「妊活したいけど何から始めたらいいか分からない」
「男性と女性それぞれの妊活方法を知りたい」
このように妊活を始めたいと思っていても、何を始めたらいいのか分からなくて悩む人も多いです。
実際は、健康な男女が妊活を始めても、妊娠する確率は約30%と意外と低いです。精子や卵子に問題がある場合は授かることがさらに難しくなってきます。
まずは、病院でチェックすること、パートナーと話し合って妊活の意識を合わせることから始めていきましょう。
この記事では、男性と女性の妊活の始め方について、それぞれ具体的に解説をしていきます。
目次
- 妊活とは?
- 妊活のはじめかた~女性編~
- 妊活のはじめかた~男性編~
- 妊活のはじめかた|病院でのチェック後は?
- 妊娠率を高めるために、効果的な妊活のはじめかた
- まとめ
妊活とは?
妊活とは、「妊娠活動」を略した言葉で、妊娠するために行う男性と女性のそれぞれの行動のことを言います。
基礎体温をつけたり、排卵日を調べたり、病院で検査をしたりするなどの行動を起こす他にも、パートナーや夫婦で話し合ったり、妊娠するための正しい知識を学んだりして、妊活の意識を深めていくことも妊活に含まれます。
妊活のはじめかた~女性編~
女性の場合は、どうやって妊活を始めたらいいのか気になるものです。まずは、話し合ったり、病院で検査したりするところから始めてみましょう。
それぞれ詳しく説明をしていきます。
男性側のパートナーと話し合う
妊娠と出産は女性が行うことなので、妊活は女性がメインになって行うものだと思われがちです。
しかし、妊活は男性の協力なしでは難しいものです。また、女性がメインで行うものだと思って行動していると、男性が妊活に参加する意欲を減らしてしまう恐れがあります。
まず、パートナーと一緒に協力して行なっていくものだという意識を持つためにも、男性側のパートナーとじっくり話し合う時間を作りましょう。
子宮や卵巣について産婦人科でチェック
子宮や卵巣に異常があると、いくら妊活を頑張っていてもなかなか妊娠することは難しくなってしまいます。
子宮や卵巣の状態については、産婦人科でチェックするようにしましょう。
産婦人科で行う主な検査には、問診や診察、超音波エコーでの検査や血液検査でのホルモンバランスの測定などがあります。
もし、異常が見つかった場合は、早めに治療を行い、妊娠率を上げることができます。気軽に産婦人科を受診してみましょう。
妊活のはじめかた~男性編~
妊活は、男性と女性が協力しながら行なっていくものです。
ここでは、男性ができる妊活の始め方について紹介していきます。
女性側のパートナーと話し合う
男性が、妊活に積極的であることが分かると女性側のパートナーも妊活に前向きな気持ちを持てるようになります。
まずは、パートナーとしっかり話し合いを行い、妊活を始める時期や妊活方法についての知識を共有するようにしましょう。
妊娠、出産で女性のキャリアがしばらく中断してしまう場合もあるので、金銭面(不妊治療にかける金額、妊娠、出産後の家計について)まで、話し合っておくとすれ違いを防ぐことができます。
精巣や精子について泌尿器科でチェック
不妊の原因は、男性と女性で半々の割合であることが、厚生労働省の調べで明らかになっています。 自分の精巣や精子に異常がないか、泌尿器科で調べることができますのでチェックしてみましょう。
泌尿器科では、精巣の状態、精液の量、精子数、運動率、正常な形態の割合などを調べることができます。
もし、自然妊娠ができる精子の基準を下回っている場合は、タイミング法を行っていてもなかなか妊娠することが難しいのが現状です。その場合は、人工授精や体外受精など、医師と相談しながら適切な妊活方法にアプローチすることができます。
妊娠力は年齢と共に低下していきます。
スムーズに妊活を行っていくためにも、積極的に検査を受けましょう。
妊活のはじめかた|病院でのチェック後は?
