妊活中の排卵後の過ごし方とは?女性だけでなく男性の過ごし方のアドバイスも!
弾性妊活基礎知識
2023.03.25

妊活中の排卵後の過ごし方とは?女性だけでなく男性の過ごし方のアドバイスも!

※本記事は薬剤師が執筆しております※

「妊活しているけれども排卵後は何か気を付けた方がいい?」

「排卵後も普段通りに過ごして大丈夫?」

妊活中は、タイミング法を行うので排卵日が重要になってきます。妊活を成功させるには、排卵日の過ごし方だけではなく、排卵後の過ごし方にも気をつけましょう。

また、女性のホルモンバランスは排卵後で変化するので、排卵後の女性は気持ちが不安定になりやすく、落ち着かなくなることがあります。このような時は、男性がパートナーの女性を精神面、体調面でしっかりサポートしていくようにしましょう。

今回は、排卵後の女性の過ごし方から、気を付けた方がいいこと、そして男性は女性にどのようなサポートをしていけばいいのか、詳しく説明をしていきます。

目次

  1. 女性の「排卵」とは?
  2. 「排卵後」はどういう状態?
  3. 排卵後に女性はどういう状態になりやすい?
  4. 妊活中におすすめの排卵後の過ごし方とは
  5. 排卵後の過ごし方のとしてNG例は?
  6. 排卵後に男性が女性パートナーにできることは?
  7. まとめ

女性の「排卵」とは?

排卵とは、月に1回、卵巣から卵子が卵管に飛び出すことです。

個人差はありますが、一般的に最終月経日から14日後に起こります。卵巣から出た卵子の寿命は約24時間で、この機会を逃すと妊娠することはできません。

そのため、妊活では排卵日をしっかりと予測することが非常に重要になってきます。基礎体温、排卵日検査薬、超音波検査で排卵日を予測することができます。

「排卵後」はどういう状態?

排卵後は、黄体ホルモンが排卵前よりも分泌量が増えてきて、妊娠するための準備が子宮内で始まります。まず、基礎体温が上がり、子宮内膜を厚く安定させ着床しやすくなるようにします。乳腺が張って、乳腺の痛みを感じる人もいます。

妊娠している場合は、黄体ホルモンは分泌され続け月経が来なくなりますが、妊娠していない場合は、排卵後1週間でプロゲステロンは減少していき、月経が起きて子宮内膜ははがれていきます。

排卵後に女性はどういう状態になりやすい?

排卵後は、妊娠検査薬が使えるまで7日間待つことになります。

「妊娠できたかな」「妊娠してなかったらどうしよう」など、結果が気になってしまい、気持ちが落ち着かない時期になります。

また、排卵後は黄体ホルモンが多く分泌され排卵前とはバランスが変化します。ホルモンバランスの変化、黄体ホルモンの影響で、胸の張り、肩こり、便秘、頭痛、イライラ、気分の落ち込み、不眠など個人差はありますが、様々な不快な症状が出てきます。

このように、排卵後の女性は精神的に不安定な状態になりやすくなります。

妊活中におすすめの排卵後の過ごし方とは

妊活中は、普段よりも気分や体調の変化が出てくるので不安になってしまい、不安定な気持ちになりやすいです。妊活中の排卵後は、特に体調管理をするように心がけましょう。

ここでは、排卵後におすすめの過ごし方を紹介していきます。

パートナーとの時間を大事にする

排卵後は、そわそわして気持ちが落ち着かず、1人でいるとますます不安な気持ちになってしまいます。こういう時は、パートナーと一緒に楽しい時間を過ごすことで、気分が晴れて前向きな気持ちになれます。不安定な時期こそ一緒に過ごす時間を大事にしていきましょう。気持ちが安定してきて、パートナーに感謝の気持ちが出てきます。夫婦の絆も強くなるでしょう。

葉酸を意識的に摂取する

葉酸は、ビタミンB12と一緒に赤血球を作り「血を造るビタミン」とも言われています。また、DNAやRNAの合成を助け、細胞を作るときにも必要な物質です。

胎児は、母親のお腹の中で細胞分裂を活発に続けて成長していくので、妊活中から葉酸を意識して摂取することが重要です。

葉酸は、レバー、アスパラガス、ブロッコリーに多く含まれていますが、毎日調理して摂取するのが大変なときもあります。サプリメントを利用して手軽にコツコツと摂取していくのがおすすめです。

体を冷やさずに、しっかりと睡眠をとる

女性は冷え性の方が多いですが、冷え性が続くと免疫力、子宮や卵巣の機能が低下してしまいます。湯船にゆっくり浸かる、温かい飲み物を摂取するなど、体を温めるように心がけましょう。

また、睡眠不足が続くと疲労が溜まり、ホルモンバランスや自律神経が乱れてしまいますので、妊活には悪影響です。7〜8時間は、毎日睡眠時間を確保しましょう。

睡眠時間を十分に確保できなかった場合は、少しでも昼寝をして体の回復に勤めましょう。

軽い運動でストレスを溜めない

運動は、ストレス発散やリラックス効果があり、妊活世代も積極的に取り入れてほしいものです。また、若返り、美容、血流改善、体力アップ、脳の活性化など様々な効果があります。

運動の強度は、軽めで行い、体を激しく消耗するようなスポーツは避けましょう。

具体的には、息が弾み、少し汗をかく位の運動強度で行い、運動時間は1週間に合計60分程度を継続して行いましょう。

排卵後の過ごし方としてのNG例は?

