※本記事は薬剤師が執筆しております※
妊活中にホットヨガをしてもいいのか、おすすめの理由を知りたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
パートナーと始めることで継続しやすいので、妊活中にホットヨガはおすすめです。パートナーと一緒に取り組みましょう。
この記事では妊活中のホットヨガについて紹介します。ぜひ、最後まで読んでください。
目次
- ホットヨガとは?
- 普通のヨガとはどう違う?
- 妊活中の女性にホットヨガがおすすめな理由
- ホットヨガは妊活中の男性にもおすすめ?
- 気をつけて!妊活中でもホットヨガを控えた方がいい時期ややり方
- 夫婦・カップル同士で行うホットヨガ妊活のススメ!
- まとめ
ホットヨガとは?
ホットヨガとは、体の柔軟性を高める温度、湿度のなか行うヨガです。日常生活ではないほどたくさんの汗をかいて、老廃物の排出を促進させます。激しい運動をするわけではないので体力があまりなくても問題ありません。汗を大量にかいて、身体の中を綺麗にし、健康な状態へと導くのが目的のヨガです。
UCLAやNASAなどの医療学的見地の研究で、科学的にも効果を認められています。レッスン内容はスタジオによりますが、ハタヨガのポーズと2つの呼吸法を組み合わたものが基本です。
普通のヨガとはどう違う?
ホットヨガはデトックス効果が高く、普通のヨガは瞑想を重視し、心と体を鍛えます。
ホットヨガは「ハタヨガ」から派生した、身体を動かし、精神を鍛えるヨガです。高温多湿の中で、ヨガを行うので、汗を大量にかきます。1時間で約1リットル以上の水分補給が必要です。水分補給で代謝が良くなり、さらに汗が出て、高い解毒効果が期待できます。
ストレス解消にも良いのは、身体が温まると神経が休まるためです。心と身体がリセットされます。
一方、ヨガの目指すところは、深い呼吸による高い集中力です。動きはホットヨガほど多くありません。
ヨガは瞑想で外の情報を遮断し、自分自身の身体と向き合えるようにします。身体の変化を追求するので、身体を鍛えたい方にはヨガがおすすめです。
妊活中の女性にホットヨガがおすすめな理由
妊活中の女性が行うホットヨガには意外と知られていないメリットがあります。ここでは、妊活中の女性にホットヨガがおすすめな理由を3つ紹介します。
- 妊活中の女性におすすめの理由①冷え性の改善
- 妊活中の女性におすすめの理由②ホルモンバランス改善
- 妊活中の女性におすすめの理由③ストレス解消
以下で、1つずつ詳しく説明します。
妊活中の女性におすすめの理由①冷え性の改善
おすすめの理由の1つは冷え性を改善することです。身体が冷えていると、血液の流れが悪く、妊活で重要な卵巣や子宮に血液が行き渡らず、卵巣や子宮が冷えやすいです。
ホットヨガは身体の深部まで温めることができるので、血液が卵巣や子宮までしっかり届くようになります。子宮機能が良くなり、妊娠しやすい身体になります。
妊活中の女性におすすめの理由②ホルモンバランス改善
ホルモンバランスの改善に効果があります。ホルモンバランスが乱れていると、生理痛、生理不順、不妊などが起きます。妊活中は子宮や卵巣の働きを良くするためにも、ホルモンバランスを整えることが大切です。
ホットヨガの深い深呼吸が身につくと自律神経が整い、ホルモンバランスが整います。生理痛や生理不順の悩みのある方は、不妊にならないためにもホットヨガでホルモンバランスを整えましょう。
妊活中の女性におすすめの理由③ストレス解消
ストレス解消の効果があるので、妊娠率が上がります。
社会生活を営む以上、誰でもストレスとは無縁ではいられませんが、 ストレスはホルモンバランスを乱します。
ホットヨガはストレスなどで硬くなった身体を温めながら身体を動かすので、しっかり汗をかけます。汗を流して、老廃物や余分な水分を排出するので新陳代謝が上がり、気持ちが上向きます。
ホットヨガは妊活中の男性にもおすすめ?
