲み物

まずは、以下のカラダを温める飲み物で内側からカラダをケアしましょう。

  • 生姜湯、紅茶、ほうじ茶、黒豆茶、ココア、ワイン、ルイボスティー

また、温かい飲み物でも緑茶やコーヒーはカフェインが入っています。飲み過ぎると逆にカラダを冷やしてしまうため、注意が必要です。

カラダを温める飲み物にはさまざまな種類があります。自分のお気に入りのカラダを温める飲み物で、カラダもココロもホッと温めてくださいね。

代謝が良くなる食べ物

代謝が良くなる食べ物を普段の食事メニューにも積極的に取り入れてみましょう。

〜カラダを温める食べ物〜

  • かぼちゃ、にんじん、ごぼう、ニラなど
  • 生姜、にんにく、ネギなっど

代表的なカラダを温める食べ物には生姜があります。生姜は血流を良くしカラダをポカポカにする働きがあります。生姜は刻んだり、おろしたり、細かくするほど効能がアップします。おかずやスープなどに、すりおろした生姜をいれるのもおすすめです。

運動

運動不足の方や筋肉量が少ない女性は、適度な運動がおすすめです。

冷えは、運動不足の方や筋肉量が少ない女性で起こりやすいとされています。適度な運動は筋肉量が増え、基礎代謝も上がります。また、運動は肥満の予防やストレス解消にもなるため、妊活中の温活にもぴったりです。

ただ、過度な運動は男女ともに妊活によくない影響を与えるため、注意しましょう。自宅で手軽にできるヨガやストレッチなどをパートナーと取り組んでみてはいかがでしょうか?

入浴

毎日のお風呂はシャワーで済ませていませんか?

忙しいと湯船にはつからずシャワーで済ます方も多いです。ただ、お風呂で湯船にゆっくり浸かると、カラダが温まるだけではなく一日の疲れもとれリフレッシュできます。

お風呂は38〜40℃の温度で15分ほどゆっくりつかると、副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。

また、好みの香りの入浴剤を使うのもおすすめです。日々のストレス解消のためにも、1日の終わりにはお気に入りの入浴剤でお風呂につかる習慣をつけましょう。

下半身を中心に温める

漢方医学の考えでは「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があり、文字通り上半身を涼しくして、足元を温めるとカラダに良いとされています。

内側からのケアでは、カラダを温める食べ物や飲み物を積極的にとりましょう。外側からのケアでは下記の温活グッズを使うのがおすすめです。

  • 腹巻きや靴下の着用
  • ひざ掛けや毛布を腰回りにかける
  • カイロを使う

ぜひ、お気に入りの温活グッズを見つけてみてくださいね。

まとめ

本記事では、よもぎ蒸しの妊活への効果や注意点を解説しました。記事のポイントは下記の4点です。

  • 冷えは妊活にも悪影響を与えることから、妊活中は温活が大切
  • よもぎ蒸しの冷え改善やストレス解消効果が妊活に良い影響を与える
  • 妊活中のよもぎ蒸しは、生理後から排卵日までのタイミングがおすすめ
  • カラダを温める食べ物や飲み物の積極的な摂取、運動、入浴、温活グッズで下半身を温める温活もおすすめ

よもぎ蒸しには、女性にうれしいさまざまな効果があります。妊活中のよもぎ蒸しの効果が気になる方は、ぜひ温活のひとつに取り組んでみてはいかがでしょうか?

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