病院で、男性と女性それぞれが妊活チェックを行った後は、検査結果を受け止めて、今できることを考えていくことが重要です。
病院でのチェック後に、行うことを確認していきましょう。
妊娠の知識を男女で身につける
最近では、妊活情報が雑誌やインターネットに溢れていて、自分たちに必要な知識を選んでいく必要があります。
妊娠するための知識を女性だけではなく、男性も身につけておくことが重要です。
妊娠や出産は女性がメインになるので、妊活のことも女性中心になってしまいがちですが、パートナーの男性も知識を持っていると、女性は心強くなるでしょう。
健康の意識を高め、生活習慣を向上
妊活に取り組む世代は、仕事や家庭のことでも忙しく、ついつい健康についておろそかになりやすいです。
妊活には、男性と女性ともに健康的な体作りが必要不可欠です。ここでは、妊活の時に特に意識してほしい生活習慣を確認していきます。
栄養バランスの良い食事
妊娠すると、胎児を育てるためにも、栄養バランスのとれた食事を妊娠前からしっかり摂ることが大切です。
普段から、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂り、1日3食定期的に摂取しましょう。
女性の場合は、特に妊活中から葉酸を積極的に摂るようにしましょう。 葉酸は、血液を作るために必要なビタミンであり、DNAやRNA、細胞の合成に必要な栄養素です。
男性の場合は、精子の生合成に関わる亜鉛を積極的に摂るようにしましょう。
定期的な運動
定期的な運動を行うことで、血流を促進し、ストレス発散ができます。また、男性の場合は、筋肉が増えると男性ホルモンのテストステロンの分泌を高めることができます。
体力を消耗してしまう過度な運動よりも、軽く汗がにじむ、息が弾むぐらいの運動量を心がけましょう。
まずは、運動を継続することが大切です。生涯の健康のためにも、夫婦で一緒に始めることがおすすめです。
しっかりとした睡眠
睡眠中は、自律神経やホルモンバランスを調整していて、成長ホルモンなどの様々なホルモンが分泌されています。
精子や卵子は様々なホルモンの影響を受けながら、生成、排卵が行われているため、睡眠不足に陥るとホルモンバランスや自律神経が乱れてしまい妊活に悪影響を及ぼしてしまいます。
男性の場合は、睡眠時間が短すぎても長すぎても、精子の質と量に影響を与えることが明らかになっていますので、注意が必要です。
睡眠時間は7〜8時間を目安に、しっかり確保しましょう。睡眠時間がなかなか確保できない場合は、昼寝をするのも効果的です。
妊娠率を高めるために、効果的な妊活のはじめかた
妊活を始めたからには、「できるだけ早く結果を出したい!」人が多いです。
ここでは妊娠率を高めるために、妊娠初期にやっておきたいことをそれぞれ紹介していきます。
女性におすすめの妊活のはじめかた
女性におすすめの妊活には大きく分けて2つの方法があります。コツコツと根気よく続けるものにはなりますが、とても重要なことなのでぜひ実践してみましょう。
生理周期と基礎体温の確認
妊娠するためには、排卵日を予測することが重要になってきます。
排卵日とは、月に1回1個の卵子が卵巣から子宮に排出される日のことです。この排卵日を逃してしまうと、性交渉を行っても妊娠することはできません。
排卵日を把握するためには、まず自分の生理周期を確認することと、基礎体温を測定をしてみましょう。
生理周期を確認することで、排卵日検査薬を使った排卵日予測が可能になります。
基礎体温は、記録を続けていくと、ホルモンバランスの影響で高温期と低温期の2層に分かれていることが分かります。低温期の最終日が排卵日になるので、測定、記録を続けていくことで排卵日を予想することが可能になります。
また、基礎体温はホルモンバランスを確認するのにも有効な手段なりますので、ぜひ記録していきましょう。
葉酸を意識的に摂取
前述したように、葉酸には造血作用や細胞合成に必要な栄養素なので、胎児の発育に非常に重要な栄養素です。葉酸を摂取してもすぐには体内に蓄積されないため、妊娠前から積極的に摂取しましょう。
葉酸は、きのこ類、ブロッコリー、キヌアや枝豆に豊富に含まれています。
葉酸サプリメントが販売されているので、効率よく摂取することができます。
男性におすすめの妊活の始め方
妊活を始めたばかりの男性に、オススメしたい妊活方法を紹介していきます。
栄養と活力をつける
妊娠率を高めるためには、質の良い大量の精子が必要になってきます。精子は約70日間かけて体内で作られています。日頃から 十分に栄養素を補い、活力をつけていくことが重要です。
抗酸化作用があるオメガ3脂肪酸や葉酸、ビタミンB12などを意識して摂取すると、精子の損傷を防ぐことが分かっています。
また、亜鉛やアルギニンは、精子を作る作用があるので積極的に摂るようにしましょう。
女性のタイミングに合わせられるように
妊活は、排卵日前に性交渉を行う「タイミング法」を行うことが多いです。
そのため、女性のタイミングに合わせることが妊娠率を高めることにつながります。男性もパートナーの排卵日をよく確認しておくようにしましょう。
まとめ
妊活を始めるときは、まずパートナーとしっかり話し合いをすることが大切です。妊娠に必要な知識を身につけたり、病院でそれぞれ検査を行ったりして、自分達に必要な対策を考えていきましょう。
そして、健康意識を高め、栄養バランス、睡眠時間などの生活習慣を改善することや生理周期や基礎体温の確認、栄養と活力をつけていくことが、妊娠力を高めるために重要です。
妊活を成功させるために、夫婦で協力しながら取り組んでいきましょう。