妊活中の男性にもホットヨガにはメリットがあります。ここでは、妊活中の男性にホットヨガがおすすめな理由を3つ紹介します。
- 妊活中の男性におすすめの理由①集中力・体力の向上
- 妊活中の男性におすすめの理由②ストレス緩和
- 妊活中の男性におすすめの理由③性欲増強
以下で、1つずつ詳しく説明します。
妊活中の男性におすすめの理由①集中力・体力の向上
ホットヨガでは慣れていないポーズをたくさん行うので、自然と集中でき、また普段の生活で動かさない筋肉もたくさん使うので体力も向上します。
激しい運動ではないですが、全身の筋肉を引き締め、インナーマッスルに効果的にはたらきます。高い集中力を身につけることができるのは、深い呼吸法で自分自身と向き合うことで気持ちがはっきりするためです。
妊活中の男性におすすめの理由②ストレス緩和
ホットヨガでは、深い呼吸をしっかり行うので、副交感神経の働きを高めることができ、ストレスで優位に立っている交感神経を鎮めることができます。
ストレスは精子の質を下げ、妊娠率を下げます。ホットヨガでストレスを緩和することで妊活を効果的にすすめましょう。
妊活中の男性におすすめの理由③性欲増強
ホットヨガでは、生殖器部分の血流を増やすポーズも含まれており、ホルモンバランスも整います。結果として性欲も増進されることになります。
ホルモンバランスが整うので、精子の質も良くなり、妊活向きのトレーニングです。男性ホルモン関連の悩みを持つ方は、不妊にならないためにもホットヨガでホルモンバランスの乱れを整えましょう。
気をつけて!妊活中でもホットヨガを控えた方がいい時期ややり方
妊活中でもホットヨガを控えた方がいい時期があることを知っていましたか?ここでは妊活中でもホットヨガを控えた方がいい時期ややり方4つについて紹介します。
- いきなり激しい負荷をかけてはいけない
- 無理は禁物!自分のペースで行うこと
- 毎月の着床時期は控えた方がいい
- 妊娠発覚後のホットヨガはおすすめしない
以下で、1つずつ詳しく説明します。
いきなり激しい負荷をかけてはいけない
新しいことを始めるのはいいことですが、オーバーワークにならないよう注意しましょう。少しずつ楽しみながら始めることをおすすめします。
ホットヨガのレッスン環境(室温が38℃、湿度が65%)は、日常生活の熱中症予防指針では「危険」相当です。高温、多湿の中での運動なので、いきなり激しい負荷をかけないようにしましょう。
無理は禁物!自分のペースで行うこと
無理して体を崩したりストレスを溜め込むとよくないので、自分のペースで行うことをおすすめします。
身体がだるい、頭が痛い、疲れがたまっているなど身体の不調がある時はホットヨガを控えましょう。体調が悪い時のホットヨガは、ストレスを感じ、ホルモンバランスの乱れにもつながります。
妊活でホットヨガの効果を最大限に活かすには、自分の体調やペースにあわせながら行うことです。
毎月の着床時期は控えた方がいい
高温多湿の室内で行うホットヨガの特徴は、身体が温まり、体温も上昇しやすいところです。体温を上げることで冷え性などの改善を期待できますが、高温に弱い精子と卵子の活動を着床時期には弱め、着床に影響が出る可能性があります。着床とは受精卵が子宮内膜に張り付くことです。
個人差はありますが、排卵日から数えて7日から10日頃、月経予定日の2、3日前に着床となる可能性が高いといえるでしょう。この時期が着床時期で、ホットヨガを控えた方がよいと言われています。
妊娠発覚後のホットヨガはおすすめしない
妊娠が分かったらホットヨガは控えましょう。妊娠発覚後も続けていると、胎児に悪影響を与える場合があります。体調が安定しない時期でもあるので、高温期以降は安静にしておくべきです。
ホットヨガは高温多湿な環境で行うので、思っている以上に身体の負担が大きいです。妊娠発覚後にも、ホットヨガを継続すると以下のような心配があります。
- ホルモンバランスが乱れてめまいが起きやすい
- つわりによる吐き気や、脱水症状がひどくなりやすい
- ホットヨガの腹部の圧迫で流産の恐れがある
妊娠に気づかずに、ホットヨガを続けても特に問題はありません。妊娠が分かった段階でホットヨガを休むのがポイントです。
夫婦・カップル同士で行うホットヨガ妊活のススメ!
ホットヨガは、夫婦・カップル同士で行う妊活中の運動としてオススメです。ここでは、ホットヨガがおすすめの理由を3つ紹介します。
- おすすめ理由①二人の共通の時間がとれる
- おすすめ理由②コミュニケーションの機会にもなる
- おすすめ理由③一人でやるより続けられる
以下で、1つずつ詳しく説明します。
おすすめ理由①二人の共通の時間がとれる
ホットヨガを夫婦・カップル同士で行うと二人の共通の時間が持てます。
妊活中は意識や気持ちの共有が特に大切です。同じ時間に、同じ場所で、一緒のことをすると意識や気持ちは共有しやすいです。
充実した一緒の時間を過ごすことで信頼や友愛が深まります。ホットヨガ以外でも共通の時間を持つようにしましょう。
おすすめ理由②コミュニケーションの機会にもなる
ホットヨガを夫婦・カップル同士で行うとコミュニケーションの機会にもなります。
普段は忙しくてなかなかコミュニケーションが十分でないという夫婦・カップルもいるかもしれません。そんな場合も「ホットヨガの時は必ず一緒」と決めておけば、コミュニケーションも取りやすいです。何かあっても「このことはホットヨガの時に言ってみよう」と思えます。
ホットヨガのレッスンに関することを話題にすると、二人の時間の会話も弾むでしょう。
例えば「あのポーズは全身に効くね」「先生のアドバイスが分かりやすい」とか、「ホットヨガのレッスン着もお揃いにしよう」「次のホットヨガのレッスン終わったらスイーツを食べに行こう」とか、話題は広がります。新しいことを始める場合はパートナーの新しい面の発見・気づきもあるかもしれません。
妊活中は意識や気持ちを合わせることが大切なので、コミュニケーションは小まめに十分に取る必要があります。その役割の一端をホットヨガが担ってくれるかもしれません。
おすすめ理由③一人でやるより続けられる
ホットヨガを夫婦・カップル同士で行うと一人でやるより続けられます。そんな夫婦・カップル同士のための男性・女性一緒に通えるホットヨガスタジオもあります。
二人で通うと一方がしたくないと思っても、もう一方が「そんな理由で行かないの?」とか「一緒すると決めているでしょ」など、励ましたり声を掛けることで継続して続けることができます。。
「継続は力なり」で続けていると楽しくヨガができるのはもちろん、効果も実感できるので、何かあっても「忘れるために今日はホットヨガに行こう」「今日はホットヨガの日で良かった」と思えるようになり、継続のハードルはだんだん低くなります。
まとめ
この記事では妊活中のホットヨガについて紹介してきました。
妊活中のホットヨガは女性も男性もホルモンバランスが取れ、妊娠率を上げるために良い効果があるのでおすすめです。
パートナーと始めることで継続しやすいので、控えた方が良い時期ややり方に気をつけて、パートナーと一緒に取り組みましょう。