※本記事は薬剤師が執筆しております※
「なかなか誘われない」
「最後までセックスできない」
「そもそもセックスする機会が減った」
このような旦那さんの変化はありませんか?もしかしたら、旦那さんはEDかもしれないと感じている女性もいるかもしれません。
EDで悩む男性は年齢とともに多くなり、妊活などのプレッシャーから若い年齢でもEDを発症する方は増加傾向です。
本記事では女性が抱える夫婦間の行為の悩みと対処方法についてご紹介しますので参考ください。
目次
- 男性のEDの割合とは
- 旦那さんのEDで女性が抱える悩み
- 旦那さんのED改善に向けて女性ができること
- 旦那さんのEDを早期から防ぐ!妊活前からできること
- まとめ
男性のEDの割合とは
日本でも診療に使われている国際勃起機能スコアを使用したオーストラリアの研究によるとEDの発生率は1年当たり32/1,000人です。
日本国内では中等度以上のEDの方が1,000万人以上いると推計されています。ときどきできないという軽症の方も含めるともっと多くなるでしょう。病院等のアンケートの集計結果によると、5〜7人に1人の男性はEDの悩みを抱えており、珍しいことではありません。
旦那さんのEDで女性が抱える悩み
EDかもしれないと悩んでいるのは男性だけではなく、旦那さんのEDで女性が抱える悩みも多いでしょう。ここでは、女性が抱える悩みをいくつかご紹介します。
EDだからとセックスレスが続いてしまう
旦那さんがEDになりセックスレスが続くことに悩む女性もいます。セックスレスの期間が長くなると、「愛されている感じがしない」などと夫婦関係がギクシャクする可能性もあります。
セックスレスが続き愛情が冷めてしまう
夫婦にとってセックスはお互いを理解するためのコミュニケーションのひとつであるため、セックスレスが続くと愛情が冷めやすいでしょう。セックスレスがコミュニケーション不足につながり、旦那さんへの愛情がなくなると悩んでいる女性もいます。
旦那さんがEDを改善しようとしてくれない
旦那さんがEDを改善しようと思っているのかどうかは大切です。EDを自覚している旦那さんが、治療を受けてくれないと悩む女性も多いかもしれません。男性のプライドを傷つけないようにどう切り出すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
風俗などは行くのに自分にだけ勃たない
風俗などには行くのに自分にだけ勃たないと悩む女性もいます。妻だけEDと言われ、夫婦間の問題として珍しいことではありません。一緒に生活していると、些細な言葉や行動が原因で急にEDになることもあります。
旦那さんのED改善に向けて女性ができること
EDは年齢に関係なく、多くの男性が悩んでいる病気のひとつです。若い方は、ストレスなどの精神的な理由でEDを発症する可能性があるため、女性もEDについて学び夫婦でED改善に取り組むことが大切です。
ここでは旦那さんのED改善に向けて女性ができることをご紹介します。
EDに関する正しい知識を身に付ける
女性もEDに関する正しい知識を身につけましょう。
EDとは「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できないが持続または再発すること」です。勃起不全だけでなく、途中で中折れするなどの状態もEDの症状であるため、最後までできない状態が続くときはEDの可能性が高くなります。
EDは男性にとってもデリケートな問題で、ストレスや不安などがEDの原因となるため、旦那さんへの気遣いも大切です。
妊活のためにはED治療が必要だと理解してもらう
妊活を始めると妊娠へのプレッシャーを感じ、EDを発症する男性もいます。EDの原因が精神的な要因の場合、適切な治療を受けると改善する可能性が高いため、妊活のためにED治療が必要だと理解してもらいましょう。
旦那さんに行動をしてもらうには理解と共感が必要です。
ED専門の医療機関を受診させる
パートナーである女性が「旦那さんはEDかもしれない」と感じたときはED専門の医療機関の受診をすすめてください。受診に消極的なときは、まずは夫婦でカウンセリングを受けてみると良いかもしれません。
早く治療を開始すると、改善までの期間が短くなる可能性もあります。医療機関の受診が遅れると、症状がひどくなる場合もあるでしょう。
旦那さんのEDを早期から防ぐ!妊活前からできること
妊活をはじめてからEDに悩むことがないように、ここでは、妊活前からできることをご紹介します。結婚が決まったら、将来の妊活へ向けて準備しておきましょう。
禁煙や飲酒を控えるよう呼びかける
喫煙により血管が収縮すると血液の流れが悪くなり、EDが起こりやすくなります。喫煙習慣のある旦那さんへは禁煙を呼びかけましょう。
アルコールには神経を抑制する作用があるため、勃起に必要な神経伝達が抑えられてしまい、EDを発症する可能性もあります。アルコールの飲み過ぎに注意してもらい、自宅ではノンアルコール飲料などへ切り替えるのもよいでしょう。
仕事や家庭での環境を整え、ストレスが溜まらないように
ストレスはEDの原因のひとつです。仕事や家庭での環境を整え、ストレスが溜まらないように気をつけましょう。
ストレス発散方法として、ウォーキングなどの運動習慣をつくっておくのもおすすめです。
妊活・妊娠、子育てについて認識を揃える
妊活前から、子どもは何人欲しいか、妊活をするのか、妊娠できないときに不妊治療をするのかなどのライフプランを一緒に考えておきましょう。
将来についての認識が揃っていれば、EDでも一緒に乗り越えることができます。旦那さんとしっかり話し合い、方向性を確認することが大切です。
まとめ
EDで悩む男性は多く、妊活中にEDを発症する男性も増加傾向です。旦那さんがEDかもしれないと感じたときは、旦那さんの悩みに寄り添い、夫婦での話し合いを大事にしましょう。
EDは治療すると改善される可能性も高いため、夫婦だけで悩まずに早めにED専門の医療機関を受診してください。