排卵後は、受精そして無事に着床するまでの大事な時期なので、体調管理には気を付けて過ごしたいものです。ここでは、排卵後は避けた方がいいことについて説明していきます。

飲酒・喫煙は基本的には控える

飲酒は、妊活中でも過度な量でなければ問題ないのですが、妊娠中は胎児に影響を与えることが明らかになっています。

アルコールの影響を受けた胎児は、知能と精神の発達の遅れ、低体重、低身長、独特の顔つきなど「胎児性アルコール症候群」を起こす可能性があります。また、流産率が上がることも明らかになっています。

排卵後は、妊娠するかどうかが決まる大切な時期なので、飲酒は控えるようにしましょう。

また、喫煙も胎児の発育に影響を与えてしまいます。タバコに含まれる、ニコチン、一酸化炭素は血流を悪くし、胎児が低酸素状態になる危険性があり、低体重、低身長になる恐れがあります。さらに流産率、早産率が上昇することも明らかになっています。

副流煙でも影響が出るので、夫婦で禁煙することが重要です。

カフェイン摂取もなるべく控える

カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶に含まれていて、身近にある物質ですが、カフェインを多く摂りすぎると流産率が上がることが明らかになっています。

「急にカフェインを止められない」ような場合でも、コーヒー1日3杯以内に押さえるようにしましょう。適度であれば問題ないと言われていますが、妊娠率を上げるためにはなるべく控えましょう。

妊活をきっかけにノンカフェイン飲料を試してみるのもおすすめです。

ストレスを溜め込むのはNG

妊活を続けていると、仕事との両立が大変だったり、妊活がうまくいかないこともあり、ストレスが溜まるときがあります。しかし、ストレスを溜め込み過ぎてしまうと、ホルモンバランスや自律神経が乱れてしまい、妊活に悪影響が出てしまいます。

排卵、受精、妊娠の継続には、様々なホルモンが密接に関わっています。適度にストレスを発散するように心がけましょう。

排卵後に男性が女性パートナーにできることは?

排卵後から、受精、着床、妊娠成立までは全て女性の体の中で起こることなので、男性はついつい妊活の意識が女性よりも薄れがちです。排卵後の女性は、ホルモンバランスの変化を受け、、また「妊活を成功させたい」というプレッシャーもあり、精神的に不安定な時期にもあります。

排卵後に、男性が女性パートナーに寄り添う姿勢があると、女性も気持ちが落ち着き、心強くなるものです。ここでは排卵後に男性ができることを大きく分けて3つにまとめてみました。

なるべく同じ時間を共有し不安を取り除く

不安定な時期は、気持ちが落ち込みやすくなりますので、なるべく同じ時間を共有して、不安を取り除くようにしましょう。

物理的にそばにいるだけでも、安心感があり、パートナーを元気づけることができます。

パートナーが我慢していることを一緒に我慢する

女性は、妊活中から、禁煙、禁酒など、いろいろと我慢をしながら過ごしています。

このような状況を「女性だから当然」と受け止められたり、男性が女性の前で、喫煙や飲酒などを自由にやっているのを女性が目にすると、ストレスが溜まりますし、男性に対して失望してしまうことがあります。

妊活は、女性だけで頑張るのではなく、夫婦で一緒に頑張って協力していくものです。

また、男性妊活でも喫煙や飲酒は精子の質に悪影響を与えますので、男性はパートナーと一緒に控えるようにしましょう。

どんな結果になっても広い心で受け止める

妊活には個人差があるので他人の成功例と比べるのは禁物です。妊娠できなかったとしても、パートナーを責めるのは絶対にやめましょう。

どのような結果になっても広い心で受け止めるようにしましょう。「どんな結果でも受け止めてくれる」と感じると、女性は感謝の気持ちが湧いてきますし、プレッシャーを感じすぎず、前向きに妊活に取り組めるようになります。

もし、妊娠してたら一緒に喜びを分かち合って、今後も全力でサポートする姿勢が大切です。

まとめ

排卵は、月に1回、卵巣から1つの卵子を排出し、自然妊娠には不可欠なことです。

排卵後は、黄体ホルモンの分泌が活発になり、女性の体内は排卵前とはホルモンバランスが変わってきますので、女性は精神的、肉体的に不安定になりやすい時期になります。

このような時は、女性は葉酸の摂取、睡眠や軽い運動で体の調子を整えて、ストレス発散をしながら過ごすようにしましょう。

男性は、パートナーの女性の体調をよく理解することが重要です。不安定な時期に寄り添う姿勢でいることが、女性の精神的な支えになり、前向きな妊活をサポートすることに繋がります。

排卵後の生活を見直してみて、夫婦で支えあう妊活を目指していきましょう。

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