※本記事は薬剤師が執筆しております※
「妊活したいけれどパートナーの気分が乗らない」
「女性の性欲がなくなるときってどんなとき?」
パートナーの女性の性欲がなくなると、男性は心配になってくるものです。
女性は、常にホルモンバランスの変化を受けていて、身体面や精神面のゆらぎがどうしても出てきます。また、精神的な影響が性欲に直結しやすいので「この前と違うのはどうして??」と男性が不思議になることも珍しくありません。
他にも、ストレスフル、うつ状態、薬の副作用、過去の経験が影響することもあるので、様々な原因があることを知っておくことが重要です。
この記事は、女性がどのようなタイミングや原因で性欲がなくなってしまうのか、また年代別のそれぞれの悩みについて、詳しく解説していきます。
目次
- よくある女性の性欲がなくなるタイミングとは
- 女性の性欲がなくなる主な原因とは?
- 女性の性欲がなくなる原因や特徴を年代別に解説
- まとめ
よくある女性の性欲がなくなるタイミングとは
よくある女性の性欲がなくなるタイミングは大きく分けて3つあります。どれも精神的なことが大きく関わってくるので、以下のような状況に心当たりがないか振り返ってみることが重要です。それぞれ詳しく説明していきます。
相手から愛情や優しさを感じられないとき
性欲が起きるのは、信頼関係があってこそです。
日ごろ、パートナーからの愛情や優しさが感じられなくなると、信頼が揺らいできてしまい、相手に対して性欲が湧かなくなってきてしまいます。最近ケンカをした、すれ違いが続いている、忙しくて一緒に過ごす時間が減っているなど心当たりはないでしょうか。
また、女性側が性的な要求ができずに、男性が一方的に欲求を満たすだけの状況が続くと、女性はだんだんと性交渉に前向きな気持ちを持てなくなってしまいます。男性は、女性の要求にも耳を傾けることが大切です。
相手に対しでマンネリ化を感じてしまったとき
付き合い始めた頃は、いつも新鮮な気持ちで過ごしていても、だんだんとワンパターンになってくるとパートナーに対して新鮮味を何も感じなくなり、愛情が薄れてきます。このようにマンネリ化が続くと性欲がなくなってきてしまいます。
付き合い始めの新鮮さを感じる時期から、次第に安定した関係になっていくのは当然のことですが、マンネリ化しないような雰囲気作りを行っているかは日ごろから振り返ってみた方がいいでしょう。
場の雰囲気とのギャップを感じるとき
場の雰囲気とのギャップとは、例えば、お互いの気持ちがあったとしても、場の雰囲気がそぐわなかったり、相手からの一方的な欲求を受けてしまうと性欲がなくなってしまうことがあります。
女性の場合は、性交渉の前段階の雰囲気作りから重視したいと考えていますので、男性からの早急な要求は返って気持ちが覚めてしまいます。これは、男性は気づきにくいことではあるので、できれば女性の方から、性交渉の準備段階の雰囲気作りを大切にしたいことを伝えると、解決策が見つかりやすくなります。
女性の性欲がなくなる主な原因とは?
タイミングの他にも、様々な原因で女性の性欲がなくなってしまうことがあります。パートナーの女性が性欲がなくなっている状況の時は、以下のようなことはないかそれぞれ確認していきましょう。
ストレスや疲労を抱えている
ストレスや疲労を多く抱えていると、自立神経やホルモンバランスが乱れてしまいます。このような時は、体調が安定しなくなり、性的なことまで考える余裕がなくなります。この時点で、男性側が無理に性交渉を要求すると、女性は性交渉に対するマイナスイメージを抱えてしまい、悪循環に陥ります。
疲れているときは、まずはしっかり休息を取り、リフレッシュし、ストレスや疲労を解消するようにしましょう。
ピルなどの薬を服用している
ピルは、低用量ピルとも言われ、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンを配合した薬です。女性ホルモンを調整する効果があり、避妊効果やPMS、生理痛の改善、経血量のコントロールが期待できます。
ピルを服用していると、卵巣の働きが抑えられ、男性ホルモンの分泌が低下するため、性欲が減退する女性がいるようです。
パートナーとの関係が良好ではない
そもそも、関係が良好でないパートナーとは性欲を持つことはできません。
性交渉は、お互いの信頼関係があってこそできることなので、日ごろからの良好な関係性が必要不可欠です。一時的にもケンカをしたり、すれ違いが続いたりすると、性欲はなくなってしまいます。このような時は、日々の関係性を見直してみるようにしましょう。
性交痛を感じている
性交時に痛みを感じてしまうと、次の性交渉を避けてしまい、段々と性欲がなくなってしまうことがあります。意外と女性は性交渉の最中は痛みを感じても、雰囲気を壊したくないと我慢している方もいるようです。しかし、性交渉=痛みを伴う、となってしまうと性交渉に積極的になれなくなるのも仕方がないことです。
性交痛を感じていることを、女性側が伝えて話し合い、対策をすることが大切です。
女性の性欲がなくなる原因や特徴を年代別に解説
このように女性の性欲がなくなる原因には様々あることが分かりました。
ここでは年代別にどのような傾向があるのか、それぞれ確認していきましょう。
20代女性の性欲がなくなる原因や特徴
20代女性は、身体的に若々しく、妊娠に適した時期なので、性欲がない女性は少ないと思われる年代ですが、実際はそうではありません。
「蛙化現象」という言葉があり、これは自分が追いかけていたものが手に入りそうになると、急に気持ち悪くなってしまう現象のことで、若い女性に多い傾向です。
この蛙化現象があると「もう恋人はできないかもしれない」と深刻な悩みになってしまい、性欲がなくなる原因にもなってしまいます。
30代女性の性欲がなくなる原因や特徴
妊娠適齢期は20代がピークになりますが、意外と30代になると性欲が強くなる方がいるようです。これは20代の頃は興味本位や手探りの状態で性交渉をしていたところが、次第に慣れてきて、30代になると楽しめるようになるからだと言われています。
しかし、このように楽しめる方もいますが性欲がなくなってくることも珍しくありません。
30代は子育てをしている女性が多く、「子どものことが気になって性交渉できない」「忙しくて性交渉の余裕がない」と考えて、次第に性欲がなくなってしまう人もいるようです。
40代女性の性欲がなくなる原因や特徴
40代の女性は、子供が成長して自立していくことが多い年代のため、夫婦2人で過ごす時間が増えてきて、再び性欲が出てきてセックスレスが解消されることもあります。
しかし、40代は女性ホルモンの分泌が減少していき、閉経を迎える方も増えてくるため、身体的な変化を感じる世代です。
女性ホルモンの減少に伴い、次第に性欲がなくなっていく方も少なくありません。
50代女性の性欲がなくなる原因や特徴
50代になるとほとんどの女性が閉経を迎えます。女性ホルモンの分泌が、40代の頃に比べてますます減少しているため、膣に潤いを保てなくなり性交痛を感じる方が増えます。 「今まで性交渉は嫌いではなかったけれども50代になってから苦痛になった」という方も少なくありません。また体力の減少を感じる世代でもあるので、性交渉自体が億劫めんどくさくなってきて性欲がなくなってしまうこともあるようです。
まとめ
女性の性欲がなくなる原因としては、まずパートナーとの関係性の悪化、すれ違い、日常的にストレスにさらされている場合など、精神的な部分も大きく影響してきます。
他にも、世代によって性欲がなくなってしまう原因には、女性ホルモン分泌の減少に伴うものがありますので、男性は女性が様々な影響で性欲がなくなつている可能性があることを理解することが重要になります。