実際の夫婦•カップルの不妊率はどのくらい?世代別•原因別に紹介
2023.06.27

実際の夫婦•カップルの不妊率はどのくらい?世代別•原因別に紹介

※本記事は薬剤師が執筆しております※

「妊活したらすぐに妊娠できると思ってた」

「実際に不妊のカップルはどのくらいいる?」

妊活を始めてもなかなか妊娠できないと、いろいろと気になって来るのではないでしょうか。

実際に、妊娠できなくて「もしかして不妊症かも?」と悩む夫婦は年々増えてきています。

ちなみに、健康な男女が排卵日に性行為をしていても、妊娠率は30%と意外と低いもので、不妊の原因の割合は、男女比でそれぞれ半分であることが明らかになっています。

そのため、不妊は他人事と思わずに現状を知っておくと、妊活の心構えができて前向きに妊活ができるようになります。

今回は、夫婦・カップルの世代別、原因別に不妊の割合を紹介して、不妊になる確率を下げるためにはどうしたらいいのか、詳しく説明していきます。

目次

  1. 夫婦•カップルのうち不妊に悩む比率は?
  2. 実際に不妊治療を受けている比率は?
  3. 世代別の不妊率を紹介
  4. 不妊原因として考えられるものの比率は?
  5. 女性は年齢が増加すると赤ちゃんの死亡率も高まる
  6. 自身の不妊率を下げるためにできることとは?
  7. まとめ

夫婦•カップルのうち不妊に悩む比率は?

日本では、「もしかして不妊かも?」と悩んだ夫婦が35%もいることが明らかになっています。これは夫婦全体で、2.9組のうち1組の割合で不妊について悩みを抱えていることになります。

また、2002年からの調査では、不妊を心配したことがある夫婦の割合は年々増加傾向です。このような調査から、不妊は身近な悩みであることが実感できるのではないでしょうか。

実際に不妊治療を受けている比率は?

実際に、不妊検査や治療を受けている、受けた経験がある夫婦は18.2%と夫婦全体の5.5組に1人の割合であることが明らかになっています。

また、不妊で悩んでいる夫婦のうちの約半数の夫婦が、実際に不妊検査や治療を行っていることにもなります。

不妊に悩む夫婦と同じように、実際に不妊検査、治療を経験している、経験済みの夫婦は年々増加傾向にあります。

世代別の不妊率を紹介

女性は年齢とともに、妊娠率が低下することが明らかになっています。

不妊率は、20代前半では5%以下、20代後半9%前後に、30代前半で15%、30代後半では30%まで上昇します。さらに、40代以降の女性の不妊率は64%にまで上り、自然妊娠を望むのが難しい状況になります。

これは、女性が母親の胎内にいる間に、全ての卵子が作られて、卵巣の中に保管されているのみで、生まれてから補充されることがないことも関係してきます。

そのため加齢が進むにつれて、卵子の質が低下してしまうことは避けられません。

卵子も加齢の影響を受けて、染色体異常や受精後の発育不良が起こりやすくなるのです。

不妊原因として考えられるものの比率は?

不妊の原因としては、以下の通りになります。医師の診察や超音波検査、血液検査、フーナーテスト、精液検査などの不妊検査を行って原因を特定していきます。

  • 男性因子(勃起不全、精路通過障害、造精機能障害など)33%
  • 卵巣因子(卵胞発育不全、排卵障害など)21%
  • 卵管因子(卵管の閉鎖や狭窄)20%
  • 子宮因子(子宮筋腫、子宮内膜症、黄体機能不全など)18%
  • 免疫因子(抗精子抗体)5%

このように不妊の原因は、男性と女性で様々なものがあります。

原因を早く見つけることができると、薬物治療や手術、生活習慣の改善や人工授精、体外受精など、妊娠率を上げるための適切なアプローチ方法を知ることができます。

女性は年齢が増加すると赤ちゃんの死亡率も高まる

1回の妊娠で流産する割合は、年代別に分けると以下のようになります。

  • 20代前半、10%
  • 20代後半、12%
  • 30代前半、15%
  • 30代後半、25%
  • 40代以降、50%

全年齢の平均は約15%ですが、このように流産率は年齢を重ねるとともに増加していきます。

特に、40歳以上では妊娠しても約半数が流産になることがあるのです。

これは、卵子の加齢が原因になっています。

高齢になってから排卵された卵子は、染色体の分配エラーが起こりやすく、染色体異常が発生する確率が上がることが明らかになっています。

染色体異常が起こるとほとんどは妊娠することがなく、妊娠ができたとしても途中で発育が止まってしまうのです。

また、無事妊娠できたとしても、妊娠22週以後の死産と生後1週未満の早期新生児の死亡を合わせた「周産期死亡率」は、母親の年齢とともに増加傾向であることが明らかになっています。

そのため、「そろそろ子どもがほしい」と考えた場合は、先送りにせずにできるだけ早く妊活を始めるようにしましょう。

自身の不妊率を下げるためにできることとは?

不妊症で悩む方は意外と多く、身近な問題です。男性自身の不妊率を下げるにはどうしたらいいのか気になる方も多いでしょう。

日ごろからできる対策を大きく分けて3つにまとめてみました。それぞれ確認していきましょう。

身体を健康に保つため外食を避け自炊の機会をつくる

不妊率を下げるためには、バランスの良い食生活を続けていくことが重要です。

妊活世代は、仕事や家庭で忙しく食生活が疎かになりがちですが、偏った栄養バランスの食生活を続けていると、質が良好な精子をたくさん作ることはできません。

忙しい時は外食に頼るのも1つの方法ですが、妊活のための栄養バランスの全てを補っていくのは難しいのが現状です。

できるだけ自炊の機会を作り、妊活に必要な栄養バランスをしっかりと摂るように心がけましょう。

ストレスを溜め込まないようなワークスタイルと十分な睡眠

良質な精子を作るためには、十分な睡眠と適度な運動を続けることが重要です。

睡眠時間は、短すぎても長過ぎても精子に影響を与えることが分かっています。睡眠時間を7〜8時間は確保するようにしましょう。

また、運動は血流を改善してストレス発散に効果的ですし、筋肉が増えるとテストステロンの分泌が増加します。

睡眠、運動を見直して、ストレスを溜め込まない健全な心身をつくることを心掛けましょう。

栄養と活力を吸収する専用サプリメントを飲み続ける

妊活男性は、バランスの良い栄養を摂るだけではなく、活力をつけることも必要になってきます。

男性の活力をつけるためには、マカやすっぽんが含まれたサプリメントを摂取するのが効果的です。亜鉛やアルギニン、シトルリンなどを組み合わせると相乗効果が期待できます。日頃からサプリメントを活用して定期的に摂取しましょう。

まとめ

実際に、不妊で悩んでる夫婦や不妊検査治療を受けている夫婦は多く、年々増加傾向です。

女性は卵子の加齢で不妊率、赤ちゃんの死亡率が年齢とともに増加していくことが明らかになっているので、「いつか子供が欲しい」と考える場合は、できるだけ早く夫婦で話し合って妊活を始めることが重要になってきます。

また、不妊の原因は男性因子も大きく影響してくるので、男性自身の不妊率を下げるためには生活習慣の見直しを行いましょう。自炊で栄養バランスのとれた食事を摂り、適度な運動と十分な睡眠、そして活力サプリメントを利用するのが、不妊率を下げる近道になります。

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